倉吉 アザレアのまち音楽祭
スポンサー:医療法人(財団)共済会清水病院
辺見康孝ヴァイオリン・コンサート

Harp 松村多嘉代
2015年6月17日(水)19:30〜 倉吉博物館  700円


 過去の演奏のご紹介
ヴァイオリン 辺見康孝 (第32回アザレアのまち音楽祭2014コンサートより)
♪ 幻想曲作品124 (サン=サーンス) (wmaファイル 1.39MB 3分程度)


第一部

@ くるみ割り人形より「花のワルツ」   チャイコフスキー作曲
A 亡き王女のためのパヴァーヌ   ラベル作曲
B 美しく青きドナウ   ヨハン・シュトラウス2世作曲
C 時の踊り   ポンキエッリ作曲


第二部

D 無伴奏パルティータ第2番 ニ短調より「シャコンヌ」   J.S. バッハ作曲
E 精霊の踊り   グルック作曲
F ハンガリー舞曲第5番   ブラームス作曲
G 仮面舞踏会より「ワルツ」   ハチャトゥリアン作曲
H ルーマニア民俗舞曲   バルトーク作曲


プロフィール

辺見康孝
(へんみ やすたか)Viorin
 松江市生まれ。現代の作品を得意とし、独自の奏法を開発し従来の奏法では演奏不可能な作品もレパートリーとしている。また自ら作曲も行い、ダンサー、美術家、サウンド・デザイナー、舞台俳優などとのコラボレーションも行う。これまでにヨーロッパ諸国、オーストラリア、アメリカ合衆国、南アフリカ共和国、韓国、香港でも演奏活動を行っており、様々な国際芸術祭に招待されている。2001年より2年間はベルギーのアンサンブルChamp d'Actionのヴァイオリニスト、帰国後はnext mushroom promotionのヴァイオリニストとして精力的に演奏活動を行う他、ハーピスト松村多嘉代とのデュオX[iksa](イクサ)では新たな境地を開拓している。またアメリカ、スタンフォード大学などでの現代奏法についてのレクチャーは好評で、作曲家の創作活動に刺激を与え続けている。2004年にMegadisc(ベルギー)からリリースされたソロCD、X[iksa]のアルバムの他、多数のCD録音に参加している。2005年、next mushroom promotionとしてサントリー音楽財団より佐治敬三賞を受賞。
 http://sun.ap.teacup.com/yashemmi/

松村多嘉代
(まつむら たかよ)Harp
 大阪生まれ。3歳よりピアノを始める。相愛音楽教室、相愛高等学校音楽科を経て相愛大学音楽学部ピアノ専攻卒業。 大学卒業後にハープを始める。現在フリーランスハーピストとして、ソロ、オーケストラ、室内楽などで演奏活動を行う。妹・松村衣里とのハープデュオ・ファルファーレ(イタリア語で蝶々)でクラシック〜ポピュラーまで幅広いジャンルのレパートリーを持ち、フランス・アルル国際ハープフェスティバル、NHK FM「名曲リサイタル」、文化庁の子どものための優れた芸術体験事業をはじめ国内外の数多くのコンサートに出演。平城遷都1300年記念祝典では、天皇皇后両陛下ご臨席のもと、天平楽府のメンバーとして箜篌を演奏。音楽ホールでのクラシックコンサートはもとより、音楽鑑賞会、楽器解説やお話つきのステージには定評がある。また、ヴァイオリニスト辺見康孝とのデュオ X[iksa]で国内はもとよりオーストラリア、韓国、南アフリカ等において、2006年10月の初共演以来、これまで200回を超える公演を行っている。新作の委嘱初演などを積極的に行うほか自ら編曲も手掛け、ハープのための新たなレパートリーの開拓にも努めている。X[iksa]のアルバムの他、2009年にCD『眠れる森のファルファーレ』をリリース。
 http://gold.ap.teacup.com/farfalle/

ご案内

 辺見氏は、プロフェッショナルとして活躍する松江在住のヴァイオリニストです。その音楽性の豊かさは既に定説であり、自在にヴァイオリンを操る様は、飽きの来ないものです。また、彼のパートナーとしてハープを演奏する松村多嘉代氏は、創造性豊かな音楽を引き出す名人ではないかと思わせる見事さが見られます。特に近年、辺見・松村のデュオ X[iksa]における編曲は、それぞれの特性を生かした様式変換が見事であり、新しい音楽の可能性を感じさせたりします。毎回、現代の作曲家の作品をプログラムに載せ、今を生きる現代の息吹を見せたりもします。そして何よりも凄いのは、毎回名人芸とも言うべき超技巧の演奏を聴かせてくれることです。今回楽しみなのは、バッハの「シャコンヌ」をプログラミングしていることです。以前、この曲を演奏した時、私には大きな不満が残り、当分プログラムに載せない方が良いと言ったことがあります。その理由は、バッハのリズムが感じられず、まるでロマン派のような音楽になっていたからです。さて今回の「シャコンヌ」は、どう演奏されるだろうかと楽しみにしています。バロックをロマン風に、現代曲をバロック風に演奏することが近年流行っていますが、時代様式を変換しても音楽構築のスタイルは変わらないという普遍性を維持しているものです。そんな意味で、どのような音楽を聴かせてくれるか楽しみです。