辺見康孝ヴァイオリン・コンサート
Harp 松村多嘉代
2014年6月18日(水)19:30〜 倉吉博物館玄関ホール 700円
第一部
@ 幻想曲作品124 サン=サーンス
A ペトルス 渡辺俊哉
B リーフ・キャリイング・ソング マイケル・ブレイク
C ヴァイオリンとハープの為に 上萬雅洋
第二部
D タンゴ・エチュード第4番 ピアソラ
E タンゴ・エチュード第5番 ピアソラ
F Histoire du tango ピアソラ
プロフィール
辺見康孝
(へんみ やすたか)Violin
松江市生まれ。現代の作品を得意とし、独自の奏法を開発し従来の奏法では演奏不可能な作品もレパートリーとしている。また自ら作曲も行い、ダンサー、美術家、サウンド・デザイナー、舞台俳優などとのコラボレーションも行う。これまでにヨーロッパ諸国、オーストラリア、アメリカ合衆国、南アフリカ共和国、韓国、香港でも演奏活動を行っており、様々な国際芸術祭に招待されている。2001年より2年間はベルギーのアンサンブルChamp d'Actionのヴァイオリニスト、帰国後はnext mushroom promotionのヴァイオリニストとして精力的に演奏活動を行う他、ハーピスト松村多嘉代とのデュオX[iksa](イクサ)では新たな境地を開拓している。またアメリカ、スタンフォード大学などでの現代奏法についてのレクチャーは好評で、作曲家の創作活動に刺激を与え続けている。2004年にMegadisc(ベルギー)からリリースされたソロCD、X[iksa]のアルバムの他、多数のCD録音に参加している。2005年、next mushroom promotionとしてサントリー音楽財団より佐治敬三賞を受賞。
http://sun.ap.teacup.com/yashemmi/
松村多嘉代
(まつむら たかよ)Harp
大阪生まれ。3歳よりピアノを始める。相愛音楽教室、相愛高等学校音楽科を経て相愛大学音楽学部ピアノ専攻卒業。 大学卒業後にハープを始める。現在フリーランスハーピストとして、ソロ、オーケストラ、室内楽などで演奏活動を行う。妹・松村衣里とのハープデュオ・ファルファーレ(イタリア語で蝶々)でクラシック〜ポピュラーまで幅広いジャンルのレパートリーを持ち、フランス・アルル国際ハープフェスティバル、NHK FM「名曲リサイタル」、文化庁の子どものための優れた芸術体験事業をはじめ国内外の数多くのコンサートに出演。平城遷都1300年記念祝典では、天皇皇后両陛下ご臨席のもと、天平楽府のメンバーとして箜篌を演奏。音楽ホールでのクラシックコンサートはもとより、音楽鑑賞会、楽器解説やお話つきのステージには定評がある。また、ヴァイオリニスト辺見康孝とのデュオ X[iksa]で国内はもとよりオーストラリア、韓国、南アフリカ等において、2006年10月の初共演以来、これまで200回を超える公演を行っている。新作の委嘱初演などを積極的に行うほか自ら編曲も手掛け、ハープのための新たなレパートリーの開拓にも努めている。X[iksa]のアルバムの他、2009年にCD『眠れる森のファルファーレ』をリリース。
http://gold.ap.teacup.com/farfalle/
ご案内
辺見康孝氏は、ハープの松村多嘉代氏とデュオを作って以来、毎年相性のいいアンサンブルを聴かせてくれます。辺見氏の上手い演奏は、言葉通り巧いのですが、ハープとの相性の良さは格別です。どちらかと言うと、ハープが指導権を持ちそうでいながらヴァイオリンの揺れる触手に溶けていく様は、なんとも言われぬ陶酔感があります。そして忘れられないアンサンブルとなり、最も人気の高いコンサートとして定着しています。スキルを越えた挑戦は時として破綻しますが、辺見氏の演奏には、それが全く見られなくなりました。コンサートでは、毎回現代の作曲家の作品を忍ばせておりますが、今年は鳥取市の上萬雅洋氏の作品が演奏されます。同じ山陰に住まう音楽家たちの交流は、今後貴重なものとして定着することを願っているものです。
今回のプログラムのメインは何と言っても「ピアソラ」でしょう。タンゴが、ハープとのアンサンブルで、どんな表情を見せるか、わくわくします。どうぞお楽しみください。