高籏健次ヴァイオリン・コンサート
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2007年6月16日(土) プレゼンター:清水病院
高旗健次ヴァイオリン・コンサート
ピアノ/長谷智子
会場:倉吉交流プラザ視聴覚ホール
午後7:30  700円

【プログラム】
第一部
@コンチェルトソナタ ホ短調(F.M.ヴェラチーニ作曲)
 第1楽章:リトルネッロ(ラルゴ)
 第2楽章:アレグロ・コン・フォーコ      
 第3楽章:メヌエット―ガヴォット(アレグロ)
 第4楽章:ジーグ(プレスト)
A無伴奏ヴァイオリンソナタ 第2番 イ短調 作品27(E.イザイ作曲)
 第1楽章:Obsession(執念)
 第2楽章:Malinconia(憂鬱)
 第3楽章:Dance des Ombres(亡霊たちの踊り)
 第4楽章:Les Furies(フュリ・復讐の女神たち)

第二部
@夜の歌(E.エルガー作曲)
Aヴォカリーズ(S.ラフマニノフ作曲)
B朝の歌(E.エルガー作曲)
Cツィガーヌ(M.ラヴェル作曲)

【プロフィール】
高旗 健次(たかはた けんじ)
 広島大学卒業後、同大学大学院博士課程前期修了。ドイツ国立カールスルーエ音楽大学大学院芸術家養成課程、及び同大学大学院国家演奏家試験課程ソリスト科を最優秀の成績で修了。ドイツ国家演奏家資格(K.E.)を取得。第31回北九州芸術祭に出演。文部科学省長期在外派遣研究員(ドイツ)1年間。ドイツ・バーデン州立歌劇場オーケストラ契約団員として活動。'02年カールスルーエでのリサイタルでは「楽曲における細部へのこだわりと内容豊かな全体構成力」、'03年カールスルーエ音楽大学オーケストラとの共演では「巨匠的名演を披露し、歌としての音のラインを通して最高の歓喜を表現した」といずれも高い評価を得る(ドイツ・バーデン新報紙)。'01年4月、島根大学専任講師(教育学部音楽研究室)。'05年4月、同大学助教授。広島大学非常勤講師(教育学部音楽文化教育学講座)。岡山フィルハーモニック管弦楽団メンバー。市原利彦、田中千香士、N.エアリッヒの各氏に師事。

長谷 智子(はせ ともこ)
 東京芸術大学音楽学部楽理科卒業。ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院、ドイツ国立カールスルーエ音楽大学演奏家養成コース・リート科('99年修了)、同大学国家演奏家資格試験コースに在籍し、ハルトムート・ヘル、白井光子両教授のもと、「歌曲演奏法」を中心に研鑽を積む。ドイツ各地にてリートや室内楽のコンサートに出演。'00年カールスルーエでの「冬の旅」公演では、「真の共演者として歌い手の声に完全に寄り添いながら、作品の音楽的内面を感受性豊かに浮かび上がらせた」と、当地の新聞で高い評価を得る。'98年ケルン国際声楽コンクール公式伴奏者。'01年帰国後は、フリーのピアニストとして日本各地でリートデュオ、室内楽等アンサンブルを重点に活躍中。現在、京都光華女子大学短期大学部講師。

【ご案内】
 昨年、初登場した高旗氏の演奏は、期待以上の成果をもたらせたと、聴衆の大いなる賛同を得ました。鳥取県にも沢山のヴァイオリン奏者がいますが、これほど美しい音色と、確実なテクニック、そして豊かな音楽性を感じさせる方は見当たりません。近年では、県内にも若い優れたヴァイオリニストが育っていますが、残念ながら在県していないのが現実です。そんな中で、島根大学に赴任してこられた高旗氏の存在は、山陰にとって福音となるものと思います。そして、最もその幸運に恵まれたのがアザレアのまち音楽祭であり、このコンサートにお出でいただいた聴衆のみなさまだと思います。昨年度のコンサートで、一曲目に演奏されたヴィターリの「シャコンヌ」を聴いた瞬間、全身にビビッと走るものを感じたのです。そのメロディー線の雄弁さと官能性は、何にも変えがたいヴァイオリン音楽の優位性を感じさせ、その虜にするには一瞬の瞬きで十分なほどでした。
 今年のコンサートでは、イザイ作曲の「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番」が演奏されますが、私の最も期待している曲であり、高旗氏の魅力を全開にして余りあるほどの感動をもたらすものと確信しています。更に、二部に登場するラベル作曲の「ツィガーヌ」も、高旗氏のヴァイオリンでどのように変身するか楽しみにしています。ヴァイオリン音楽のプロフェッショナルとして、確固たるスタンスを持つ高旗氏は、期待を裏切らない感動と、音楽を聴くという芸術を私たちにもたらせてくれます。どうぞ、お楽しみ下さい。