倉吉 アザレアのまち音楽祭
佐々木道也Singing Clarinetコンサート

with Ensemble
2012年5月30日(水)19:30〜 倉吉交流プラザ 700円


第一部
@ 組曲「エスパーニャ」より第2曲“タンゴ” (I.M.F Albeniz作曲)
アルベニス30才頃の作品。スパニッシュ風の緩やかで南国的な甘さと香りのメロディーとリズムを持つタンゴであり、その後盛んになるアルゼンチンのタンゴとは異なった味わいをもっている。
A シシリエンヌ(G.Faure作曲)
1897年作曲。もとはチェロとピアノのために書かれたものだが、現在ではフルートをはじめ多くの楽器で演奏される人気のある作品。1898年には組曲「ペアレスとメリザンドOp.80)」の中の一曲として管弦楽に編曲された。悲しみを含んだ美しさが魅力的な作品。
B ポケットサイズ・ソナタ 第1番(Alec Templeton作曲)
イギリス人の盲目の作曲家アレック・テンプルトン(1910〜1963)の傑作。ジャズ風クラシックというような、お洒落な曲。
第一楽章 即興風に
第二楽章 ブルース スタイルで
第三楽章 リズム
C ピノキオより「星に願いを」(Lei Harline作曲)
1940年のディズニー映画『ピノキオ』の主題歌。おなじみの美しいメロディがジャズ風にアレンジされている。
D 世界の約束(久石 譲作曲)
宮崎駿監督作品である映画『ハウルの動く城』の主題歌。ヨシ笛で演奏。
E 風の通り道(久石 譲作曲)
宮崎駿監督作品の映画『となりのトトロ』より。風を感じる印象的な旋律が心地良い。ヨシ笛で演奏。

第二部
@ ニューオルリンズが恋しいね(Louis Alter作曲)
1944 年作曲。当時、ニューオリンズにいた多くのジャズミュージシャンは、シカゴやニューヨークなどに活動の拠点を移していった。
そのミュージシャンたちが地元、ニューオリンズを懐かしむ曲。
A イパネマの娘(C.Jobin作曲)
ブラジルのアントニオ・カルロス・ジョビン(トム・ジョビン)が1962年に作曲したボサノバの歌曲である。「イパネマ」とはブラジル・リオデジャネイロ市内に位置する、著名な観光地・イパネマ海岸のこと。
B スターダスト(星屑)(H.Carmichael作曲)
ホーギー・カーマイケル(Hoagy Carmichael)が作曲、マイケル・パリッシュ(Mitchell Parish)が作詞した1929年の曲。終わってしまった恋の思い出に想いを馳せる。多くのアーティストがカバーしている。
C セ・シ・ボン(Henri.Betti作曲)
1947年作曲。Angele Durandというベルギー系のドイツの歌手が最初にレコーディングし、そのフランス語ヴァージョンはベルギーで、そのドイツ語ヴァージョンはドイツでヒットした。恋人同士の甘いささやき。
D あなたの想いで(A.razaf&E.Blake作曲)
1930年作曲。1930年にミント・ケイトがミュージカルの舞台で歌い初めて紹介された。スイングの王様ベニー・グッドマン(Benny Goodman )の演奏で知られている名曲。1955年の映画「ベニー・グッドマン物語」でもこの曲が効果的に使われた。
E 帰ってくれたら嬉しいよ(Cole Porter作曲)
1943年の映画『サムシング・トゥ・シャウト・アバウト』で使われた。
その他


プロフィール

佐々木道也

(ささき みちや)Clarinet、ヨシ笛
 師:千葉国夫、村瀬二郎、岩上行忍 各氏。「R.Jオーケストラ」指揮者・「鳥取県吹奏楽団」指揮者等を歴任。現在「鳥取大学混声合唱団フィルコール」常任指揮者「合唱団風の音」指揮者など。

永田 寿子

(ながた としこ)Piano
 鳥取大学大学院 教育学研究科(音楽専攻)修了。ピアノを 山田早苗 西川妙子 吉名重美の各氏に師事。現在 県立養護学校に勤務。鳥取大学大学院 教育学研究科(音楽専攻)修了。ピアノを山田早苗、西川妙子、吉名重美の各氏に師事。現在、県立養護学校に勤務。

西田 文昭

(にしだ ふみあき)Piano
 鳥取大学教育学部音楽専攻卒業。多数のバンドのピアニストをつとめる。現在「西田ピアノ教室」主宰。

牧野  隆一

(まきの りゅういち)Guitar・Bass
 昭和30年、鳥取県倉吉市に生まれる。JAZZ、ボサノバ、フォークソング、が大好き。様々なジャンルのバンドで ギターとベースを担当。

佐々木 雪絵

(ささき ゆきえ)Percussion
 吹奏楽団・ポップススタイルのバンドでパーカッションを担当


ご案内

 佐々木道也氏は、私が敬愛する音楽家の最右翼に位置する方です。佐々木氏の音楽遍歴の始まりは、「ベニー・グッドマン」の映画だと伺ったことがあります。そして高校時代にはクラリネットを習うために他校の後輩のところに出かけたとの逸話もあるようです。大学時代にはクラシック音楽を学ぶ傍らジャズにはまり、仲間と共に楽しんだとのことです。
 その後、高校の音楽教師となり、その優れた才能が開花して大きな教育実績を残していきました。教員になったばかりの私は、そのキラキラする才能に嫉妬し、あこがれ、敬愛の念を持つに至ったのです。音楽大学では教えない「音楽するという意味」を、身を持って教えてくれたのが佐々木氏だったと今も感謝しています。お互い歳を重ね、定年退職して10年を迎えようとしていた時、市内のレストランで小さなジャズ・コンボでクラリネットを吹いている佐々木氏に出会ったのです。それは、若々しく少年のような佇まいであり、美しいミチヤ・グッドマンだったのです。ジャズのスタンダード・ナンバーを次々に演奏し、時間を逆転させるその姿に、すっかり魅せられてしまいました。この素晴らしい体験を、ぜひともアザレアのまち音楽祭のファンの皆さんに紹介したいと、今回のコンサートをお願いしたわけです。どうぞお楽しみください。