プレゼンター:ルネックス
2006年5月25日(木)
会場:倉吉交流プラザ視聴覚ホール
午後7:30 700円
ピアノ/森 康子
プログラム
第一部
シューマンの歌曲より
@「はすの花」(ハイネ作詞)A「花嫁の歌U」(リュッケルト作詞)B「くるみの木」(U.モーゼン)C「間奏曲」(J.アィヒェンドルフ作詞)D「月の夜」(J.アィヒェンドルフ作詞)
グリークの歌曲より
@「ソルベーグの歌」(イプセン作詞)A「白鳥」(イプセン作詞)B「君を愛す」(ハンス・クリスチャン・アンデルセン)
第二部
日本歌曲
@浜辺の歌(林古渓作詞/成田為三作曲)
Aゆりかご(平井康三郎作詞作曲)
B風に乗る(竹友藻風作詞/岡本敏明作曲)
C松の花(大木惇夫作詞/磯部俶作曲)
「パリの旅情」より(深尾須磨子作詞/高田三郎作曲)
@「さすらい」A「パリの冬」B「市の花屋」C「すずらんの祭り」
【プロフィール】
平野弘子(ひらの ひろこ)
東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。同年、NHK声楽オーディション合格。1969〜1972年ジュリアード音楽院H.J.ハインツ氏に師事。帰国後鳥取市に在住。以来、ソロ・リサイタル、ジョイント・コンサートなど多種のコンサートに出演。1998年からアザレアのまち音楽祭、鳥取県の音楽家たちコンサート及び山陰の名手たちコンサートに継続出演。2004年カウベルホール・ニューイヤー・コンサートでヨハン・シュトラウス・アンサンブルと共演。
百花堂声楽教室、コールおもかげ等、後進の育成指導を続けている。鳥取市文化賞受賞。日本演奏連盟、日本声楽発声学会会員、鳥取ゾリステン会員、鳥取オペラ協会理事。
【ご紹介】
平野先生の歌は、音楽をすることが人生を生きることであり、美しい生涯を培っていく唯一の方法だと信じ込ませる力を持っています。平野弘子先生の歌声は、私たち芸術を志す者にとって、なくてはならない人生の指針となっています。よわいを重ねると肉体的な退化は防ぎようもありませんが、積み上げてきた際限のない人間の感性は心の襞に蓄積されて行くのです。ですから、だんだんとその芸術は輝きを増し、心から心への伝播は加速するのです。そんな芸術を手中にしておられるのが、我らの「平野先生」なのです。幾つになられても、音楽の使徒としてレッスンを重ねられる姿には、畏敬の念を抱くものです。
今年は、ライフワークにしておられるドイツ・リートからシューマンの歌曲集「ミルテ」からと日本歌曲を演奏していただきます。シューマンは、カウベルホールからリリースされているCDに収録されていますが、その完成度の高さは素晴らしいものです。生演奏で聴く悦楽は、また別な楽しみをもたらせてくれます。昨年は日本歌曲のみのプログラムでしたが、聴衆の皆さんに強い感動を与えました。アンケートの「澄み切った、研ぎ澄まされた声に、一曲ずつ感動いたしました。歌を愛してやまないという感じが伝わってきました」との感想は、大方の感動であり、音楽を愛して止まない聴衆にとって喜びの時であったのです。今年は、高田三郎作曲の「パリの旅情」より数曲をメインに、エトランゼの思いを綴っていただく事になっています。ちょっとお洒落で小粋な娘に、夢の卵が孵った気になって、どうぞお楽しみください。