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　一昨年、東京フィルハーモニーとチャイコフスキーのピアノコンチェルトを米子で公演し、大きな成功を収めました。チャイコンは山城氏が強く望んで実現したプログラムだそうですが、あんなに難しい大曲を、いとも容易く弾いてのける度胸の据わったピアニストが、わが鳥取県に在住することを誇りに感じています。その音楽の完成度はますます高まり、昨年も二枚目のＣＤがドイツよりリリースされた程です。昨年は、コンサート直前にプログラムを「展覧会の絵」全曲演奏に切り替え、見事な音楽を聴かせてくれました。地域在住の優れた音楽家が、地域でも活躍できる場がある事こそ、豊かな文化社会だと思います。そんな意味で、米子市や倉吉市は音楽の「幸福の王子」の住む町かも知れません。山城氏のピアノは、山陰の宝物だと感じています。どうぞお楽しみください。