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佐々木まゆみソプラノ・コンサート
Piano 渡邉芳恵
2013年5月16日(木)19:30〜 倉吉交流プラザ 700円
過去の演奏のご紹介
ソプラノ 佐々木まゆみ (第30回アザレアのまち音楽祭2012コンサートより)
♪ 春の声(J・シュトラウス作曲) (wmaファイル 2.97MB 6分23秒)
第一部
@アプリーレ(四月)/トスティ
Aセレナータ/トスティ
Bローザ(薔薇)/トスティ
Cプレギエーラ(祈り)/トスティ
1846年、イタリア・オルトナに生まれたトスティは、「理想の人」 「別れの歌」 「四月」 「セレナータ」 「朝の歌」 「さようなら」 「マレキアーレ」などで有名な近代イタリアの歌曲作曲家で、音楽教師です。バラードが得意で自ら歌手として登場したりしました。トスティの時代のイタリアはオペラ全盛であったが、彼の生涯はひたすら歌曲のみを作曲しています。トスティは、通俗的な民謡調のイタリア歌曲を芸術的なレベルまで引き上げた人といえます。ローマのサンタチェリーリア音楽院でオットリーノ・レスピーギに作曲を学び、1916年にローマのコンスタンツィ劇場で指揮者としてデビューを果たす。その後は、イタリア各地の劇場で活躍した。1927年から1958年の約30年間はニューヨークのメトロポリタン劇場で活躍。メトロポリタンでは本番よりも副指揮者を務めることの方が多かった。指揮者としてのメトロポリタンでのデビューは1932年3月、ガエターノ・ドニゼッティのオペラ『ランメルモールのルチア』によってであった。また、特別演奏会や学生による演奏会を積極的に指揮した。このようなことから生前は作曲家としてよりも、指導者として評価されていたと考えられる。現在では、弦楽四重奏曲が2曲、そして20曲以上の歌曲が知られている。
Dセレナータ/チマーラ
Eベン ヴェンガ アモーレ(愛の神よ ようこそ)/チマーラ
第二部
@オペラ「道化師」より/レオンカヴァッロ
鳥の歌
『道化師』(どうけし)は、ルッジェーロ・レオンカヴァッロが作曲、1892年に初演された全2幕からなるオペラである。マスカーニ作曲の「カヴァレリア・ルスティカーナ」と並んで、ヴェリズモ・オペラ(生活の一断面を描く)の代表作として名高い。このオペラでは、妻である女優の浮気に怒り、次第に現実と芝居との区別がつかなくなり舞台上で殺人を犯す老座長カニオの悲哀を描いている。
Aオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より/マスカーニ
アヴェ・マリア
シチリアの山間部を舞台として、貧しい人々の暮らし、三角関係のもつれから起きる決闘と殺人を描いたこの小説は、イタリアにおけるヴェリズモ(リアリズム文芸運動)の典型的作品とされている。
Bオペラ「ワリー」より/カタラーニ
さよなら、故郷の家よ
アルフレード・カタラーニ(Alfredo Catalani, 1854-1893)はイタリアのオペラ作曲家です。ヴェルディやプッチーニと同時代に生きましたが、惜しくも若くして亡くなりました。今日なお知られている彼の作品に、オペラ「ワリー」(La Wally)があります。死の前年、1892年にイタリア・ミラノで初演されました。1800年頃のチロル地方を舞台とする、全4幕の恋愛悲劇オペラです。富裕な地主の娘ワリーは、狩人ハーゲンバッハに惹かれますが、父親はワリーを執事ゲルナーと結婚させようとします。ワリーはハーゲンバッハと激しく愛し合いますが、二人とも雪の山道で非業の死を遂げます。
プロフィール
佐々木 まゆみ
(ささき まゆみ)Soprano
倉吉市在住。昭和音楽大学音楽学部声楽学科卒業、同大学音楽専攻科声楽学科首席修了。修了時学長賞受賞。これまでに生原幸枝、越賀理恵、田野崎加代の各氏に師事。04年奈良にて「トスティに捧げる歌曲コンサート」出演、「鳥取県出身アーティストによるコンサート」出演、05年鳥取オペラ新人公演「バスティアンとバスティアンヌ」バスティアンヌ役、鳥取オペラ協会ニューイヤーオペラガラコンサート出演。06年第二回声楽オーディションにて優秀賞受賞、鳥取オペラ公演「コシ・ファン・トゥッテ」出演、山陰の名手たちコンサート、こどもの楽園コンサート出演。07年総合芸術文化祭オペラ「春香」でタイトルロールを好演。08年オペラ「イソップ物語」太陽役。09、10年オペラ「フィガロの結婚」ケルビーノ役。11年新作オペラ「窓」出演、ソロリサイタル、第九ソプラノソリスト。06年よりアザレアのまち音楽祭コンサート出演。県内・外で精力的に演奏活動をしている。現在平野弘子氏に師事。鳥取オペラ協会会員。
渡邉芳恵
(わたなべ よしえ)Piano
国立音楽大学ピアノ教育専攻卒業。尚美学園コンセルヴァトアールディプロマ学科ピアノコース修了。鳥取大学大学院地域学研究科地域創造専攻を卒業。現在、後進の指導の傍ら、県内の多くの合唱団のピアノ伴奏や指導を行う。さらに県内外において、器楽や声楽の伴奏、ピアノソロなど精力的に演奏活動をし、様々なジャンルの共演者との演奏も多い。2009年鳥取オペラ協会主催「フィガロの結婚」では、ケルビーノ役、2011年鳥取オペラ協会主催オペラ「窓」では、3つめの女役として出演。また自身初の作曲作品「朗読とピアノのための『月のうさぎ』」を発表し、好評を得る。音楽による新たな試みに挑戦し続ける中、子供から大人まで音楽に親しむことができる環境づくりを目指し活動している。ピアノを三富二葉、故和久利幹子、故ウラジミール竹ノ内、窪田隆、酒匂淳の各氏に師事。声楽を生原幸枝、瀬川武、常松喜恵子の各氏に師事。作曲法を新倉健氏に学ぶ。ピアノグループrelationメンバー。鳥取オペラ協会会員、ピアニスト。
ご案内
佐々木氏がアザレアのまち音楽祭に初登場したのは、2006年のファイナル・コンサートのソリストでしたので、今年は7年目となります。その間、ソロ・コンサート、オペラ・サロン等で毎年出演し続けています。鳥取県の声楽オーディションでも受賞を重ね、若手声楽家の雄ともいえる存在に成長しています。
何よりも佐々木氏の魅力は、その歌声の美しさにあります。よく響く声と透明感のある歌唱は、イタリア語の語感とマッチし春の澄み切った空を想起させます。今回はお得意のトスティの歌曲と、イタリアオペラのアリアを堪能させていただけるものと期待しています。天性の美声と言える歌声に、ますます磨きがかかっています。今がまさに旬の佐々木まゆみ氏のソプラノをお楽しみください。