ご案内

　今年の公演は、第１部で新旧の無伴奏曲を演奏してくれます。とてもエキサイティングなシグル・バリゲ作曲の「ホルンロック」は、かなりの難曲であり、新しいホルンの響きが楽しめます。そして温故知新としてバッハ作曲の「組曲第１番」と対峙させます。第２部は昨年に引き続き、同級生コンビの稲毛麻紀氏とのアンサンブルです。20世紀に活躍したバルトシュ、ポートなどの作品と現在活躍しているアンソニーの作品など、かなりのホルンマニアでなければ聞いたことの無い現代音楽の響きを楽しむことが出来ます。
　小椋氏の卓越した音楽づくりとその音楽性の豊かさは、今と言う時を生きる私たちに、心の起伏と葛藤を余すところなく表現して見せてくれるでしょう。ホルンのみのコンサートは、都会でもそうそう聴くことはありません。山陰地方で唯一、毎年聴けるのはアザレアのまち音楽祭だけです。小椋氏のまろやかで美しいメロディーの曲線をどうぞお楽しみください。