第43回 アザレア音楽祭2026
ごあいさつ
令和8年3月

音楽の翼に乗って、心豊かな時間を

アザレア音楽祭芸術監督 尾坂俊恵


初夏の訪れとともに、今年も心華やぐ音楽祭が始まります。
アザレア音楽祭は、山陰の地域に暮らす演奏家を応援し、聴き続けてきました。
私達の身近に暮らす演奏家たちの音楽を楽しむのです。
奏者にとって、コンサートステージは、晴れやかな舞台であると同時に、厳しい修練の場でもあります。
万全の準備をし、自分の思い描く音楽を披露しますが、時には厳しい批評を受けることもあるでしょう。
しかし、その批評さえも自分の糧とし、研鑽を続け、ステージで経験を重ねて、自分の目指す音楽へと高めていくのです。
そうして創り上げた音楽のすばらしさを、最高のパフォーマンスで聴き手に届け、楽しんでいただくことが、演奏家の大きな喜びです。
私達聴き手は、その音楽に浸り、想像を膨らませ、音楽の翼に乗って出かけてみませんか。
近年の演奏家たちは、レベルが非常に高く、すばらしいコンサートを展開しています。
美しい調べや、その卓越した技術から生まれる音楽に、心が躍り、満ち足りた幸福感に包まれることでしょう。
若い方や子供さんを含め、県民の多くの皆様に、ぜひご来場いただき、心豊かな時間を過ごしていただきたいと思います。

音楽祭は、「地域の演奏家を支援し、共に音楽の喜びを分かち合い、心豊かに暮らす街づくりを」という趣旨に賛同していただいているスポンサー企業の皆様、協賛の方々、行政の支援等のおかげで、40数年間開催できております。心より感謝申し上げます。
しかし、近年、その数が減少してきております。
そこで対策として、長い間据え置いてきました入場料を、全公演一律1,000円に値上げさせていただくこととしました。
又、子供達が来場しやすいよう、高校生以下料金も設定しました。何卒、ご理解ご了承の程宜しくお願い申し上げます。

今年も、ベテランの演奏家に加え、クラリネットデュオなど初登場の方や若い方をお招きし、全20公演のさまざまなコンサートを予定しております。
オープニングコンサートでは、昨年に引き続き、ショパンのピアノ協奏曲の第2番が登場します。若き日のショパンの名曲を、弦楽合奏とピアノの饗演でお楽しみ下さい。

1カ月半にわたるクラシック音楽の祭典。
地域の演奏家達からの最高の贈り物を、心のままに楽しんでいただきたいと思います。
県立美術館での鑑賞と合わせて、音楽祭へもお気軽に、お立ち寄り下さい。
きっと心奪われる音楽との出会いが待っていることでしょう。
多くの皆様のご来場をお待ちしております。
今後とも、音楽祭へのご理解、ご支援を宜しくお願い申し上げます。






令和8年3月

「アザレア音楽祭2026」の開幕に寄せて


鳥取県知事 平井伸治


 風薫る5月を迎え、初夏の風物詩として皆様に愛されている「第43回アザレア音楽祭2026」が盛大に開催されますことを心よりお祝い申し上げるとともに、開催に御尽力されたアザレア音楽祭実行委員会尾坂俊恵会長はじめ関係者の皆様に心より敬意を表します。

 アザレア音楽祭は、長年にわたり本県の音楽文化の創造と振興に大きく寄与されるとともに、中部圏域の賑わいづくり、活性化に多大な貢献をしてこられました。昨年3月には、このエリアに本県の美術文化の創造と振興の拠点「鳥取県立美術館」が開館しました。アザレア音楽祭と県立美術館の相乗効果により、地域の皆さんに音楽、美術それぞれの文化がより一層親しまれることを期待するところです。

 今回のアザレア音楽祭は、5月10日のオープニング・コンサートを皮切りに、6月21日のファイナル・コンサートまで、20ものプログラムが開催される盛り沢山で魅力あふれるものとなりました。毎週、この倉吉パークスクエア一円で、声楽、弦楽器、管楽器、ピアノ、合唱など、多彩なコンサートが繰り広げられ、音楽の調べで彩られます。

また県立美術館では、4月10日から6月14日にかけて、春の企画展「ポップアート 時代を変えた4人展」を開催し、アンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタインなどのポップアートの巨匠たちの作品を紹介する予定です。『ブリロの箱』も展示します。

 ぜひ多くの方にお越しいただき、音楽と出会い、また芸術作品と出会う、そんな素晴らしい時を過ごされますよう切に願っております。

 結びに、音楽祭の御盛会と出演者、関係者、お集まりの皆様の一層の御活躍、御健勝を祈念し、お祝いの言葉といたします。




令和8年3月

アザレア音楽祭を文化遺産に


鳥取県音楽祭サミット 会長 四門 隆


 43年にわたる文化活動を市民と共に創り上げてきたアザレア音楽祭は、全国のどこを見ても同様の音楽祭はありません。
 極めてクォリティの高い独自の運営スタイルを貫いて倉吉市の文化として息づいています。
 昭和に生まれたこの音楽祭を鳥取県の誇りとして継続していくためには次の世代の子どもや若者たちとの関わりも必要です。
 「水と緑と文化のまちづくり」に取り組んできた倉吉市も、芸術文化の魅力を感じ切磋琢磨している子どもたちに研鑽と発表の場をつくり家庭や学校でもない第三の舞台において技量だけではなく地域力を学び育てていくことが大切です。
 県立美術館が中部に設置された意義は、地域が美術館を頼りにするのではなく中部市町が、自ら文化芸術の振興と人の成長を促し地域が活気づくことでその立地と必然性を多くの県民が感じることにあると思います。
 しかし、まちを元気にするために行政ができることにも限りがあります。また住民任せでは充分な成果は得られません。
 倉吉市にはアザレア音楽祭という築き上げられた芸術文化のレガシー(偉大な遺産)があります。この極上の資源を活用し人間性豊かな人を育てる政策が認知され市民が共感できるようになればこの音楽祭は倉吉市の文化遺産となります。
 この文化遺産のもとで子どもや若者はどんどん成長し、夢に向かって羽ばたき飛び立ちます。そして、この地で学んだ事を誇りに感じて再びふるさとの舞台に立ち歓喜の時を創ります。