鳥取オペラ協会自主公演
サロン・オペラ
「ヘンゼルとグレーテル」Singspiel
2018年6月17日(日)14:00〜 倉吉交流プラザ視聴覚ホール 1,400円
・ヘンゼル役⇒竹内美咲 ・グレーテル役⇒小椋美香子 ・お父さん役⇒山田康之
・お母さん役⇒米澤幸 ・眠りの精と露の精⇒小倉知子 ・魔女役⇒鶴崎千晴
ピアノ/稲毛麻紀
【サロン公演概要】
『ヘンゼルとグレーテル』(Hãnsel und Gretel )は、ドイツの作曲家フンパーディンクの作曲した全3幕のオペラです。
原作は有名なグリム童話『ヘンゼルとグレーテル』であり、台本は作曲者の妹であるアーデルハイト・ヴェッテで、はからずも題材と同じ兄妹コンビの作品なのです。この作品はフンパーディンクの代表作であり、メルヘン・オペラの代表的な作品なのです。今回は、ガラ・コンサート形式でサロンオペラとして上演します。
○登場人物
ヘンゼル(ソプラノ) 森で迷う兄妹の兄
グレーテル(ソプラノ) 兄妹の妹
お父さん(バリトン) 箒職人で兄妹の父
お母さん(メゾソプラノ) 兄妹の母
魔女(メゾソプラノ) 魔法でおびき寄せた子供たちを捕まえ食べてしまう悪い魔女
眠りの精、露の精(ソプラノ) 森の妖精。眠りの精は眠りにつかせ、露の精が目を覚まさせる。
○あらすじ
■第1幕
昔々、舞台はドイツ。貧しいけれど元気な兄妹ヘンゼルとグレーテルが、留守番中のお手伝いを放り出して遊んでいたところへ、急に母親ゲルトルートが帰ってきます。騒いでいた二人を追いかけるうちに、大切なミルクの入った壺(つぼ)を落として割ってしまった母親は、いらいらして子供たちに「森へ行って苺(いちご)を取ってきなさい」と怒りました。
二人が出かけた後、父親ペーターが帰ってきます。子供たちが森に行ったと聞いて驚きました。その森には魔女が住むとの噂(うわさ)があったのです。両親はあわてて子供たちを捜しに行きました。
■第2幕
深い森の中で、苺をいっぱい取って満足なヘンゼルとグレーテルの二人。いざ帰ろうと思ったとき、いつの間にか辺りは暗くなり、帰り道がわからなくなっていました。そこに「眠りの妖精」が現れて、二人を眠らせてしまいます。
しばらくして、次に「露の妖精」が現れて、眠った二人を起こすと、二人の目の前にびっくりするものがあったのです。
■第3幕
目を覚ました二人の前に現れたのは、お菓子でできた家でした。二人は喜んで家のはしっこからお菓子を食べ始めます。このとき夢中で食べている二人の背後に忍びよったのが、魔女でした。魔女は魔法の杖を使って二人を生け捕りにしてしまい、ヘンゼルを檻(おり)に入れ、グレーテルに食事の準備をするように命令します。そして「ヘンゼルにたくさん食べさせて太らせよ」と言うのです。
しかし、子供たちも負けていません。魔女がヘンゼルに無理やり食べさせている隙に、グレーテルは魔法の杖を奪います。そして、魔女がヘンゼルを釜戸(かまど)の火の中に放り込もうとしているのを逆手にとって、二人で協力して魔女を釜戸に押し込み、ふたをして、魔女をやっつけたのでした。そして…
ヘンゼル/竹内美咲
(たけうち みさき)Soprano
鳥取県米子市出身。島根大学教育学部音楽教育専攻卒業。同大学院教育学研究科修了。声楽を山本和代、佐々木直樹の各氏に師事。第8回東京国際声楽コンクール新進声楽科部門本選入選。第29回、第30回プラバ・ニューイヤー・オペラ・コンサートに出演。松江バッハ・カンタータ・フェライン会員。地元を中心に幅広い演奏活動を行う。
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グレーテル/小椋美香子
(おぐら みかこ)Soprano
作陽音楽大学声楽科卒業。同大学専攻科修了。オペラマイスタークラス研究生課程修了。
船瀬幸子、西内玲、フォルカ・レニッケ、小松英典、吉田征夫、平野弘子の各氏に師事。
鳥取オペラ協会の公演に初回から出演。2010年「フィガロの結婚」で4度目のスザンナ役を演じ、好評を得る。とりアートオペラ「魔笛」(2015)クナーベ役で出演、アザレアのまち音楽祭、山陰の名手たち等に出演する他、県内外で童謡コンサートを行う。またエレクトーン奏者や、キーボード奏者との共演、パステルアートとのコラボレーション等新しい取り組みで積極的にコンサート活動を行う。2014年米澤幸氏とデュエットで中海テレビの番組MUSIC on the STAGEに出演。
2013年米子市文化奨励賞受賞。NB合唱団指導者、わらべ館、童謡・唱歌推進員、鳥取オペラ協会理事。
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お母さん/米澤幸
(よねざわ さち)mSp
島根県立島根女子短大卒業。声楽を平野弘子氏に師事。「子うさぎましろのお話」「フィガロの結婚」「魔笛」等に出演。現在山陰合同銀行倉吉支店勤務。鳥取オペラ協会会員
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お父さん/山田康之
(やまだ やすゆき)Br
鳥取大学教育学部卒業。西岡千秋氏に師事。 1996年、鳥取オペラ研究会公演「河童譚」「子うさぎましろのお話」に出演。1998年、アザレアのまち音楽祭バリトン・ソロコンサートに出演。オペラ出演はこれまで「コシ・ファン・トゥッテ」のグリエルモ役、「フィガロの結婚」では二度のタイトルロールを歌い、「魔笛」ではパパゲーノ役をこなした。国民文化祭とっとり2002オペラ「ポラーノの広場」公演においてテーモ役を歌い高い評価を得てきている。2005年は「アマールと夜の訪問者」でメルキオール役を歌い好評を博した。現在、以西小学校に勤務。鳥取オペラ協会理事。
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眠りの精・露の精/小倉知子
(おぐら ともこ)Sp
鳥取大学大学院地域創造専攻(声楽)を修了。声楽を生原幸枝、西岡千秋、エドモント・フィリップ・ブラウンレスの 各氏に師事。これまでに、「リゴレット」小姓役、「ヘンゼルとグレーテル」(抜粋)グレーテル役、「フィガロの結婚」バルバリーナ役、「コーヒーカンタータ」リースヒュン役、「農民カンタータ」ミーケ役などで出演。2010年と2011年冬、ドイツにて各氏の声楽レッスンを受講。現在はオペラのみならず、ドイツ・リート、オラトリオなどの研鑚も積んでいる。日本音楽芸術マネジメント学会正会員。鳥取オペラ協会理事。
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魔女/鶴崎千晴
(つるさき ちはる)mSp
武蔵野音楽大学声楽科卒業。声楽を森原紀美子,故藤田みどり,佐伯真弥子,平野弘子の各氏に師事。ジョイント・コンサート,ソロリサイタルほか,鳥取オペラ協会公演「フィガロの結婚」(伯爵夫人・マルチェリーナ)、「アマールと夜の訪問者」(母親),ラクゴペラ「ドン・ジョヴァンニ」(ドンナ・エルヴィーラ)、イソップオペラ「金の斧銀の斧」(よいきこり)、新作オペラ「窓」(母親)に出演。山陰の名手たちコンサート出演。アザレアのまち音楽祭参加。県民による第九、2012年米子第九合唱団ニューイヤーコンサートにてヴィヴァルディ作曲グローリアでアルトソロ。2015年、韓国にて「アマールと夜の訪問者」公演に参加。同年11月鳥アートオペラ公演「魔笛」にダーメ役で出演し高い評価を得る。コールやまびこ指導者。鳥取オペラ協会副会長。
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ご案内
今年のとりアートオペラのプレイベントになります。今回のオペラ「ヘンゼルとグレーテル」サロン版は、本公演のエキスを、事前に楽しんで戴こうと企画したものです。皆さん良くご存知のグリム童話ですが、今回はピアノバージョンで公演します。又、サロンコンサート用に演出の中村敬一氏が台本を作り、サロンでしか楽しめない様々な仕掛けをして、皆様に楽しんで戴こうとの想いです。どうぞお楽しみください。