2007年6月2日(土) プレゼンター:北栄町教育委員会
新田恵理子ピアノコンサート
会場:北栄町農村改善センターホール
午後7:30 700円
【プログラム】
第一部 ピアノの詩人、ショパン小品集
@練習曲「エオリアンハープ」作品25-1 変イ長調
A練習曲「別れの歌」作品10-3 ホ長調
B華麗なる変奏曲 作品12
Cバラード第3番 作品47 変イ長調
第二部 北欧のショパン、グリーク没後100年に寄せて
抒情小曲集より
@夜想曲
Aあなたのそばに
B小人の行進
Cトロルドハウゲンの婚礼の日
【プロフィール】
新田恵理子(にった えりこ)
武蔵野音楽大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業 倉吉市在住。ソロリサイタル、室内楽、声楽・器楽の伴奏など、各地で幅広い演奏活動を行なっている。内外のオーケストラとの共演も数多く、そのうち、ザルツブルク室内オーケストラ、下北山弦楽オーケストラとのライブ録音が、カウベルホールよりCDリリースされている。後進の育成にも力を注ぎ、各地で門下出身の若手ピアニストが活躍している。主宰するハーモニッシェの会においては、若手演奏家のジョイントコンサートや、ピアノリサイタル、来日演奏家との交流コンサートなどを企画している。全日本ピアノ指導者協会正会員、同鳥取県支部事務局。鳥取オペラ協会ピアニスト。ハーモニッシェの会主宰。
【ご案内】
鳥取県内にも沢山のピアニストが存在します。その中で、毎年、ソロ・コンサートを継続して開催しているのは、ごく少数です。その最右翼に挙げられるのが新田恵理子氏なのです。特に家庭人となったピアニストにとって、毎年、新しいプログラムでコンサートを開催するには、並大抵な努力では到底叶わぬものがあります。ピアノ以外の独奏楽器は、リサイタルであっても楽譜を見ながら演奏するスタイルが一般的です。しかし、ピアノは全て暗譜が必要になります。勿論、これはピアノ曲の特性ですから、暗譜しなければ弾けないのは当然の事です。一晩のコンサートで演奏する時間は約一時間強ですから、それだけの曲を暗譜し、楽曲分析と演奏計画を立て、それを現実の音として表現できるまで練習を重ねることの困難さは、筆舌に尽くしがたいものがあります。それを、毎年クリアし、更に高い境地を求めて研鑽をする様は、芸術家のさだめなのでしょう。
新田氏のピアノの凄さは、演奏のダイナミックレンジの幅が広いと言うことです。あんな小さな手で、よくもここまでという強靭なフォルテに圧倒され、明瞭な打弦で弾かれているのに消え入るようなピアニシモの静寂感が、聴く者の心の襞に染み入るのです。そして何よりも、絶妙なタッチから生まれるピアノ音色の美しさが、聴衆にえもいえぬ快感をもたらすのです。
今回の会場となる北栄町農村改善センターには、名器と言われる「スタインウエイ」のピアノが設置されており、最高の環境が用意されています。第一部では、よく知られたショパンの小品が演奏されます。どうぞ、北栄町に初登場する新田恵理子氏のピアノをご堪能下さい。