【ご案内】

ファイナル・コンサート（倉吉未来中心大ホール）

声楽コンサート&合唱の祭典
　今年のファイナルはステージ順を変えて、一部に「野津美和子Sp&川西悠紀Tn」デュオ・コンサートを、そして二部に合唱の祭典と致しました。
　「野津美和子Sp&川西悠紀Tn」両名によるデュオは、既にアザレアのまち音楽祭のレギュラー・コンサートで聴いていますが、その進化の成果は山陰の名手たちコンサートでも披露されています。今回はオペラ「ボエーム」より、抜粋して演奏してくれます。野津氏は2003年に、アザレアのまち音楽祭に登場して以来、再三コンサートを続けるベテラン歌手であり、鳥取オペラ協会に所属して幾度かプリマを務めた実力派なのです。これまで強い印象に残っているだけでも「ポラーノの広場」でファゼーロ役、「コシ・ファン・トゥッテ」のデスピーナ役、そして「魔笛」でのパパゲーナ役など、正にはまり役で、観衆を沸かせて来ました。テノールの川西悠紀氏は、もともと藝大時代はバリトンとして活動していましたが、その後テノールに転向したものです。米子市出身のテノール「山本耕平氏」も同様でしたが、バリトンからの移行はままあり強靭なテノールの声が生れるのです。今回のデュオは、山陰在住の演奏家の中で最右翼となるコンサートだと楽しみにしています。
　合唱の祭典には今年も10団体が参加いたします。合唱団こさじは、県内最高峰の合唱団であり、その実力の程は皆さんご存知の通りです。コーラスはわいは、指揮者に小谷敏彦氏という優れた指導者を擁する最も大所帯の合唱団です。赤碕女声コーラス「まどか」は、指揮者に野口勇氏を迎えて二年目となり、野口スタイルのコーラスが楽しみです。
　ザ・ラニアルコーラスは、大御所「山本喜三氏」が立ち上げ、森尚美氏が後をついで発展させた素晴らしい合唱団です。名称には「ざらに有るコーラス」と自虐的なダジャレから生まれていますが、現在では、「ざらに無い」個性的な合唱団として高く評価されています。混声合唱団みおは、波田野頌二郎氏によって立ち上げられ、27回の出演を重ねる最も老舗の合唱団です。指揮者に山田衛生氏が就任して久しくなりますが、そのレベルの高さには定評があります。三朝コールげんげは、久しく倉吉東校で教鞭をとっていた小谷弘幸氏が、西部地区の高校に転勤となり、米子市から指導に来ていただいているとのことです。倉吉女声合唱団は、指揮に生原幸枝氏が参加して十数年たちますが、最強の指導者であり、この合唱団りスキルアップに大きく貢献して来ています。コール・ウインドミルは、前身のコールあじさい時代の頑なな合唱表現の風土を、しなやかで表情豊かな合唱に変身しています。それは指揮者に小谷弘幸氏が固定されて以来のことであり、柔軟性のある女声合唱が魅力です。成徳小学校合唱団は、指導者が変わっても、これまでのレベルを維持する指導者が続くことに感動しています。明倫小学校合唱団の活躍ぶりは、新聞紙上でもお馴染みですが、近年の明倫・成徳、両小合唱団の素晴らしい実績は倉吉市の誇りだと言っていいでしょう。