○ オペラの曲が楽しかったです。また聴きたいと思いました。(北栄町/女性/小学生)
○イタリアの詞、昔の詞、おもしろい詞でした。字幕、良かったです。歌声、良かったです。素敵でした。愛と死、昔の人の音楽、「みみずく」一番好きでした。鳥肌が立ちました。(北栄町/女性/20歳代)
○西岡千秋さんは今がまさにピーク、そして今夜がそのピーク…そう感じる素晴らしい演奏表現に感じました。稲毛さんのピアノも美しく、ダイナミックに、そして緻密ですばらしいです。レスピーギ、中田喜直の歌曲作品を聴くのは初めてでした。強く印象に残っています。(鳥取市/男性/50歳代)
○とっても楽しいコンサートでした。いつも楽しみです。(/女性/20歳代)
○初めて聴く曲ばかりでしたので、とても新鮮でした。字幕就きなのが良かったです。どんなことを歌っているのか良く分かったので。子連れだったので、子どもにもウレシイ演目があると嬉しいです。(勝手な要求ですが…)
(北栄町/女性/30歳代)
○西岡千秋先生の歌はもちろん、あの笑顔がすばらしいです。曲も長くなくて、いいと思います。表情、動作豊かなオペラはいいですね。機会があれば、是非鑑賞したい!
(湯梨浜町/女性/70歳代以上)
○とてもステキな時間がすごせ、良かったです。(北栄町/女性/20歳代)
○初めてお聴きしました。とても歌が楽しくて、又、聴きたいと思いました。(/女性/50歳代)
○セビリア、今までいろんなのを聴いたけど一番すごかったです!
○第一部の初恋は、良かった。二部の「みみずく」、最後の楽しいオペラらしいオペラはすごい。「月の砂漠」もいいネ。(琴浦町/女性/50歳代)
○「西岡千秋先生、やはり、オペラの曲が一番。オペラのその場面を思いながら楽しく聴かせていただきました。西岡せんせい、奥様と共にのコンサートはどうでしょうか。又、オペラ名曲コンサートの企画など、いかがでしょうか。」
◆ディレクターの回答
北栄町がアザレアのまち音楽祭に参加していただく二年目となりました。今年も多くの聴衆の皆様にお集まり頂き、心より感謝申し上げます。北栄町のボランティア・スタッフの皆さんのご努力のおかげで、素晴らしいコンサートになりました。
今回のコンサートでは、西岡千秋氏のアイデアで、外国語の歌詞で歌われるものに字幕スーパーが付けられました。アンケート・コメントにもありましたが、大変好評でした。
初めて、お聴きになった皆様からの感嘆の声もお聞きし、あらためて西岡千秋氏の充実した歌唱力に感服いたしました。ピアニストの稲毛氏も事故はあったものの、堅実な対応をしていたと思います。このレベルで伴奏が出来るピアニストは、なかなかいないものです。西岡千秋氏は今年の11月8日、倉吉未来中心で行われる鳥取オペラ協会のオペラ公演に出演されますので、その方も応援していただきたいと思います。
「子連れだったので、子どもにもウレシイ演目があると嬉しいです。」とのご意見をいただきましたが、アザレアのまち音楽祭のサロンコンサートは、大人を対象としたコンサートのみを開催しています。その為、開演時間も7時30分と、子どもには遅めの時間設定をしています。また、料金設定も子ども料金はありません。どうぞご理解下さい。親子で楽しんでいただくコンサートは、日曜日にパープルタウンにて開催いたしました。
アザレアのまち音楽祭2008内部評価委員のコメント・感想(M.O氏評)
5/31 西岡千秋バリトン・コンサート
■ホール→定員300名くらいでしょうか?七分位の入りでしょうか、郡部での男性声楽コンサートとしては大入りの部類でしょう。駐車場整理係付き(役場職員か)。照明、目をつむりましょう。
◆言い訳と反省⇒大栄農村環境改善センターのキャパは、400以上あるとのことでした。入りは六分程度(200人強)だったと思います。正確な数は、後日報告します。照明は、明暗のコントロールができない会議専用の作りになっていますので、あれ以上は大改装が必要となりますので、当分は無理かも…。
■アナウンス→影アナ、副町長での紹介と同じ西岡氏のプロフィールを紹介、そもそも不要なり。しかも、伴奏者稲毛氏の紹介は一切なし(会場での町作成のパンフにも伴奏者のことは1字もなし)。また、アナウンスの最後に講演会みたいに「さあ、(演奏を)どうぞ」。これはない。アンコール後の、ご本人の最後の挨拶の時にも、終了アナウンスが。なのに、開演前に「コンサート・エチケット」についてのアナウンスは一切なし。今回のような、コンサートに馴れていない方の入場が多いと考えられる場合、絶対必要でした。今日も後ろの座席のおばさんたちに注意してしまいました。
◆言い訳と反省⇒コンサート慣れしていないお客様でしたが、エチケットはまあまあだと感じました。コンサート・エチケットに付いてアナウンスするのが良いか、掲示物で済ませるだけでよいかは、意見の分かれるところだと思います。理想を言えば、アナウンスは、何も無いのが良いと思います。しかし、まだまだ音楽鑑賞の啓発の段階ですから、アナウンスは必要だと感じます。問題は、その中身ですので、今後のあり方に付いて、検討してみます。
■字幕→イタリア語の日本語訳が左側面に縦書きで(しかし、「セヴィリアの…」にはなかった)プロジェクターでしょうか、投影されていました。よいアイデアではあると思いますが(最近はよくある)、映画の字幕もかつては両側面に縦書きでしたが、現在はほとんど、テレビも含めて横書き、この辺りを考えていただきたい。普段の生活では、横書きがほとんどでしょう、役場の事務も含めて。不可能ではないと思います(楽ではないが、智恵を出しましょう)。
◆言い訳と反省⇒今回の字幕は、急遽、西岡千秋氏が試みられたものです。舞台での字幕スーパーの初期は、プロセニアムの上部にスライドで、横文字で投影していました。しかし、最近は、パソコンと表示機器の発達で、舞台両サイドに電光掲示板を立て位置に置き、縦の文字で標記するのが一般的になっています。特に原語歌唱のオペラの字幕は、縦で表示するのが常識化しています。カウベルホールでのオペラ、未来中心でのオペラ、外来オペラ団の公演でも日本語字幕は、ほとんど縦になっています。ご理解下さい。問題があるとすれば、文字が小さすぎる点だと思いました。これまで、一度だけ、未来中心小ホールでの「冬の旅」の字幕スーパーを横書きで出した事があります。
■広報→事前に、専用チラシ有り、鳥取大学芸術文化センターのHPにも案内有り。
■プログラム→プログラムもイタリア語と日本語の曲が数曲ずつ交互に、一般向けの親切なプログラムなり。ご本人の解説もあり。これがまた、オペラ慣れしている人だけあって、会場の雰囲気を受けて時々ジョークも交え、よい雰囲気を醸し出していた。イタリア語もそれらしく聴こえたし、なにせジェスチャーが自然。声は言うまでもなくすばらしい、が、若干疲れ気味か。
◆言い訳と反省⇒仰るとおり、西岡千秋氏は忙しく、ハードな毎日を送っておられますので、お疲れかも知れません。声にその様子が伺えました。
■第1部→4曲目の高田三郎作曲の啄木歌曲集、ご本人の解説つきであったのだから、ついでに、「一曲(一首)ずつが短いので拍手はなしに」、の注意があるとよりよかったかな、と思いました。そんな注意があっても、不思議ではない気張らない雰囲気ではありました。5曲目の「初恋」は自分が大好きな曲で啄木短歌と越谷達之助作曲の名曲、西岡氏に歌い上げていただきました。感激。「初恋」は大切に。
◆言い訳と反省⇒拍手の件は、仰るとおりです。鑑賞慣れしていないお客様は、何とか盛り上げようと積極的に拍手するものだとお考えのようです。拍手する事で、音楽の流れを止めてしまうという逆効果があることをご存じ無いがためです。ですから、事前に、その事に触れておくのもよいことだと思います。以前、米子市のビックシップの開館記念にヴァイオリンのコンサートがあった時、前列に陣取っていたご招待の方々が、サラサーテの「中国の太鼓」の途中で拍手してしまい、演奏者があわてて拍手を静止しましたが、曲は台無しになってしまいました。曲が、いかにも終わったような印象を与えるデクレッシェンドどの後に短いポーズがあるのですが、そこで終わったと勘違いして拍手してしまったのです。拍手すべきところかどうか分からない方は、周りの雰囲気を感じてから拍手されれば、この様な失態は起こらないのですが…。今回も、曲間の拍手で、かなり興が褪めてしまいました。
■第2部→レスピーギ3曲。そもそも西岡氏のキャラクターがイタリア人っぽいのか、よく合っていました。中田喜直の曲が4曲。ステージで「4曲通しでするつもりであったが、一曲一曲がかなりきついので、度々出入したんですよ」とジョークがある。圧巻は、ラストの「セヴィリアの理髪師」から「おいらは町の何でも屋」。有名な曲とはいえ、その雰囲気を十二分に出されていた。イタリア語で。情景の解説なしで。ただ、オペラ風に舞台の袖から始めますと解説。のりにのって、会場ものっておりました。大拍手でした。演歌しか聴かない人にさえ迫力と、オペラの楽しさが垣間見られたって感じ。
なぜなら、アンコールの「月の砂漠」が終わって退場しつつあった小学生低学年と思しき子が「あの最後の曲(セヴィリアの理髪師のこと)は「おもしろかったね」と母親に語っていたのです。その子、休憩時間にはつまらなさそうにしていたのです。
■西岡氏のこと→鳥取大学の准教授でもありますが、みんなに混じって下仕事もなさる方ですし、オペラ向けのキャラクターをお持ちの方だと思います。三枚目とか悪役適任ですが。立派なエンターテイナーです。楽しいコンサートでした。
■伴奏者→私までピアノ伴奏の稲毛氏のことに触れるのを忘れるところでした。ちょっと響きすぎるかなと思いましたがピアノと会場のせいでしょうか。ともかく、今回のコンサートでは徹底的に無視され続けた方(西岡氏以外には)でした。地元だから不要と考えられたのでしょうか。それにもめげず、じっくりと伴奏されていましたこと、付け加えておきます。
◆言い訳と反省⇒決して伴奏者のことを忘れているわけではありませんが、当日のコンサートの主役を盛り上げることにかまけて、配慮が足りなかったようです。今後は注意したいと思います。
■雰囲気→ただ、サロンコンサートの方が雰囲気がいいな、と思いました。なんとなく、ロビーに出たときの雰囲気が「役場主催の講演会」の終了時のような気がしました。気のせいかな。
◆言い訳と反省⇒気のせいです。多分、お役所の職員さんが居られたことや、ボランティア・スタッフが大勢でお見送りしたためではないかと感じます。どうぞ、ご理解下さい。