スポンサー:(株)中井脩倉吉店
渡邉寛智バス・コンサート

Piano/渡邉芳恵
2019年6月9日(日)14:00〜 倉吉交流プラザ視聴覚ホール 700円



 過去の演奏のご紹介

♪ オペラ「アルコ」より「不思議な歌の力で」/ラフマニノフ作曲 (wmaファイル 3.9MB 5分37秒)


第一部

4つの厳粛な歌 ヨハネス・ブラームス作曲
第1曲 人の子らに臨むところは獣にも臨むからである
第2曲 わたしはまた、日の下に行われるすべてのしえたげを見た
第3曲 ああ死よ、おまえを思い出すのはなんとつらいことか
第4曲 たといわたしが、人々の言葉や御使たちの言葉を語っても


第二部

チャイコフスキーの歌曲
ドン・ファンのセレナーデ   ピョートル・チャイコフスキー作曲
語るな友よ
さわがしい舞踏会で
ただ憧れを知るもののみが

歌劇《エフゲニー・オネーギン》より  ピョートル・チャイコフスキー作曲
「恋は年齢には勝てない」




プロフィール

渡邉寛智
(わたなべ ひろのり) バス

 国立音楽大学声楽科卒業、同大学院音楽研究科声楽専攻修了、ミラノ音楽院に学ぶ。京都市立芸術大学大学院博士(後期)課程修了。修了と同時に博士号(音楽)を取得。国立音楽大学主催「ソロ・室内楽定期演奏会」、「大学院新人演奏会」に出演。これまでに、「コジ・ファン・トゥッテ」ドン・アルフォンソ、「ラ・ボエーム」コッリーネ、「魔笛」ザラストロ、「清教徒」ジョルジョ、「エフゲニー・オネーギン」グレーミン、「シモン・ボッカネグラ」フィエスコなど数多くのオペラに出演している。また、バッハ「マタイ受難曲」、モーツァルト「戴冠式ミサ」、「レクイエム」、ベートーヴェン「第九」、フォーレ「レクイエム」、などのバスソロを務め、貴重なバス歌手として高い評価を得ている。県内外で演奏活動を精力的に行うとともに、自らの経験を生かした的確な指導を行い、後進の育成、合唱団の指導にも力を注いでいる。現在、鳥取オペラ協会理事、島根県立大学短期大学部専任講師。

渡邉芳恵
(わたなべ よしえ) ピアノ

 国立音楽大学ピアノ教育専攻卒業。尚美学園コンセルヴァトアールディプロマ学科ピアノコース修了。鳥取大学大学院地域学研究科地域創造専攻を卒業。鳥取短期大学非常勤講師。現在、後進の指導の傍ら、県内の多くの合唱団のピアノ伴奏や指導を行う。さらに県内外において、器楽や声楽の伴奏、ピアノソロなど精力的に演奏活動をし、様々なジャンルの共演者との演奏も多い。2009年鳥取オペラ協会主催「フィガロの結婚」では、ケルビーノ役、2011年鳥取オペラ協会主催オペラ「窓」では、3つ目の女役として出演。また彼女自身初の作曲作品「朗読とピアノのための『月のうさぎ』」を発表し、好評を得る。音楽による新たな試みに挑戦し続ける中、子供から大人まで音楽に親しむことができる環境づくりを目指し活動している。ピアノを三富二葉、故和久利幹子、故ウラジミール竹ノ内、窪田隆、酒匂淳の各氏に師事。声楽を生原幸枝、瀬川武、常松喜恵子の各氏に師事。作曲法を新倉健氏に学ぶ。ピアノグループrelationメンバー。鳥取オペラ協会会員、ピアニスト。

ご案内

 今回の渡邉氏のプログラムは、ブラームスとチャイコフスキーです。ブラームスの歌曲は、どちらかと言えば深刻な感情表現が多々見られ、人間の中に潜在するどうしょうもない葛藤を歌い上げているように感じています。今回の「4つの厳粛な歌」の歌詞は、ルター聖書から取られており、宗教的な深い思索を持った曲です。ブラームスが自らの死を予期した「辞世」の作品とも言われていますが、宗教を超えた人間の性が歌われていると思います。この曲が重厚なバス歌手によって歌われることに、深い音楽への回帰と成るのではと感じています。それは、聴く者の真実の姿を映し出す鏡となるものと期待しています。