倉吉 アザレア音楽祭
アザレア音楽祭2022 アンケート・コメント

回収されたアンケート用紙に、コメントされていたものをご紹介します。
 満足度は、回収されたアンケートによって集計したものです。

バラ旬間(6)
2022年5月28日(土) 14:00〜 倉吉交流プラザ    【新田恵理子ピアノ・コンサート】
2022年5月29日(日) 14:00〜 倉吉交流プラザ    【吉田章一バリトン・コンサート】
2022年5月31日(火) 19:30〜 倉吉シティホテル・チャペル【時本さなえヴァイオリン・コンサート】
2022年6月03日(金) 19:30〜 倉吉交流プラザ    【尾前加寿子ソプラノ・コンサート】
2022年6月04日(土) 19:30〜 倉吉博物館玄関ホール 【アザレア弦楽四重奏団・コンサート】
2022年6月05日(日) 14:30〜 倉吉交流プラザ    【重利和徳ピアノ・コンサート】



2022年6月5日(日) 14:30〜 重利和徳ピアノ・コンサート
□入場者数 53名
◇満足度  大変満足62%  満足23%

アンケートコメント

○最初から最後までひたすら圧巻の演奏の中、曲と言うか一つ一つの音に安らぎ心地よさを感じました。(40代・男性) ○今回も素晴らしい演奏でした、来年も楽しみです。(70代以上)
○以前のコンサートについて倉吉市外の演奏家のコンサートのお客様が意外と少ないので、事務局の方を含めある程度客席が埋まるように協力されたらどうでしょうか?コロナ禍であまり満席もどうかと思いますが、あまり椅子を定数よりどんどんいれるのもどうかと思いますし…難しいことですが。今日とっても良かった。(60代・女性)
○夜の開演時間が19:30〜は遅いです。他のコンサートは18:00か18:30ですよ。自宅に帰れば21時ぐらいになってしまう。聴きたいコンサートも夜の部にありますが、帰宅が遅くなるので聴けません。(60代・女性)
○夜の開始時間が19:30〜は遅いです。帰りが9時近くになってしまう。18:00か18:30にならないですか?他のコンサートはこれくらいからの開始(開演)ですよ。曲の説明は途中が良いです。(60代・男性)

【ディレクターの回答】
コンサート開始時間の問題ですが、サロンコンサートを始めるにあたって検討し、夕食が終わってから大人の時間として楽しんでいただけるようにと、現在の時間設定が定着いたしました。30代〜40代の皆さまを誘う目的がありました。しかし、現在の聴衆の多くは、60代〜70代の皆さんへと移行しているようです。そんな意味からも時間設定を変える必要があるのかも知れません。この問題は次年度の改革問題として検討いたします。

○今年もステージをありがとうございます。ボリューム感のある選曲でとってもたのしみにして来ました。そして「愛の夢」をちゃんと3つ並べるあたりさすがです。演奏はかわいらしいハイドのソナタの後に重い和音を多用したダイナミックレンジの広いシャコンヌが聴けました。Vnでは出せない和音、音程そしてff強い和音の後のPの単音など編曲のすごさも光ります。生でないと聴けない体験でした。2部「愛の夢」はやさしく、やさしく聴きました。そして一変スペイン狂詩曲は椅子に張り付いて聴きました。圧力の強い演奏がすごかったです。アンコールのカンパネラは前半・中盤とおしつけのない、やさしい鐘の音が聴こえてきました。今年も最高のステージでした。ぜひリサイタルシリーズでお願いします。(60代・男性)
○素晴らしい演奏に聴き入りました。特にピアノ曲としてのシャコンヌは聴きたい曲でした。(70代以上・男性)
○作曲家ごとにその世界に入り込め、大変感動しました。(50代・女性)
○期待通りの素晴らしい演奏でした。大きなホールで、もっと多くの人にも聴いて欲しい演奏家でした。技巧のすばらしさ!解説している場合ではないと思いました。アンコール曲もすばらしく今日はとても幸せな1日となりました。(60代・女性)
○肩に力が入らず軽く弾かれた導入の一曲目、リラックスして聴けました。2曲の低音と左手のリズム、そしてパワー。初めて聴く曲だったがもうすごいとしか言いようがない。愛の夢〜ラ・カンパネラ、音のシャワーを浴び、せっかく手元が見える席に座ったのに涙でにじみ良く見えない。700円以上払いますのでもっと聴きたい推しのピアニストが今日できました、ありがとう!(40代・女性)
○力強い音色に酔いしれました。至福のひと時でした。(70代以上・女性)

【ディレクターの回答】
重利さんの素晴らしい演奏に対する讃辞が沢山寄せられ、主催者として嬉しいかぎりです。毎年、魅力的なプログラムを提供してくれることに感謝しています。ピアノコンサートのセオリから飛び出したような、斬新なプログラム編成は、聴衆にとって、この上ない魅力があるものです。今後のコンサートも、自由にやりたいように、実験的なプログラムを期待しています。
2022年6月4日(土) 19:30〜 アザレア弦楽四重奏団・コンサート
□入場者数 50名
◇満足度  大変満足61%  満足30%

アンケートコメント

○博物館の玄関ホールですが、良い音楽ホールだと思いました。(50代・男性)
○博物館でこんなにいい音が聞けると思ってなかったので驚きでした。管弦楽っていいですねドラマがあるような気がします。演奏会自体に出掛けること自体が久しぶりすぎて感無量でした。(50代・女性)
○身近で生演奏が聴かれ大変よかった。(70代以上・男性)
○地元で良質ですてきな生演奏を聴くことができ、とても嬉しいです。モーツアルトやシューベルト、ベートーヴェンの気高き音楽精神が現代の演奏家を通じて受け継がれている奇跡に心の底から喜びを覚えます。仮定法過去の美しい岸辺で一通のボトルメールを拾ったようなそんな稀な喜びです。様々なことを思い出す音色をありがとうございました。贅沢な時間でした。とりわけ「ラズモフスキー第3番」は曲想の持ち得る“豊かな厚み”に幾度も胸がいっぱいになりました。「私」という存在を肯定してもらった気がします。(30代・男性)
○難曲を見事に演奏してくれました、ありがとうございます。(70代以上・男性)

【ディレクターの回答】
30数年前、松江市のプラバホールで、このカルテット(伊藤明氏)に出会い、すっかり惚れ込み、アザレア音楽祭に招聘してから、今回は31回目の登場となります。このカルテットを主宰する優れたヴァイオリニスト伊藤氏の、柔軟でしなやか、そして強靭なで精神が創り上げる音楽の花園は、倉吉市民の楽園になっています。伊藤氏以外のメンバーは、その時その時で最高の演奏をしてきましたが、今回も正に昨年度よりも充実した響きを作り出しています。合奏体は高音と低音が鍵だと言われますが、チェロに石黒氏が参加してからは、音楽が引き締まり完成度を高めています。又、内声を担当する第2ヴァイオリンとビオラの絶妙なバランス感覚にはアンサンブルの真髄を見る想いでした。すっかりアザレア音楽祭の顔として定着しています。伊藤氏はアザレア音楽祭の名誉市民です。アザレア弦楽四重奏団の最高のステージはと聞かれれば、来年度の演奏が最高ですと申し上げたいと思います。
2022年6月3日(金) 19:30〜 尾前加寿子ソプラノ・コンサート
□入場者数 18名
◇満足度  大変満足83%  満足0%

アンケートコメント

○ずっと聴いていたい歌声・声量ひきこまれました。素晴らしい歌を聴かせていただきました。もっともっと多くの方に聴いて欲しいと思う程の価値のあるソプラノコンサートでした。ありがとうございました。これだけのコンサートを続けてこられた関係者の皆様ありがとうございました。(50代・女性)
○自然で明るくすんだ唄声がステキです。お目目がくるくるとかわいらしい、1部後半の2曲はずっと聴いていたい歌でした。からたちの花は涙が出そうです。胸いっぱいに声が跳び出してきます。今日は晴れやかな気持ちで帰ります。(60代・男性)

【ディレクターの回答】
安定した歌声は、ますます充実しています。山田耕筰の歌曲は、言葉が良く解り、抑揚のある表現が心をとろけさせる魅力を持っています。聴いていて、メロディーの快感が体中に広がります。こんな風に歌われてしまうと、我を忘れ、困ってしまう。素晴らしい。ピアノも良く頑張っていた。
2022年5月31日(火) 19:30〜 時本さなえヴァイオリン・コンサート
□入場者数 38名
◇満足度  大変満足73%  満足18%

アンケートコメント

○今年もコレッリが聴けました。Vcと聴くのも良いですね。普段あまり聴けないので、新しい曲に会えてうれしいです。もっと聴きたい作曲家です。Bachの無伴奏1番はやっぱりPrestがかっこいいです。バロックVnだと少しすっきりした音色に聴こえてました。(チャペルのかわいた残響のせいでしょうか…)第2部Vcを前にした姿がかっこいい!!ッラーバコは初めて聴く作曲家でした。最後の3番の運指が印象的でした。ヴィヴァルディはVcのきざみの上にVnが自由に舞う感じがしました。アンコールを含めて豊かな気持ちになった演奏会でした。(60代・男性)

【ディレクターの回答】
コンサートの名称を「時本さなえバロックバイオリンコンサート」としていますが、実際はデュオコンサートと名称変更すべきだと感じました。バロック音楽と言うと、何か特別なもののように思われがちですが、聴くのは現代の聴衆です。今回のコンサートもまた、どちらかと言えばマニアックな聴衆のためのコンサートのような気がいたしました。しかし、アザレア音楽祭に於いては、とても貴重なコンサートです。バロック音楽を楽しめる方々が広がります様願っています。
2022年5月29日(日) 14:00〜 吉田章一バリトン・コンサート
□入場者数 46人
◇満足度  大変満足 88% 満足 0%

アンケートコメント

○吉田さんのコンサート楽しみにしていました。これからももっと男性のテノール、バス等の歌唱を取り入れて下さい。(70代以上・女性)
○コンサート会場内では帽子は取るというのがマナーだと思いました。事情はある場合もあるとはいえ、今日は前列で4人も(60代・女性)

【ディレクターの回答】
 コンサートマナーは色々ありますが、その時の状況に合わせる処遇が一番大切だと思います。アザレア音楽祭サロンでは、帽子は似つかわしくないと思います。ご本人はお気づきでなかっただけのことだと思いますので、ご理解ください。

○ドイツ語の歌、なつかしく一緒にうたいました。子育てのころ歌っていたものでした。日本の歌もサロンで歌っている曲で、あっという間の時間でした。とても素晴らしい声で胸(ハート)にひびいてすてきなひと時でした。第9のソロもお聞きしたいと思います。(60代・女性)
○初めてきました。生の歌声を間近に聴けて迫力に圧倒されました!また聴きに来たいです。校長先生ステキでした。(40代・女性)
○第1部力強さ、迫力を感じました。ピアノも素晴らしくよかったです。日本の歌も素敵な歌声で聴けました。(50代)
○初めてバリトンの歌声を生で聴きました。一般の方にも分かりやすい流れで歌を紹介していただきとても良かったです。(年齢性別不詳)

【ディレクターの回答】
 吉田氏は県内の第九コンサートに幾度か登場し絶賛を浴びていますので、又の機会があると思います。吉田氏は、米子市内の小学校の校長先生です。学校の音楽教師をしながら演奏活動をする方は多々ありまが、音楽専科でない小学校の先生が、本格的な演奏家として活動するのは並大抵のことではありません。そんな意味で敬愛に値する方です。今回のコンサートは、ユーモアを伴ったトークがあり、吉田氏の柔らかな人柄が見られました。ところで、演奏については、イタリア歌曲、ドイツ歌曲とも、原語の響きが心地よく、素晴らしい歌唱だったと思いました。しかしながら、私達に一番馴染のある日本歌曲が平凡に聞こえてしまいました。たぶん、ポピュラー歌手の、マイクを使っての、微妙で濃く味付けされた歌唱を聴いているせいだと思います。生声で歌う日本歌曲のアーティキュレーションを工夫されることを期待します。又、歌唱中に時々顔を出す「壊れた声」は、細心の注意で克服されます様期待しています。ピアニストのサポートは、ほぼ完ぺきだったと思います。
2022年5月28日(土) 14:00〜 新田恵理子ピアノ・コンサート
□入場者数 103人
◇満足度  大変満足 60% 満足 40%

アンケートコメント

○新田恵理子さんピアノコンサートを久しぶりに聴きましたいろいろなノクターン、うっとりしました。解説がユニークでかわいらしく、いつも楽しんでいます。(70代以上・女性)
○毎回、レベルの高い音楽を身近に聴くことができることに、とても感激しております。本当によく40年間、続けてこられたとまたここでも感激です。(60代・女性)
○いつも素晴らしい演奏をありがとうございました。(70代以上)

【ディレクターの回答】
 新田氏はアザレア音楽祭にとってかけがえのない素晴らしいピアニストです。いつ聞いても、音楽づくりがしっかりしており、聴衆を確実に楽しませます。今回改めて感じたのは、極限に近いPPPが演奏できるという事です。そのダイナミックレンジの高さは、そのまま表現力の幅を広げ、聴衆を感動させていました。聴衆コメントには出てきませんでしたが、会場出口で多くの方から、つい、落涙してしまったとの声を聞きました。ショパンのノクターンは、それでなくても心を震わせますが、今回の遺作は絶品であり、ウクライナ・クライシスを髣髴とさせ唯々涙を誘いました。