【川西悠紀バリトン・コンサート】
Piano
三浦芳男
2010年5月18日(火)19:30 倉吉交流プラザ 700円
第1部
@日はガンジス川から (ベルニーニ作詞/スカルラッティ作曲)
A愛に満ちた処女よ(作詞者不詳/ドゥランテ作曲)
B優雅な月よ(作詞者不詳/ベッリーニ作曲)
C私の偶像よ(作詞者不詳/ベッリーニ作曲)
D棄てられて(作詞者不詳/ベッリーニ作曲)
E勿忘草 (フールノ作詞/クルティス作曲)
F禁じられた歌 (フロック作詞/ガスタルドン作曲)
第2部
@魅惑(パリアーラ作詞/トスティ作曲)
Aセレナータ (チェサレ−オ作詞/トスティ作曲)
B悲しみ (マッツォーラ作詞/トスティ作曲)
C最後の歌(チミンノ作詞/トスティ作曲)
D祈り (パリア−ラ作詞/トスティ作曲)
E郷愁[ノスタルジア]
(ハイネ作詞/チマーラ作曲)
Fマッジョラータ[五月の花祭の歌]
(ペーシ作詞/チマーラ作曲)
プロフィール
川西悠紀(かわにしゆうき)Br
東京藝術大学音楽学部声楽科を卒業。声楽を三原重行、高橋大海、直野資、経種康彦の各氏に師事。第39回イタリア声楽コンソルソに入選。第18回県民手づくり「第九」コンサートin島根のバスソリスト、第20回〜22回プラバニューイヤーオペラコンサート、第6回山陰の名手たちに出演する等、オペラから演奏会まで山陰を中心に幅広く活躍している。今後の予定は、5月の安来の「第九」にバスソリスト、7月の出雲市民オペラ「椿姫」にドゥフォール男爵で出演予定。
三浦芳男(みうらよしお)
Piano
島根大学教育学部特別音楽課程作曲専攻。日本社会事業学校研究科卒業。作曲を西岡光夫、小林昭三、ピアノを田淵典子、新田恵理子、古川浩美、小林昭三、電子オルガンを青野るみ、秋山純一各氏に師事。2005年9月辺見康孝&高橋アキデュオリサイタルにて委嘱作品「ヴァイオリンとピアノのための“青の時代」を発表。同年11月にはピアノ・クインテットのリサイタルを行う。妹尾哲巳氏とピアノデュオを結成し、2008年の1月にリサイタルを開催し、ストラヴィンスキーの「春の祭典」、ガーシュウィン(グレインジャー編曲)の「ポーギーとベスによるファンタジー」など好演し、好評を博す。また、昨年の2月には第2弾として、オールスパニッシュプログラムのリサイタル、また同年11月にはフランス近代作品のリサイタルを開催する。作曲、編曲、ピアノ演奏・伴奏など幅広い音楽活動を行う。現在、高齢者の施設にて支援相談員として勤務。島根作曲家グループ「紫陽花の会」所属。アザレア・ミュージック・ファクトリーのピアノ、アレンジ担当。プラバ少年少女合唱隊、ヴォーカルユニットPepperのピアノ、アレンジ担当。
ディレクターのコンサート案内
川西悠紀さんに初めて出会ったのは、鳥取オペラ協会の練習会場で、「フィガロの結婚」の立ち稽古中でした。いかにも都会帰りの若者然とし、青白い面立ちの草食系であり、田舎育ちである私の目には性別の判断さえ違えそうに思えました。ところが、その歌声を聴いて度肝を抜かれました。何とも男性的で凛々しいバリトンだったのです。役どころは老練な医師バルトロと、飲兵衛のアントニオの二役の掛け持ちだったのです。そのいずれの役も懸命に演じている様を目の当たりにして、このバリトンは凄い!アザレアのまち音楽祭にぜひ出ていただこうと考えたわけです。
川西氏は、松江市在住の声楽家です。東京芸大で声楽を学んでいながら、オペラ経験は初めてとのことであり、オペラの舞台に向かう姿勢の新鮮さがひしひしと伝わってきました。今後、山陰の音楽界を背負っていくだろうキーパーソンの一人として、育っていただきたいものと期待するものです。
アザレアのまち音楽祭初めてのコンサートは、声楽を学ぶものにとって1丁目一番地となるイタリア歌曲でプログラミングされています。張りがあり艶やかで美しいバリトンは、久々の登場です。イタリア歌曲の輝かしく透きとおる青空のような歌声は、きっとお楽しみいただけるものと、請け合いのコンサートです。どうぞ、ファンになって愛しみください。
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