○とても瑞々しい演奏で良かったです。ますますのご活躍をお祈りいたします。
(
北栄町
/50歳代/女性)
○モーツァルトの三重奏はもちろん、とても素晴らしかったですが、アンコール曲の「手紙」には驚いて、とても感動して涙が出てしまいました。頑張って日々をすごそうという気分になりました。
(倉吉市/20歳代/女性)
○A管の音をじっくり聴く事ができて良かったです。良い音ですね。ヴィオラとの共演も新鮮でよかったです。
(女性)
○こんなに近くで、生の演奏が聴けて、とても幸せでした。楽しい時間をありがとうございました。クラリネットの音色、とても良いですね。
(三朝町/50歳代/女性)
○ 三重奏がとても良かったです。ヴィオラの音とクラリネットの音のハーモニーがきれいでした。特に童謡が!夏のうたのメロディー、うっとりときいていました。ステキでした。アンコールに感動しました。(鳥取市/40歳代/女性)
○ クラリネットという楽器、改めて認識しました。三重奏曲、とてもすばらしかったです。(倉吉市/70歳代以上/女性)
○ 1時間余りのコンサートに、中間休憩が20分間は、ちょっと長過ぎた様に思いました。(倉吉市/70歳代以上/男性)
【ディレクターの回答】
休憩時間については仰るとおりです。アザレアのまち音楽祭でも初めてのことです。これは、奏者の要請で20分間に延長しましたが、ゲネプロが17時開始で開場間際まで続いたため、疲労があったためです。どうぞご了解下さい。
今回のコンサートはクラリネット三重奏が好評のようでした。ヴィオラの生原幸太氏は、倉吉市出身のプロ奏者として東京で活躍中の方であり、見事なアンサンブルだったと思います。来年のアザレアのまち音楽祭にも、何らかの形で参加していただきたいものだと期待しています。
前野さんのクラリネットは、昨年度に続いての登場ですが、進化の後が見て取れる演奏だったと思います。サロンコンサートでのミストーンはとても気になります。当日は、リードの調子が悪く苦労していたようですが、リードの調整も実力の内ですから、細心の注意払ってミストーンを克服しなくてはならないでしょう。来年に期待したいものです。
アザレアのまち音楽祭2009内部評価委員のコメント・感想(M.O氏評)
【前野祐実クラリネット・コンサート】
■演奏⇒第1部、今年もか、と不安を抱くような不安定な立ち上がり。クラリネット本来の音が出て来ません。B♭管からA管の演奏に変わったときに、音色が戻った、かのように感じました。モーツァルトもA管好みであったとか…。
また、曲目を変えたという唱歌による「夏メドレー」。何らかの事情があっての変更でしょうが、何で?という感じでした。聴衆としてはその曲を知っているとか知らないとかは関係なく、クラリネットの「音」を聴きに来ているのであって、作曲者名を知らなくても、例えばライヒャ(レイハ)などベートーヴェンの友人でありながらあまり有名ではありませんが、クラリネットの持ち味を出した曲があったりします、そんな曲でもよかったと思います。
◆言い訳と反省⇒今回のプログラム変更は、直前になって知らされましたので、音楽祭の主催者としてもどうしようもありませんでした。本来は、前もって公告したプログラムを変更する事はルール違反です。もっと以前に変更を相談されれば、ディレクターとして許可しなかったでしょう。相談されれば、次のように申しあげます。「曲目変更の申し入れの件ですが、既にプログラム印刷も終了し、各地に配布済みです。現段階でのプログラム変更は、主催者サイドとしては対応しかねます。せめて3月中旬の最終校正に間に合っていれば、変更理由が正当であれば問題はなかったのですが、既に時は過ぎています。どうしても変更されたいのであれば、あなたの責任で当日変更を行って下さい。アザレアのまち音楽祭のコンサートは、練習成果の発表会ではありません。事前にプログラムを提示して、その曲を聴きたいと思っている人に、異なった演奏を聴かせることになります。かつて、某さんが当日になって勝手にプログラムを変えて(ショパンのスケルツォをバラードに変えただけですが)演奏し、大顰蹙をかったことがあります。それ以来、倉吉でのコンサートを誰も望まなくなっています。演奏家の弾きたい曲を、なんでも黙って拝聴させていただくというスタンスはアザレアのまち音楽祭にはなじみません。音楽祭の立場からの妥協点は、当日演奏前に曲目変更を聴衆に断ることです。それをやっていただけるのであれば、後は演奏者の責任ですので、ディレクターとしては何も申しあげません。」ということです。
今回は、コンサート内で演奏者が曲目変更の了解を取りましたが、聴衆を納得さることが出来たかは疑問が残ります。特に今回の曲目変更は、変更曲の選択に問題があります。現代音楽に多大な影響を残したルトスワフスキを聴きたいと思って来場された方に「夏メロディー」は、いかにも軽い選曲です。それにオリジナルのアレンジでもなく、アンサンブルとして不完全なものでしたので、ゲネプロを聴いて私もびっくりしたものです。シューベルトの二曲も、万全な演奏とは言えず、聴衆に不満を感じさせたようです。
■演奏⇒この日はプレゼンターの招待客が多いようでもありましたが、ふだんの「アザレアのまちの音楽祭」の聴衆はクラシックファンが多いと思います。学校まわりの演奏会とは違うと思います。選曲にも配慮されたいと感じました。また、曲目解説も短いほうがよろしいかとも。
◆言い訳と反省⇒仰るとおりです。聴衆はなかなか騙されてくれないものです。よく言われることに、「素人を見事に騙せるのがプロの仕事」とのことばがありますが、よく知った曲をやれば、喝采してくれるというのは、アマチュアの考え方です。コンサートは、音楽の力で聴衆を騙せ(感動させ)なければ、音楽は存在しない事になります。
■演奏⇒第2部、モーツァルトのクラリネット三重奏曲「ケーゲルシュタット・トリオ」。ヴィオラの生原氏のアンサンブルのよさもあったが、前野氏本来のクラリネットの音が出ていたように思われました。こんな曲が揃えば、すばらしいコンサートになるでしょう。ぜひとも次回は、聴衆に媚びない、クラリネットをおきかせ願いたい。
第1部と第2部の休憩の間合いがいけませんでした。奏者との打ち合わせが悪かったのか、タイミングが遅すぎました。事情はわかりませんが、聴衆は結果のみです。空調も第1部は暑かったようです。曲間の入場も、静かにすべきでした。この日は良かったのですが、時折、司会者が歩きながら、静止しないで言葉を発することがありました。注意すべきだと思います。
◆言い訳と反省⇒仰るこれも、仰るとおりです。二部のモーツァルトで、このコンサートは救われたと思います。しかし、ミストーンが多すぎます。今後の課題でしょう。休憩時間の問題も今後の課題です。アザレアのまち音楽祭の主役は演奏者ではなく、聴衆なのです。演奏者の都合で、聴衆の不興を買うようでは先が無いでしょう。今後は、是正します。空調の問題は、主催者サイドの判断ミスです。開演前に十分冷やしていましたので本番で切ったのが間違いでした。せっかくひざ掛けを用意していましたので、空調は維持すべきでした。曲間の入場は、再考が必要なようです。演奏家がステージに立っている間の出入りは、今後禁止いたします。