倉吉 アザレア音楽祭
アザレア音楽祭2021 アンケート・コメント

回収されたアンケート用紙に、コメントされていたものをご紹介します。
 満足度は、回収されたアンケートによって集計したものです。

バラ旬間(6)
2021年5月30日(日) 11:00〜 倉吉交流プラザ   【ミニリサイタルリレー・コンサート】
  11:00〜 加藤文女ピアノミニリサイタル  14:00〜田中加菜ピアノミニリサイタル
2021年6月01日(火) 19:30〜 倉吉シティホテル・チャペル【時本さなえヴァイオリン・コンサート】
2021年6月03日(木) 19:30〜 倉吉交流プラザ   【松江隆司テナー・コンサート】
2021年6月04日(金) 19:30〜 倉吉交流プラザ   【中野隆尺八・コンサート】
2021年6月05日(土) 19:30〜 倉吉博物館玄関ホール【アザレア弦楽四重奏団・コンサート】
2021年6月06日(日) 14:00〜 倉吉交流プラザ   【寺内智子ソプラノ・コンサート】


2021年6月06日(日) 14:00〜 寺内智子ソプラノ・コンサート
◇ 大変満足58.8%  満足17.8%   未記入23.5%

アンケートコメント

〇最初にすてきなPfをありがとう!!ステージに立つ姿だけで世界を感じるそんな時間でした。毎年ですが二人で作るステージが楽しめます。第2部Vlaトリオはなかなかないですね。ディズニーどうかなと思ったけどアヴェマリアはさすがのVlaとのアンサンブルでした。朝に!では言葉は分からないのに涙が出そうでした。Vlaが渋かった。アンコールの1曲目さわやかですね。60代・男性
〇子ども連れでも気軽に参加できるような雰囲気や環境づくりをしていただけるとうれしいなと思いました。40代・女性

【ディレクターの回答】
アザレア音楽祭は、大人のコンサートです。音楽鑑賞にとって大人も子供もないと考えています。ですから、子供さんにも大人と同じ料金設定をしています。客席の中に音楽を聴く気のない人が紛れ込むと、会場の空気が変わってしまいます。そんな訳で、音楽を真摯に聴いていただけるのであれば、どんな子どもさんでも歓迎です。いやいや聴いている人がいるコンサートは、音楽の縞模様が崩れるのです。アザレア音楽祭は、子ども達に音楽の楽しさを啓発するものではなく、音楽を本当に聴きたいと思って下さる皆様に、最高の音楽をお届けすることを願っているのです。どうぞご理解ください。
〇素晴らしいコンサートでした、楽しい演出もあり良かったです。年齢不詳・女性
〇久しぶりでとても楽しかった。やっぱりいいですね。コロナで外出もなかなかの中でゆったりとした気持ちになりました。60代・女性
〇とても素晴らしい演奏でした、ありがとうございました。70代・男性
〇ゴンドラの唄も蘇州夜曲も寺内さんにかかると素晴らしい歌曲になりますね。ヴィオラもヴァイオリンと異なり、落ち着いた良い音色ですね。伴奏ピアノも素敵でした。お衣装を見るのが楽しみの一つです。70代・女性
〇今年開催で嬉しく思います。ほろ酔いの歌はさすが圧巻でした。瑞泉はごあいきょうですね。ピアノも久しぶりに聴けて良かった。ビオラまたお聞きしたいです。70代・女性

【ディレクターの回答】
とても素晴らしいコンサートになりました。芸達者というべきか、寺内氏のオペラ・アリアの歌唱は最高です。何時までも聴いていたい気にさせます。「ほろよいの歌」では、一升瓶を抱え、呑兵衛の風情を見事に表現し、聴衆を沸かせました。来年は、オペラ「ドン・ジョヴァンニ」にエルヴィラ役で登場します。どうぞご期待ください。
2021年6月05日(土) 19:30〜 アザレア弦楽四重奏団・コンサート
◇ 大変満足66.7%  満足16.7%   未記入16.7%

アンケートコメント

〇素敵なコンサートでした。ほほえみ返しは素敵でした。次回は山口百恵や渋いところでちあきなおみなんていいですね。無記入
〇やっぱり生の演奏は良いですね。弦の響きが博物館内に広がり素敵な空間でした。昨年は音楽祭がなく生演奏を聴く機会がなくて淋しかったので今日は本当に嬉しかったです。モーツアルトもハイドンもベートーヴェンもその特徴が素人でもわかるような素晴らしい音色でした。個人的には「ひばり」の明るい音色が好きですね。ベートーヴェンの曲、楽しみにしています。キャンディーズ、懐かしくすてきでした。60代・女性
〇博物館のホールという音響効果もあり演奏(音色)の拡がりを感じられた。コロナでコンサートが減ってしまったが、久しぶりに素敵な演奏を聴くことが出来てよかった。60代・女性
〇今日はアザレアQualtetが聴けて良かった。弦4本での「魔笛」はちょっと面白かったです。ハイドンでは2楽章のやさしさと3楽章の三拍子が楽しかった。チェロがかちっとわくをはめるようにはまってくる感じでした。ベートーヴェンは1楽章の始まりからまとまりのある和音が響いて2楽章のチェロの下降音が楽しかったし、3楽章のつながりもかっこよかったです。会場の響きも長くライブ感が楽しめました。60代・男性

【ディレクターの回答】
おおむね好評で、安心しました。特に今回は、チェロの名手「石黒信行氏」が加わり、アンサンブルの質を一気に高めたように思われます。アンサンブルは外声が大切だと言われますが、トップのヴァイオリンと最下部のチェロががっちりとしており、ベートーヴェンなど、これまでで最高の演奏だったと思いました。倉吉博物館玄関ホールという響きの豊かな空間の中で聴く「魔笛序曲」は、オーケストラの轟轟たる唸りが身体を包みこむ快感をもたらせました。今後もずっと聴き続けたいアンサンブルです。

2021年6月04日(金) 19:30〜 中野隆尺八・コンサート
◇ 大変満足58.3%  満足25%   未記入16.7%

アンケートコメント

〇本日はありがとうございました。初めて尺八の生の音を聴かせて頂きました。息の長い演奏にびっくりしました。高音、低音とてもよく響いて素敵でした。来年も機会があれば寄せてもらいます。70代・女性
〇尺八のはじめの音が鳴った瞬間しんと静まり返った森の中にいるような気持になりました。脳内リフレッシュできました。コロナの中でも工夫して演奏会を開催してくださり実行委員の方々に敬意と感謝の気持ちです。ラジオで山路さんの演奏を聴いたことがあります。今日は生で聴けてよかったです。40代・性別不詳
〇自分の心が浄化されたような心地になりました。ありがとうございました。70代・男性

【ディレクターの回答】
 2年ぶりの尺八を聴いて、その充実ぶりに驚いています。以前と比べ、ロングトーンがやや安定してきました。しかしながら、無駄なビブラートが多々あり、何処まで意図したものか、聴く方には分かりかねるフレーズがあります。かなり高度な注文ですが、この問題をクリアできれば、素晴らしい尺八奏者になれると思います。
山路氏とのアンサンブルは、力量の差が顕著に表れてしまいました。それにしても、山路氏の筝、三味線、唄は素晴らしく、コンサートの魅力を感じさせました。
2021年6月03日(木) 19:30〜 松江隆司テナー・コンサート
◇ 大変満足33%  満足33%   未記入33%

アンケートコメント

〇本調子ではないのかもしれませんが、それでも十分なテノールの響きで圧倒されました。60代・女性
〇来年も楽しみにしています。年代不詳・女性

【ディレクターの回答】
 なんとコメントすべきか迷いますが、それなりのスキルをお持ちである事は確かです。しかしながら、聴衆に聴かせる、聴衆に訴えかける方法に、違和感を持たれた方があったようです。聴衆にプレッシャーをかけない、さりげない歌唱が望まれます。体調が本調子でないのであれば、その中で歌える曲に絞って演奏されることが大切だと思いました。
2021年6月01日(火) 19:30〜 時本さなえヴァイオリンコンサート
◇ 大変満足37.5%  満足37.5%   未記入25%

アンケートコメント

〇残響の少ないスカッとしたホールですね。おしつける所のない軽やかなチェロ第2番でした。ときにスカートが空気をはらみ、ときにステップを踏みゆったりと聴きました。ヴァイオリン・ソナタ3番でおしよせるFugaの後の3楽章の優しさに続き、4楽章の早いパッセージがすがすがしい。バロック・バイオリンの乾いた音と倍音が心地よいです。コレッリの「フォリア」は初めて聴きました。2本が均等に立場を入替え、かけあい、早く、ゆるく演奏しているところが、とっても楽しめました。60代・男性
〇チェロ、ヴァイオリン、古楽、チャペルというところに興味ひかれてきてみました。生の音楽に触れる機会が少なくなった今、とてもいやされる空間でした。会場設置してくださったシティホテルさんに感謝です。60代・女性
〇チャペルは初めての会場で雰囲気がとても良かった。60代・女性
〇ソロ、音のつながりが?と思った。60代・男性

【ディレクターの回答】
 とても良い演奏でしたのに、文句なしの大変満足が40%台しか得られなかったのが残念です。その理由は、コンサートとしての雰囲気作りではないかと思います。バロック音楽に最も適した会場ですが、お客さんを前に頻繁にチューニングするのは、鑑賞者にとって興ざめです。ガット弦が温度や湿度に敏感であるなんてことは、基本的に音楽愛好家であればだれだって解っています。しかし、ステージ上でのチューニングは、最小限に留めなければなりません。現代のヴァイオリンをずっと聴いてこられた方には、バロック奏法の音楽が新鮮に感じられた方や、その演奏法に違和感を持たれた方があった由。音楽は様式感を楽しむ芸術だと言われる所以がそこにあるのです。奏者のトークでも説明していましたが、楽器の持つ特性が、音楽表現(特にアーティキュレーション)に反映しているのです。例えば、弓の形状と緊張度が異なるため、弓の先端と手元付近では強い音が出ません。ですから、音の立ち上がりが弱く、常に中ふくらみの音になってしまうのです。この個性を生かした作品がバロック音楽の魅力になっているのです。
ところで、奏者のトークも、コンサート表現の大事な要素です。スコアならぬ下原稿を作り、スマートなトークを行っていただければ、コンサートの魅力は倍増すると思いました。
2021年5月30日(日) 11:00〜【ミニリサイタルリレー・コンサート】
加藤文女ピアノミニリサイタル
◇ 大満足90.9%   未記入9.1%

アンケートコメント

○優しく、でも芯のある音で始まりました。モーツアルトのパッセージが楽しかったです。
力強くファンファーレで始まった第2部のグラナレス強い流れもかっこいい。グラナドスはもっと聴いてみたい作曲家です。全体に力強さが印象に残りました。ショパンでも力強く…  シャッター音が気になる60代・男性

【ディレクターの回答】
記録写真を撮っていました。大変申し訳ありません。今後は、注意し、シャッター音が会場に届かないよう工夫いたします。


○情熱ある演奏とテクニックスペインへ行った気持ちになりました。ありがとうございました。70代・男性
○滅多に聴けぬスペインの巨匠の作品とても楽しめました。選曲にstoryがあって大変宜しい70代・男性
○娘と来場しました。生の演奏に触れて大変感動しました。アンコールの曲もとても素敵でした。ありがとうございました。40代・女性 ○とても素敵なコンサートでした。ありがとうございました。40代・女性
○ずっと見ていても聴いていても飽きない情熱的な演奏でした。40代・男性
○先日ご縁のあるコンサートに来場しましたら大好きなグラナドスのピアノ演奏のプログラムが目に留まりました。プロフィールは大阪芸大ピアノ科卒とありました。娘は今年大阪芸大ピアノ科を卒業しました。音楽から離れてしまい、中々会えない娘を思いながら聞かせていただきました。素敵な一日になりました。ありがとうございました。50代・女性

【ディレクターの回答】
どの曲も、アゴギークが独特で、それが良いかどうかは判断の分かれるところです。問題は、モーツァルトにおいて、テンポが一定せず、まるでショパンかリストのような感興でした。これは時代様式の誤解釈ではないかと思いました。バロック音楽のテンポ設定は、基本的にインテンポを崩さず、アッチェランドの後にはリットを持ってくるなど、プラス・マイナス・ゼロの設定が必要だと思います。この形は、バランスの問題ですので一概に言えないことは重々わかっていますが、つじつまの合う演奏にする必要があるということです。聴いていて感じたのですが、加藤氏の演奏の癖のように感じています。なぜなら、どんな様式感の異なる曲を弾いても、同じようなアゴギーグが見られたからです。
 しかし、ショパンは良しとしても、グラナドスはよく言えば名人風、あからさまに言えば「酔っぱらい」のようでした。一般的に聴衆の持っているテンポ感と演奏者のテンポに大きな隔たりがありました。そうは言うものの、どんな演奏であろうとも、堂に入った表現方法として、自分のものにしていることだけは確かなようです。
2021年5月30日(日) 14:00〜【ミニリサイタルリレー・コンサート】
田中加菜ピアノミニリサイタル
◇ 大満足78.6%  満足14.3  未記入7.1%


○悲愴を聴きに来ました。素晴らしかった。聴きごたえありました。ありがとうございました。70代・女性
○1時間の演奏が短く感じるほど素晴らしい演奏でした。40代・性別、不詳
○コロナ禍の中自分のゆったりとした時間と様でピアノの迫力と曲の思いを感じつつ過ごせたこと有難く思っています。60代・女性
○第3楽章大変良かったです。70代・男性
○来年も楽しみにしています。70代・女性
○ミニリサイタル大変素晴らしかったです。特に第1部細かい音と情景が表現されていたように感じました。30代・男性 良い曲でしたすばらしかったです。姉
良い曲だった。妹
○大曲ばかり素晴らしかったです。また聴かせてください。40代・性別不詳
○どれも大曲、よく練習して頑張ってきたことが伝わりました。繊細な音がいっぱいいっぱい素敵になっていてあこがれます。これからも応援しています。今日は加菜ちゃんのピアノ聴けて幸せでした。30代・女性
【ディレクターの感想】
そつのない演奏であり、聴かせる魅力を持っていました。「悲愴」に置ける重厚なテンポ設定は最後まで崩れず、まさにベートーヴェンの演奏になっていました。素晴らしい。こんな巧い人が鳥取県にいたのかとうれしくなりました。
ブゾーニ版のバッハは、もっと抑揚をつけても良いのかも知れません。ブラームスのラプソディーは、かつてカウベルピアノコンクールで、耳にタコが出来るほど聴いていましたが、大人の演奏するラプソディーで、ほとばしる人間の情念を聴けたように感じました。今後の進化を聴き続けたいと思いました。