倉吉 アザレアのまち音楽祭
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吉田明雄ヴァイオリン・コンサート

Piano 蓼沼恵美子
2015年6月7日(日)14:00〜 倉吉未来中心小ホール 700円


 過去の演奏のご紹介
ヴァイオリン 吉田明雄 (第32回アザレアのまち音楽祭2014コンサートより)
♪ G線上のアリア (バッハ) (wmaファイル 2.08MB 4分28秒)


第一部

@ ヴァイオリン・ソナタ第三番HWV 361   ヘンデル作曲
A ヴァイオリン・ソナタ第7番OP30-2   ベートーヴェン作曲
B ヴァイオリン・ソナタ No.3 HWV 370   ヘンデル作曲


第二部

C なき王女のためのパヴァーヌ   ラベル作曲
D プレリュードとアレグロ   クライスラー作曲
E 「4つのロマンティックな小品」作品75 から 第1番   クライスラー作曲
F 交響曲新世界より家路   ドヴォルザーク作曲
G ルーマニア民族舞曲   バルトーク作曲
H チャールダッシュ   モンティ作曲


プロフィール

吉田明雄
(よしだ あきお)Violin
 鳥取大学医学部卒業。鳥取大学医学部第一内科助教授退職後、湯梨浜町泊にて吉田医院開業。その後の業績を認められ、鳥取大学大学院再生医療分野特任教授、自治医科大学非常勤講師就任。開業医として地域医療を行い同時に特任教授として研究教育活動を行なう。
 音楽分野においては、ミンクス室内オーケストラ代表、鳥取県オペラ協会副会長としての活動に対し県教育長賞を受賞。倉吉ストリングオーケストラ、鳥取大学フィルハーモニー管弦楽団、米子管弦楽団、県民による第九オーケストラなどのコンサートマスターを歴任。ミンクス、アザレア室内オーケストラ、コンサートマスター。鳥取県の音楽家たち出演。西日本医科オーケストラとブルッフの、ミンクス室内オーケストラとメンデルスゾーンの、鳥取大学室内管弦楽団とチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を共演。これまでにヴァイオリンを山本喜三、山本弓子、山田衛生、七澤清貴、平井誠、釈伸司、澤和樹、各氏に師事。

蓼沼恵美子
(たでぬま えみこ)Piano
 堀江孝子、林美奈子、田村宏各氏に師事。東京芸術大学附属音楽高等学校を経て、東京芸術大学卒業。「安宅賞」受賞。同大学院修了後、ロンドンに留学し、マリア・クルチョ女史に師事。 1983年、ミュンヘン国際コンクール、ヴィオリン・ピアノ二重奏部門で第3位入賞。'96年には、ヴァイオリンの澤和樹とのデュオ結成20周年を記念する連続リサイタルを開催し、好評を得る。現在、吉祥女子高等学校芸術コース、桐朋学園芸術短期大学講師。

ご案内

 吉田氏のヴァイオリンは、どこまで進化を続けるだろうかと、心底思います。若いころから吉田氏をよく知っていますが、ヴァイオリン音楽への傾倒ぶりは、大変なものでした。江戸時代から続く家業の医師を全うしながら、険しい道のりであるヴァイオリンの修練を続ける試練は、まるで「魔笛」のタミーノのように人間形成を培うものでなかったかと感じています。還暦を越えた医師が、医学の最先端を歩みながら、未だに藝大生に交じってレッスンを重ねる姿は、修業僧のようなたたずまいを見せたりします。若いころの技術的な成熟を目指しながら、音楽的な表現がなかなか得られなかったジレンマから、今では表現に必要な技術を確実にものしている姿に変わっています。それは、正に近年の蓼沼氏とのアンサンブルを行うことで、吉田氏自身の音楽する意味が、彼の真摯に生きる真の音楽が甦ったのではないかと思っています。彼の紡ぎだす音楽は、優しくなっています。誰にでも優しい音楽は、セラピストの指のように私たちを癒してくれます。これは凄いことです。ゼウスの指に触れんとするアダムの指のように、音楽は命を得るのです。本物の音楽家に、それ以上に本物の人間になろうとしている吉田氏の演奏をお聴きいただきたいと思います。