小椋順二ホルン・コンサート
Violin 田村安祐美 / Piano 岡 純子
2012年5月23日(水)19:30〜 倉吉交流プラザ 700円
過去の演奏のご紹介
ホルン 小椋順二 (第29回アザレアのまち音楽祭2011コンサートより)
♪ シンフォニア(ペルゴレージ) (wmaファイル 1.4MB 3分)
第一部
@ 4つの小品(シャルル・ケクラン作曲)
シャルル・ケクラン(1867-1950)は、フランスの作曲家。15才から作曲活動を始め,パリ音楽院でジェダルジュ、マスネ、フォーレに師事。批評家、理論家としても優れ、対位法や作曲法の優れた著述を残した。典雅な旋律美を特徴とし、旋法を使うなど伝統的な音感覚の曲だけでなく、無調の曲も書いていて多様な作風を示すが、緩やかなテンポの静謐な楽曲に独自の特色がある。多作家でもあり、作品番号付きのもので226の作品を遺している。この「4つの小品」は1907年に作曲された作品であり、ホルン、ヴァイオリン、ピアノの編成によって演奏される。
A ヴァイオリン、ホルン、ピアノのためのプルミエ・グラントリオ 作品105(カール・チェルニー作曲)
カール・ツェルニー(1791−1857)作曲。変ホ長調。3楽章で構成されている。ピアノ、ヴァイオリン、チェロによる演奏曲だが、チェロ・パートに「またはホルン」という指定がある。
第1楽章 アレグロ
第2楽章 アダージョ
第3楽章 ロンド
第二部
B ホルン、ヴァイオリン、ピアノのためのトリオ 作品40(ヨハネス・ブラームス)
全4楽章から構成され、バロック時代の教会ソナタを思わせる楽章配置で、ソナタ形式は終楽章のみ用いられていることも特徴。演奏時間は約30分。
第1楽章 アンダンテ 変ホ長調、4分の2拍子。
第2楽章 スケルツォ(アレグロ) 変ホ長調、4分の3拍子。
第3楽章 アダージョ・メスト 変ホ短調、8分の6拍子。
第4楽章 アレグロ・コン・ブリオ 変ホ長調、8分の6拍子。
プロフィール
小椋順二
(おぐら じゅんじ)Horn
鳥取県倉吉市出身。1996年大阪音楽大学卒業。2000年ドイツ国立ケルン音楽大学アーヘン校卒業。在学中、アーヘン室内オーケストラ、ユンゲ・ドイチェ・フィルハーモニーに在籍。大阪シンフォニカー、仙台フィルハーモニー管弦楽団を経て現在、京都市交響楽団ホルン奏者。相愛大学、大阪音楽大学、夕陽丘高校音楽科の非常勤講師。ホルンを三宅知次、D.ブライアント、R.アルメイダ、H.ツィーグラーの各氏に師事。シンフォニア・ホルニステン、京都 ラ ビッシュ アンサンブル、リバスト・ブラスクインテットのメンバー。
田村安祐美
(たむら あゆみ)Violin
京都市立堀川高等学校音楽科、東京芸術大学音楽学部卒業。第43回全日本学生音楽コンクール全国1位。第7回ABC新人演奏会オーディション合格。新日本フィルハーモニー交響楽団、大阪シンフォニカー交響楽団のコンサートマスターを経て、2008年より京都市交響楽団に在籍。2006年度京都市新人賞受賞。京都ラ ビッシュアンサンブル、Duo Sakuraのメンバー。
岡 純子
(おか じゅんこ)Piano
京都府出身。10歳の頃よりピアノを始める。大阪音楽大学短期大学部を経て、大阪音楽大学部ピアノ学科卒業。在学中バッハの3台のピアノの為の協奏曲をオペラハウス管弦楽団と共演。03年、神戸にてソロリサイタル開催。スイスへ留学。04,05,07、スイスにてTivor Vargaサマーアカデミー参加。06年、ホルン奏者ブルーノ・シュナイダーのクラスの伴奏助手を務める。07年、ジュネーブ高等音楽院伴奏科において、ディプロム取得。第41回Tivor Varga国際ヴァイオリンコンクールの第1次予選公式伴奏者。10年、中国で開かれた、西安国際オーボエフェスティバル公式伴奏者。2006年〜2010年、ジュネーブ音楽院でオーボエの巨匠モーリス・ブルグ氏の元で伴奏助手を務める。これまでにピアノを、岡田一美、川岸勝子、亀田まゆみ伴奏法、室内楽をJean-Jacques BALETの各氏に師事。2010年、完全帰国。2011年、オーボエ奏者 トーマス・インデアミューレ氏、ベルリンフィルオーボエ奏者 クリストフ・ハルトマン氏と共演。東京文化発信プロジェクト、Music week in Tokyo 2011 東京音楽アカデミーマスタークラスオーボエコース モーリス・ブルグ、公式伴奏者。Sony music foundation主催、モーリス・ブルグ、特別レッスン、通訳兼公式伴奏者。
ご案内
小椋順二氏は、倉吉市出身のプロの音楽家です。現在、京都市交響楽団のホルン奏者として在籍し、毎年アザレアのまち音楽祭時に帰省してコンサートしてくれています。地方でのホルン・コンサートなど、めったに聴くチャンスがないのですが、アザレアのまち音楽祭は恵まれています。すっかり、サロンで聴くホルンの音に慣れて、毎年聴くのが楽しみと言う顧客も増えています。そのやわらかくて、光り輝くような音に、すっかり虜になった聴衆が大勢います。そんなこんなで私たちは、他の音楽祭では体験できない貴重な時間を共有することが叶っています。小椋さんもスケジュールが合う限り、毎年の出演を約束していただいていますので、どうぞ末永く聴きつづけてください。
ところで今回は、新日本フィル、大阪シンフォニカー等でコンマスを務め、現在京都市響の「田村安祐美氏」をゲストに迎えてのプログラムが組まれています。特に、第2部で演奏されるブラームスのトリオは圧巻でしょう。倉吉でこんな曲が聴けるなんて夢のようです。レベルの高い演奏が廉価で聴けるアザレアのまち音楽祭の真骨頂と言う事でしょうか。どうぞお楽しみください。