【ディレクターの回答】
　難解だとされる現代音楽によるコンサートとなりました。高度なテクニック擁する楽曲ばかりでしたが、いとも爽やかに吹き飛ばしていくさまは、まさに爽快そのものでした。望むらくは、ロングトーンの平凡さを工夫してほしいものです。早いパッセージではノン・ビブラートで問題ないのですが、フレーズのつなぎに存在する長い音符の表現に一工夫欲しいと感じました。音の流れに物語を封じ込めることが出来れば万全です。そうは言うものの、真直ぐに音楽する姿勢に、大いなる期待を持ちました。今後益々期待されます。

【ディレクターの回答】
　「中原美幸(ソプラノ)」氏のピアノ伴奏で、その巧さを見せていた綿口さんに、今回リサイタルをお願いしました。さすがに要所を抑えた演奏で楽しませていただきました。最近は、鳥取オペラ協会のピアニストとして活躍していますが、今年12月２４日のとりアートオペラ「ヘンゼルとグレーテル」の練習ピアニストを務めるなど、その力量を上げています。その成果か、「リゴレット」によるパラフレーズは、リストの難曲にもかかわらずオペラティックな演奏に仕上げていました。鳥取県の若手ピアニストの雄として、今後活躍が期待されます。応援をお願いします。

【ディレクターの回答】
　当日は、正に鈴なりの観衆動員がかない、盛大なコンサートとなりました。毎年大勢のお客様がお出で下さいますが、今年は特に多く感じました。
ところで、中学生達による、このコンサートは1986年にスタートし、今日まで毎年開催し続け、今回は33回目となります。その間、伯耆しあわせの里(1993年)と今は無きサンピア(1995年)での開催もありますが、そのほかの31回は全てパープルタウン中央広場での開催です。その伝統が、市民の広場でもあるパープルタウンが音楽の催し物会場として定着していることをうれしく思います。
もう一つの民踊は、1987年からスタートし、倉吉民踊協会・民踊ひまわり会・民踊すみれ会・民踊鈴の音会とその踊りの輪を広げ、民踊のつどいを継承して頂いております。中学生たちと熟年の民踊グループが同じ空間でコンサートする意義には素晴らしいものがあります。今後とも、市民の皆さんのご支援をお願い致します。

【ディレクターの回答】
　ベテランの貫録たっぷりの歌いぶりが、多くのファンの心をつかんでいるようです。近年ポピュラーな日本歌曲に進境地を開いておられるように感じています。今回の「愛燦燦」や｢島唄｣の歌唱表現には、クラシカル音楽の良さが感じられました。素晴らしい。

【ディレクターの回答】
　たった1年の欠場でしたのに、光長ファンの篤い思いには感涙させられるものがありました。実に美しい光長さんの佇まいには、神々しさを感じるものがありました。訴うと言う歌の意味が、具現される最高の歌声でした。オペラ歌手たちにとっても、まねのできない神的な領域だとうわさするほどです。体調さえ許されれば、来年もまたお聞きしたいと強く思いました。

【ディレクターの回答】
　オーケストラの演奏会をお望みのようですね。私どももオーケストラを提供したいのですが、何しろ膨大な経費が掛かります。現在のスポンサー・協賛制度で集まる金額では難しい状況です。皆様方からの浄財が多く集まれば可能になるやも…知れません。どうぞご支援ください。

【ディレクターの回答】
　今回のコンサートをお聴きになった方から、倉吉未来中心の小ホールの響きの素晴らしさを沢山お聞きしました。わざわざ大ホールでなくても、小ホールでオープニングをやってほしいとの意見を聴かせていただきました。しかし、300人しか収容できないものですから、今回のような入場制限は行いたくありません。そんな訳で来年の音楽祭では従来通り大ホールにて、バロックオーケストラによるコンサートを予定しています。どうぞご期待ください。

【ディレクターの回答】
　今回の小ホール公演は、ひょうたんから駒ってところでしょうか、小ホール向きの選曲だったのですが、ズバリはまったようです。クラシカル音楽で大人数のコンサートはオーケストラ公演かオペラ公演くらいです。近年の傾向では小ホールでの演奏会が主流になっていますので、大ホールが使えなかったおかげで、新しい体験をしていただけたと喜んでいます。しかし、その体験が300人弱とは、いささか淋しいものです。大ホールでも、小編成の演奏は十分に楽しめます。倉吉未来中心大ホールは、日本でもトップランクに位置する響きの良さで知れ渡っています。どうぞ、次年度のコンサートにもお出かけいただきたいと思います。

【ディレクターの回答】
　お言葉を返すようで申し訳ありませんが、今回のプログラムはかなりポピュラーな選曲になっています。とくに、「牧神の午後への前奏曲」や「鱒」は、いつかどこかで聞いたように感じませんでしたか?クラシカル音楽を滅多に聴かない方にとっては、初めての体験として、良いコンサートになったのではと思います。

【ディレクターの回答】
　3年前まで音楽祭の顔としてオープニング・コンサートに20数年間出演いただいていましたアザレア室内オーケストラは、諸事情で参加して頂けなくなっています。それ以来、その穴埋めをいろいろと工夫していますが、大編成のオーケストラは見込みが立ちません。これまでのオーケストラは、アマチュアの演奏家が中心でしたが、現在のアザレア室内合奏団はプロの演奏家集団であり、経費が膨大になります。そんなこんなで、浄財を得るための努力と工夫を試みています。皆様からのご支援とご援助が頼りですので、どうぞよろしくお願い致します。

【ディレクターの回答】
　次年度はバロックオーケストラで、バッハのピアノ協奏曲やモーツァルトのホルン協奏曲などが登場する予定です。アザレア室内合奏団をどうぞよろしくご支援ください。