2007年6月8日(金) プレゼンター:医療法人森脇クリニック
光長真理恵ソプラノ・コンサート
ピアノ/面谷真理子
会場:倉吉交流プラザ視聴覚ホール
午後7:30 700円
【プログラム】
第一部
@ふるさとの(石川啄木作詞/平井康三郎作曲)
Aしぐれに寄する抒情(佐藤春夫作詞/平井康三郎作曲)
B城ヶ島の雨(北原白秋作詞/梁田貞作曲)
C待ちぼうけ(北原白秋作詞/山田耕筰作曲)
D曼珠沙華 (北原白秋作詞/山田耕筰作曲)
E三日月 (はらみちを作詞/よねやまみちお作曲)
F流し雛 (はらみちを作詞/よねやまみちお作曲)
G六月の雨 (よねやまみちお作詞・作曲)
第二部
1. アルフォンシーナと海(フェリックス・ルーナ作詞/アリエル・ラミレス作曲)
2. 夢のあとに(G.フォーレ作曲)
3.ネル(G.フォーレ作曲)
4. 忘れな草(D.クルティス作曲)
5. 君と旅立とう(F.サルトリ作曲)
【プロフィール】
光長真理恵(みつなが まりえ)
同志社女子大学学芸学部音楽学科卒業。京都音楽家クラブ新人演奏会、同大学頌啓会コンサート出演。声楽を森山俊雄、今城淳行、内藤千津子の各氏に師事。日本歌曲、フランス歌曲、シャンソン等幅広いレパートリーで、度々サロンコンサートを行っている。アザレアのまち音楽祭では常連演奏家として人気のあるアーチストである。境港市、米子市等地域の合唱団指導や老人施設での音楽療法にも取り組んでいる。境港市在住。
面谷真理子(おもたに まりこ)
神戸女学院大学音楽学部(ピアノ専攻)卒業。大阪フィルのメンバーとモーツァルト・ピアノ協奏曲を共演。その他数回のジョイント・リサイタル、高垣純作品発表リサイタル等にて演奏。ザルツブルグ国際アカデミーに参加。境港市に在住し、後進の指導に当たっている。境港市民合唱団ハーフェンコール伴奏者。ピアノの会「クレス」代表。
【ご案内】
光長真理恵氏は改めて紹介するまでもなく、アザレアのまち音楽祭の常連であれば知らぬ人はいないでしょう。光長氏は倉吉市の住人だと勘違いする人があるほど、すっかり倉吉の町になじみ深い演奏家ともいえます。ですから、音楽祭の企画立案の前から継続演奏家として設定しているほどです。
私が光長真理恵氏の歌声に初めて出会ったのは、私が常々敬愛していた境港市在住の優れたステージ・ディレクター、角本豐氏(現在は米子コンベンションセンター勤務)の誘いで出かけたコンサートでした。その時の衝撃は今でもはっきりと記憶しています。公演はシャンソンを歌うものでしたが、プロのジャズピアニストの伴奏が影を潜めるような鮮烈さでした。それは、正にシャンソンと言う範疇を越えて、声楽家としてのスタンスを前面に打ち出した毅然としてものでした。かつて著名なシャンソン歌手として知られた、「石井好子や岸洋子」といったクラシック出身の歌手達とは、一線を隔したものがありました。それは、シャンソンの特質でもある「歌詞」のドラマ性をクラシック音楽で培った技術を隷属させているように感じていた私にとって、光長氏の歌には、メロディーが持つ音楽性が全面に出て、翻訳された言葉の持つ異なったメロディー線を感じさせない歌唱力に驚いたのです。ですから、アザレアのまち音楽祭に登場した当初は、シャンソン愛好家たちに違和感を持たれましたが、クラシック音楽の愛好家に高い評価を頂いたのです。この歌唱力で、クラシックを聴きたいとの声があり、ご本人もその希望があり、近年はクラシカルなプログラムに取り組んでいただいています。特に聴衆は、日本歌曲に於いてその魅力を一気に感じる事になります。昨年の、あの名曲「さくら横丁」の名演が今も脳裏に残っています。どうぞ、光長真理恵氏の芸術をお楽しみ下さい。