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曽田千鶴ヴァイオリン・コンサート
Piano 鈴木務津美
2015年6月6日(土)19:30〜 みささ美術館 700円
第一部
@ アザレアの歌 山本喜三作曲
A ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ Op.1Nr.14 ヘンデル作曲
B ソナタ ニ長調 ルクレール 作曲
C ピアノとヴァイオリンのための4つのロマンティックな小品 ドヴォルザーク作曲
D 3つのロマンスOp.121 シューマン作曲
第二部
E レントよりおそく ドビュッシー作曲
F こもり歌Op.16 フォーレ作曲
G 子供も夢 Op.14 イザイ作曲
H ロマンス Op.28 フォーレ作曲
I ロマンティックな子もり歌 Op.9 クライスラー作曲
J 愛の悲しみ クライスラー作曲
K シャコンヌ ヴィターリ作曲
プロフィール
曽田千鶴
(そだ ちづる)Vaiolin
島根県出身。島根大学教育学部特音卒業、同教育専攻科修了。ヴァイオリンを坂本博之、故知念辰朗各氏に師事。漆原朝子氏のもとで研鑚を積む。瀬戸フィルハーモニー交響楽団の契約団員。鳥取県境港市にてデュオ・コンサート、鳥取県倉吉アザレアのまち音楽祭にてソロ・コンサートを6回開催。他、トリオ、弦楽四重奏、室内楽グループ「ミュージック・ファクトリー」など室内楽の演奏活動を行うかたわら、島根大学教育学部非常勤講師、島根県内の中学高校の弦楽部、オーケストラ部のトレーナーとして、また、音楽教室において、後進の指導に力を入れる。2007年から2011年、アメリカに渡り、ニューヨーク州立大学交響楽団副コンサートマスターを委嘱されるほか、ヨーロッパを代表する現代音楽グループ、アンサンブル・サープラスの指揮者・ピアニストとして著名な故ジェームス・アヴェリーとの共演を初め、現代音楽の初演・再演に数多く参加。アラン・ファインバーグ、ミミ・ホァン、ジョナサン・ゴロヴより室内楽のレッスンを受け、フルートトリオ、カルテット、ピアノトリオ、室内オーケストラ、フォークロア・アンサンブルなど、幅広い分野の室内楽コンサートに出演、好評を博する。帰国後、埼玉を拠点に、在京オーケストラの客演、音楽教室の講師として後進の指導を行う。現在は、熊本に拠点を移し、東京、鳥取、岡山などのオーケストラの客演として、ミンクス室内オーケストラの団員として活動するほか、音楽教室にて後進の指導を行っている。
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鈴木務津美
(すずき むつみ)Piano
武蔵野音楽大学卒業後、ヨーロッパ、ドイツに留学。現デトモルト音楽大学ピアノ科卒業。ワイマール、ハノーヴァー、ロンドン、ザルツブルク等にて国際ピアノ講習会受講。島畑斉教授、市田儀一郎教授、Prof.Arnulf von Arnim(Essen)、Prof.Konrat Meister(Hanover)、Prof.Karl-Heinz Kammering(Salzburg)、Prof.Peter Feuchtwanger(London)各氏に師事。現在、島根県出雲市にてコンサート活動、また後輩の育成にあたる。
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ご案内
曽田さんのヴァイオリンは、静かな凪の海を感じさせる穏やかな音楽を感じさせます。それは、殊更に自己表現をするのではなく、作曲家の想いをじっくりと読み解くような語り口で演奏するのです。それは、けっして無意味な自己顕示をしないということであり、静謐な音楽の佇まいを美しく見せてくれるのです。それはロマン派音楽のように、個性的な演奏を良しとする風潮とは一線を隔するものであり、人間が美しいと感じる音楽の根源に息衝く何ものかが曽田氏の心の襞に絡みついているからではないかと思ったりしています。今回のコンサートでは、誰でもが良く知った作品が演奏されますが、会場となるみささ美術館のカテドラルのような響きの中で、穏やかな海に、さざ波のような広がりを持ったメロディーたちが、聴く者の琴線に優しく触れてくる快感をもたらしてくれるものと、楽しみにしています。