スポンサー: 公益財団法人朝日新聞文化財団
木村恵理ファゴット・コンサート
Piano/重利 和徳
2016年5月26日(木)19:30〜 倉吉交流プラザ 700円
第一部
@ファゴットと通奏低音のためのソナタ ト短調 op.24 No.5 F. ドゥヴィエンヌ作曲
T. Allegro con espressione
U. Adagio
V. Rondeau (Allegro)
Aファゴット協奏曲 変ロ長調 G. ロッシーニ
T. Allegro
U Largo
V. Rondò
第二部
Bアルペジオーネ・ソナタ イ短調 D.821 F. シューベルト
T. Allegro moderato
U. Adagio
V. Allegretto
プロフィール
木村 恵理
(きむらえり)Fagotto
島根大学卒業、同大学院修了。教育学部社会科研究室に在籍しながら数学も学び、大学院にて音楽に取り組むというユニークな経歴を持つ。ファゴットを伊藤昇、岡崎耕治、井上俊次、吉田將の各氏に、室内楽を手塚実氏に学ぶ。バッハを軸とするヨーロッパ音楽精神史について丸山桂介氏の講義を受講中かつバロック音楽の指導を受ける。国際教育音楽祭ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン(MMCJ)2009、2010で室内楽、オーケストラの研鑽を積み、Leipzig(ドイツ)にてJ. M. Thomé氏、Milano(イタリア)にてO. Meana氏、Riva del Garda(イタリア)にてV. Zucchiatti氏のマスタークラスを受講。
これまでに出雲室内管弦楽団とヴィヴァルディのファゴット協奏曲ホ短調、ミンクス室内オーケストラ、出雲フィルハーモニー交響楽団とモーツァルトのファゴット協奏曲、DNAフィルハーモニックと池辺晋一郎のファゴット協奏曲「炎の資格」を共演。2011年リサイタル開催。2008年にはBethlehem(パレスチナ)での演奏、音楽交流を仲間とともに実現。2014年度からは出雲医療看護専門学校看護科非常勤講師として「音楽とリラクゼーション」の授業を担当し、未来の医療従事者へあえて音楽を、という主旨から宇宙と音楽、音楽と人間について伝える等、幅広い音楽活動を続けている。出雲芸術アカデミー音楽院専任講師。出雲楽友協会音楽家会員。木管五重奏シャルールメンバー。
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重利 和徳
(しげとし かずのり)Piano
岡山県立岡山城東高校、東京藝術大学音楽学部器楽科、くらしき作陽大学音楽部音楽科モスクワ音楽院特別演奏コース卒業。くらしき作陽大学音楽専攻科ピアノ専攻修了。ピアノを筒井恵子、日高七重、笠間春子、アンドレイ・ピサレフ、ウラディミール・オフチニコフ、山崎孝の各氏に師事。第26回山陽学生音楽コンクール高校の部第1位、第46回全日本学生音楽コンクール大阪大会第1位、第76回読売新人演奏会出演。フッペル平和記念第13回鳥楢ピアノコンクールにてフッペルグランプリ及びコンチェルト大賞受賞。くらしき作陽大学創立40周年記念演奏会で、オーケストラ・アンサンブル金沢とベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」、出雲フィルハーモニーアカデミーオーケストラとグリーグのピアノ協奏曲、福岡室内合奏団とベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番、倉敷管弦楽団とサン=サーンスのピアノ協奏曲第5番「エジプト風」を演奏。第9回上代記念音楽コンクールにて、最優秀指導者賞受賞。WINER MUSIC SEMIAR(International Master Classics 2013)にて、Johannes Kropfiseh師に師事。全日本ピアノ指導者協会(PTNA)正会員、日本ピアノ教育連盟会員。現在、くらしき作陽大学・作陽音楽短期大学、講師。
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ご案内
今年のプログラムは、とても重厚感があります。18Cに活躍したドヴィエンヌはフルーティストですが、様々な木管のための作品を残しています。そして今回は繊細な表現が求められるファゴットのソナタを1曲目に設え、ロッシーニへと続け、ファゴットの魅力を十二分に聴かせる仕組みのようです。そして、2部では、シューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」を用意していますが、これには様々な期待が膨らみます。そもそも「アルペジョーネ」などと言う楽器名を聞いたことがありません。シューベルトが唯一この楽器のために作曲していますので、知識として知っていても、聞いたことが無いのです。アルペジョーネは低音が豊かに出せるギターと言ったところですが、シューベルトは撥弦楽器の特徴をさらに強調してスタッカートを指示していたりします。そんな減衰の早い楽曲を、吹奏楽器で演奏するのは至難の業です。そこで、楽器様式の変更が行われるものと思われますが、どんなアレンジとアーティキュレーションを聴かせていただけるかと期待しています。現代では、様式変更にかなりの自由さが許容され、積極的に取り組む演奏家が増えています。そんな意味で、全く新しいシューベルトのソナタとして、生まれ変わるかもしれません。エキサイティングを演奏になること請け合いです。どうぞ、新しいファゴット音楽の誕生を見守ろうではありませんか。