倉吉 アザレアのまち音楽祭
村岡苑子チェロ・コンサート

Piano 矢野雄太
2014年5月25日(日)14:00〜 倉吉交流プラザ 700円


 過去の演奏のご紹介
チェロ 村岡苑子 (第31回アザレアのまち音楽祭2013コンサートより)
♪ 無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 4 Gigue(レーガー) (wmaファイル 1.04MB 2分13秒)


第一部

@ ソナタ ホ長調 1,2楽章  F.Francoeur
A 無伴奏チェロ組曲 4番  J.S.Bach


第二部

B 幻想小曲集 作品73  R,Schumann
C チェロ・ソナタ4番  L.v.Beethoven


プロフィール

村岡苑子

(むらおか そのこ)Cello
 北栄町出身。5才よりチェロを始める。東京藝術大学附属音楽高等学校を経て同大学音楽学部4年に在学中。2001年日本クラシック音楽コンクールチェロ部門「好演賞」。2004年泉の森ジュニアチェロコンクール小学生部門「銀賞」。2005年泉の森ジュニアチェロコンクール中学生部門「奨励賞」。2010年泉の森ジュニアチェロコンクール高校生の部門「国際ソロプチミスト大阪りんくう奨励賞。2010年霧島国際音楽祭にて堤剛氏のマスタークラスを受講。2012年紀尾井ホールにて日墺フレッシュコンサートに出演。ザルツブルグ=モーツァルト国際室内楽コンクール「奨励賞」。2011年夏には鳥取県倉吉市、米子市でソロリサイタルを開催。そのほか、オーケストラや室内楽、イベントなどでの演奏、レコーディングなど積極的に取り組み研鑽を積む。これまでにチェロを門脇大樹、雨田一孝、宮城健、山崎伸子、山本裕康の各氏に、室内楽を松原勝也、大関博明、花崎薫、大友肇、伊藤恵の各氏に師事。

矢野雄太

(やの ゆうた)Piano
 1992年生まれ。埼玉県出身。6歳よりピアノを始める。
 2001,2007年 ポーランド国立クラクフ室内管弦楽団と共演
 2009年 第33回ピティナピアノコンペティション G級 金賞。併せて東京都知事賞、讀賣新聞社賞、洗足学園前田賞、王子賞、ヒノキ賞受賞。
 2010年度(財)ヤマハ音楽振興会音楽支援奨学生
 2011年 バルセシアモンテローザ 若い音楽家の為のコンクール(イタリア) 大賞受賞。第20回ABC音楽振興会主催「ABC新人コンサート・オーディション」合格。青森県立美術館主催「第2回 チャイコフスキーピアノトリオオーディション」優勝
 2012年 チェルカスキー国際コンクール(イタリア)にて、チェルカスキー特別賞受賞
 2013年 学内にて藝大クラヴィーア賞受賞。藝大フィルハーモニアと共演。イタリア、スイスにて、ルーマニア国立バカウ交響楽団と共演。2013年度宗次エンジェル基金/新進演奏家国内奨学金奨学生。これまでに、永瀬まゆみ、中井恒仁、二宮裕子、黒田亜樹、角野裕、ヴィンチェンツォ・バルツァーニ、ブルーノ・メッツェーナの各氏に師事。
 東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学音楽学部器楽科4年在学中。


ご案内

 村岡さんのチェロを初めて聴いた時の驚きは、今も消えません。倉吉で既に著名になっていた門脇大樹氏の後輩として、芸大のチェロに村岡苑子さんが在学していることは知っていましたが、お聴きしたことはありませんでした。実行委員会の中で新人を発掘するためのコンサート「ミニ・リサイタル・シリーズ」に推薦され、一時間という短めのコンサートをお聴きしたのです。カサドの無伴奏曲とブラームスだったのですが、その丁々発止とした音楽作りのダイナミズムに、すっかり虜にされたわけです。そして、昨年は音楽祭の本割でベートーヴェンを堪能し、継続して出演していただいたわけです。人によっては、その評価に差はあるものですが、門脇氏のように幼少よりその天才ぶりを発揮し、音楽が出来上がるタイプと一線を画するのが村岡さんではないかと思っています。特に私が高く評価するのは、木喰聖人の木彫に似て、音楽の骨格を明確に彫り刻む凄さがあるからです。音楽のディテールにこだわった演奏は、高く評価される要素ではありますが、音楽の脆弱さを露呈する危険性もあります。村岡さんの音楽作りの脱皮は、今なお続いています。その音楽の裸像の美しさは、聴くものを圧倒するものです。進化を続ける村岡苑子音楽の飛翔の痕跡を、どうぞお楽しみください。