倉吉 アザレアのまち音楽祭
ミニ・リサイタル・リレーコンサートA
山本亜美ピアノ・リサイタル

2012年6月3日(日)14:00〜15:00 倉吉交流プラザ 700円


第一部
@ 乙女の祈り(バダジェフスカ作曲)
テクラ・バダジェフスカ=バラノフスカ(Tekla B?darzewska-Baranowska、1834年/1838年 - 1861年9月29日)は、ポーランド出身の女性作曲家・ピアニスト。「乙女の祈り」は17歳の時に作曲され、当時世界的大ヒットとなった。美しいメロディが透明かつ上品に歌われる作品。
A トルコ行進曲(モーツァルト作曲)
ピアノソナタ第11番イ長調K.331は、モーツァルトが作曲した3楽章構成のピアノソナタであり、この第3楽章が有名な「トルコ行進曲」である。この楽章だけが単独で演奏される機会も多い。
B エリーゼのために(ベートーヴェン作曲)
よく知られたピアノ曲である。1810年作曲、イ短調。ロンド形式。
C ノクターン2番(ショパン作曲)
1831年に作曲され、翌1832年に出版された。甘美な旋律が特徴的な作品。12/8拍子。始終右手は装飾音で飾られた旋律を歌い、左手は同じリズムの旋律が繰り返される。旋律は再現のたびに装飾的に変奏され、ここにはショパンのイタリア・オペラの装飾的歌唱からの影響が見られる。
D 超絶技巧1番(リスト作曲)
超絶技巧練習曲は、ハンガリーのピアニスト、フランツ・リストの作曲したピアノのための12の練習曲である。非常に高度な演奏技巧を要する。
第1番:ハ長調「プレリュード」ハ長調。短い中に即興的で様々なモチーフが盛り込まれている。前代未聞の壮大な練習曲集の幕開けにふさわしい華やかな作品である。

第二部
@ バラード3番(ショパン作曲)
ショパンのバラード(譚詩曲)全4曲中の第3作。1840年から1841年夏にかけて作曲され、1842年に出版された。優雅で洗練された曲想が曲全体を支配している。
A プレリュードOp3-2(ラフマニノフ作曲)
『前奏曲嬰ハ短調(』は、ラフマニノフ『5つの幻想的小品集(Cinq Morceaux de Fantaisie)』第2曲中、第一番目の前奏曲。クレムリン宮殿の鐘の音にインスピレーションを受けた作品とされ、「鐘」または「モスクワの鐘(The Bells of Moscow)」などの愛称で親しまれている。
B プレリュードOp23-2(ラフマニノフ作曲)
前奏曲集は、1902年〜03年にかけて作曲され、まとめて1903年に出版された。曲集の中でもっとも華やかで技巧的な曲。大波のような左手のアルペッジョにのせて、激しく力強い主題が右手でうたわれる。中間部では右手にさざ波のような音型があらわれ、左手では叙情的な旋律がたっぷりと奏される。


プロフィール

山本 亜美

(やまもと あみ)Piano
 琴浦町出身、3歳よりピアノを始める。東邦音楽大学付属高等学校・同大学卒業。在学中ウィーンにて東邦ウィーンアカデミーピアノコース終了。ピアノを西川妙子・原順一郎・加藤朋子・新田恵理子各氏に師事。シュトーラーレン、Allieメンバー。声楽・器楽の伴奏及び合唱団伴奏者、東京にてシュトラーセのメンバーとして県内外で演奏活動を行っている。現在自宅にてピアノ教室を開き、後進の指導にあたっている。


ご案内

 今年度のミニ・リサイタル・リレーは、アザレアのまち音楽祭に初お目見えの新人と、既にキャリアを積んだ方を4名ご出演いただきます。このリレーコンサートはリサイタル形式を採っていますが、規模が少しだけ小さいだけで、一般的なリサイタルとほぼ同じ内容です。ですから、それぞれの演奏家の皆さんを、じっくり聴いていただけるものと思います。
 まず、最初にご紹介するのは、村岡苑子さんです。私は、村岡さんのチェロを聴いたことがありませんが、これまでのキャリアは大学一年生とは思えないものがあります。澤和樹氏の弦楽合奏合宿に参加していたとのことですので、もしかしたら、トゥッティで聴いていたかもしれません。今回のプログラムは、カサドの無伴奏組曲を一部に持ってきて、二部にブラームスを配置すると言うオーソドックスではあるが、かなり刺激的なものに成っています。若き俊才が、どのような演奏を私たちに聴かせてくれるか、大いなる期待をし、素晴らしい楽興の時をもたらしてくれることを楽しみにしています。
 次にご紹介するのは、ピアニストとして既に活躍されている山本亜美さんです。山本さんは、倉吉市のリフレ・ミニコンサートの常連として、おおらかで闊達なピアノを聴かせていただいていますが、今回のプログラムはかなり大胆な構成になっています。アンコール・ピースと言われる誰でも知っている名曲の小品を、初っ端から並べ、いきなりリストの超絶技巧のプレリュードを聴かせていただくとは、若さあふれるものであり、好感が持たれます。そして二部ではしっとりしたプログラムで、聴く者を幽玄の世界に誘うものとなっています。大人の音楽を聴かせていただけるものと期待しています。
 木山さんは、これまで大阪に於いて活動されてきたクラリネット奏者です。現在は日野町にお住まいであり、関西と米子地区を主な活動拠点とされています。先日、米子市で初めてお会いしたのですが、とても華奢な雰囲気を漂わせた方のようでした。ソロの演奏はまだお聴きしていませんが、演奏会のキャリアはかなりある方ですので、期待できると思います。特に今回は2部で、関西での仲間と共にアンサンブルを聴かせていただけます。
 最後にご紹介しますのは、ソプラノの西本江里さんです。ソプラノと言うよりメゾ・ソプラノに近いではないかと思えるほど太い声の持ち主です。ですから、高音域での声に倍音が多く含まれており、力強さを持った響きがあります。リフレ・ミニコンサートにご出演いただき、その片鱗を聴かせていただきましたが、その可能性は大きいと感じています。今回は、一部に歌曲を、二部にオペラアリアをプログラムしていますが、聴きごたえのあるリサイタルになるものと楽しみにしています。

11:00〜12:00 @ 村岡苑子チェロ・リサイタル
14:00〜15:00 A 山本亜美ピアノ・リサイタル
16:00〜17:00 B 木山亮子クラリネット・リサイタル
19:00〜20:00 C 西本江里ソプラノ・リサイタル