○革命のエチュードの力強いタッチに感動しました。笑顔がとても素敵です。(倉吉市/70代以上/女性)
○とても良かったです。身近な所で気楽に聞きにいけるこのようなコンサートを続けて開いてほしい。アザレアのまち音楽祭では、できればピアノやヴァイオリンの、今日のような若手でがんばっておられる方を増やしてほしい。(無記入)
○若い子供の(山陰)育成にも、力をいれてほしいです。(倉吉市/40代/女性)
◆【ディレクターの回答】
子供たちの育成にも力を入れてほしいとのお言葉をいただき、アザレアのまち音楽祭の責任の大きさを痛感させていただきました。かつて、アザレアのまち音楽祭の一環として、「カウベル・ピアノ・コンクール」を「JAとうはく」の主催で行なっていただいていましたが、JAの統合、カウベルホールの琴浦町移管に伴い、経済的裏づけを失いました。現在は、とりあえず廃止ではなく休止としていますが、現在のアザレアのまち音楽祭の組織では無理があります。もし、アザレアのまち音楽祭がNPO法人化し、経営上可能となれば再開したいと考えています。また、子ども達のための鑑賞教室や親子で楽しむコンサートなども今後は企画したいと考えています。具体的な提案をいただければ、実現の可能性が高まりますので、ご期待下さい。
○山城裕子様。本日のピアノ・コンサート、とても素晴らしかったです!!以前から、山城裕子さんのファンでコンサートに行かせて頂いています。ショパンの曲は大好きです!愛犬もショパンという名前にしています(笑)。ショパンも大好きなのですが、山城裕子さんの演奏されたことのあるベートーヴェンの「月光」も大好きな曲です!来年度のコンサートの情報が決まりましたら、是非とも行きたいと思っております。FAXor郵送でもして頂けますか?よろしくお願い致します。(米子市/30代/女性)
○とても感激いたしました。(三朝町/60代/女性)
○車で2時間かけてやって来た甲斐がありました。ショパンは立ち上がり、少し頑なって居られたようですが、2曲目からは本来の実力を発揮されて力強く繊細でセンス溢れるショパンでした。私の家内も「展覧会の絵」のライブ演奏を大変楽しみにしておりましたが、家内も私もただ、ただ、素晴らしいの、一言です。この曲は、音楽表現の全てが出てくるし、人が生きていく上に必要なあらゆる感情が表現されていると思います。山城さんの演奏は、それらを余すところなく前面に押し出され、本当にエクセレント(卓越した)な演奏でした。この曲に関しては、日本のピアニストの中でも「マエストロ(芸術の大家。巨匠。)」の仲間に入ると思うほど山城さんは素晴らしいピアニストだと思います。今後のご活躍を家内ともども大いに期待しております。本日は本当にありがとうございました。(松江市/60代/男性)
◆【ディレクターの回答】
遠い所からお出でいただき、感謝いたします。地方のコンサートのプログラムで「展覧会の絵」が全曲演奏されるチャンスは滅多にありません。そんな意味でも、おっしゃるように素晴らしい出来だったと思います。演奏家は聴衆の賛辞を食べ物にしていますから、喜んでいただけることが演奏家の力量を更に伸ばしていくものと感謝いたしております。このようなたおやかな感性をお持ちの聴衆の皆様が、音楽を楽しむ本物の聴衆だと思います。今後もどうぞよろしくご指導下さい。
○手の動きがすばやくてかんどうしました。またきかせてください。(三朝町/小学生/女子)
○山城さんはピアノをひくのがとても速いなと思ったし、すごいなと思いました。私も山城さんみたいなピアノがひけるようになりたいです。山城さんは、とても指を動かすのがとても速いのでびっくりしました。私もピアノをならっているのでがんばりたいです。(三朝町/小学生/女子)
○久しぶりに生のピアノ、良かったです。(無記入)
○田舎に住んでいるので、また、子供が小さかったので、中々コンサートに出かけるチャンスがなかったのですが、子供がピアノをならう様になって、一緒に出かける事ができるようになりました。でもチケットが高かったら、それもあまりできなかったと思いますが、安くて、こんなステキなコンサートに来れた事をすごく幸せだと思いました。力強い、そして流れるようなピアノに、心がいやされ、子と供に、明日を頑張ろうと言う元気をもらいました。(三朝町/40代/女性)
◆【ディレクターの回答】
男性でも女性でも、結婚されると、どう言う訳か、それまで愛好していた趣味や自分のライフワークを封印してしまう人が多いものです。しかし、本当は、結婚し子育てする時期にこそ、豊かな芸術文化の中に身を置くべきだと考えています。現実は、それを許してくれないのが通り相場となっていますが、工夫次第では何とかなるものです。私たちのアザレアのまち音楽祭は、経済的な負担を最大限低く抑え、尚且つ内容の充実したコンサートを目指しています。アザレアのまち音楽祭の最大の特徴は、田舎に在住していると言うことを逆手にとって、田舎だからこそできる事をやろうとしているのです。そんな意味で、喜んでいただけたことに対し、私たちの意図が理解されていると感謝するものです。
○大変よかった。(三朝町/50代/男性)
○素晴らしい演奏で我を失うほどでした。見とれてしまいました。キレイな人だなぁと思いました。生でショパンの曲を聴いて、私はショパンの曲が好きだったので感動しました。(三朝町/高校生/女子)
○あんなに涼しげな顔のまま、革命のエチュードを弾くなんてすごい。ずっーと聴いていたいと、久々に思った素晴らしいピアニストだと思います。(倉吉市/20代/女性)
○三朝では、少し遠いように思ったが、いざ出発してみるとコンサートに向かう車の運転(距離と時間)が何か、デートにでも向かうような気分にさせてくれ、到着する頃には、丁度良いテンションだった。演奏者だけでなく、聴き手の心の準備も大切だと初めて気付いた。受付でいただいたパンフレットで曲のイメージがよくわかって良かった。自分のコンディションも良く、「展覧会の絵」が心に響きました。ありがとうございました。(無記入)
◆【ディレクターの回答】
様々なアンケートをいただきますが、このようなお言葉が頂けるのが主催者として最高のよろこびです。音楽を鑑賞すると言う創造活動を、如何に豊かにし、充実した楽興の時間(とき)を作りですかというお手本のようです。音楽を「恋する者の食べ物」と言ったのはシェイクスピアですが、恋する気持ちがなければ、どんなに美味しい料理でも平凡で味気ない食事になるものです。音楽を表現すると言う事は、演奏者の胸のうちをそっと忍ばせているものです。その密やかなメロディーは恋する心にしか届かないものなのです。音楽創造の最後の仕上げは聴衆の皆様です。その理想的なあり方を教えていただけたと感謝申し上げます。ありがとうございました。
○全体的に、出演者を過大評価しすぎていると思います。(本日の出演者のみならず、例年)世界に目を向けて下さい。県民だからといって、ごまかせると思わない方が良いと思います。(無記入)
◆【ディレクターの回答】
様々なアンケートをいただきますが、このようなお言葉を頂くのは主催者として最大の侮辱です。音楽を鑑賞するという創造活動の意味も、如何に音楽を楽しむかという聴衆の立場もわきまえない傲岸不遜なお言葉です。
アンケートを始めて以来初の、このような音楽の根幹に関わるコメントをいただき、ありがとうございます。このアンケート・コメントのあて先は、ディレクターである事が明白ですので回答させていただきます。
まず、「出演者を過大評価しすぎ」とのことですが、文脈から推察しますと「ちょっと待って」と言いたくなります。多分「アザレアのまち音楽祭パンフレットのご案内文書」の事だと思いますが、ことさら過大評価しているとは思ってはいません。それをあえて「過大評価」だとコメントされるのは、アザレアのまち音楽祭の出演者全てに対する挑戦であり、音楽祭のコンセプトを否定するものであり、ディレクターとして反論せざるを得ないのです。音楽祭のプログラムに紹介するアーチストを過大評価しすぎだとの言は、どうしても了解しがたいものがあります。
評価が過大であるかどうかは相対的なものであり、何を基準にしているかということだと思います。過大評価だと感じられるのはコメントをお書きになった方の勝手ですが、コンサートは音楽を楽しむところであり、評価をしにお出でになる場所ではありません。もし、ご案内文書を読まれて、期待して来てみたら、がっかりしたと言うのであれば、私は納得するでしょうし、期待はずれをさせてしまった事に対してディレクターとして謝罪する事になります。しかし、このコメントには悪意が内包されていると私は感じたものですからあえて回答させていただいています。
プロの世界だって評価はバラバラなものです。最も端的なのが、ピアニストの「フジコ・へミング」さんの評価は、人によって天と地ほどの差があるのをご存知でしょうか。かつて大阪フィルで活躍した指揮者の朝比奈隆さんだって、専門家筋と聴衆とでは評価が違っていたではありませんか。今流行っている「千の風に乗って」を歌っている歌手は、実はかなりレベルが低いなどと言う人はいないでしょう。あの程度レベルの歌唱力の歌手は、日本国中にごまんといます。その事を、ご存知でしょうか。
さて、「世界に目を向けて下さい」との言は、世界のトップアーチストと地元アーチストを並べて評価しなさいという事だと思います。私の紹介文は、あくまで私の判断で書いているものであり、世界のトップアーチストと対等だなどとは一言も申し上げていません。もともと、そんな事は必要ではないのですから。
「県民だからといって、ごまかせると思わない方がよいと思います。」との言は、聴衆を愚弄しています。演奏家の長所をほめて、コンサートに誘うのが「ごまかし」とは、どう考えても言い過ぎです。言い過ぎというより暴言です。県民を惑わす虚言です。そのような発言の奥に隠れる一流好みの舶来主義は、時代錯誤だということの認識がまるでないからでしょう。
このアンケート・コメントをお書きになった方の真意を再度お聞かせ願いたいものです。