【ディレクターの回答】
　どちらかと言えば、宮本さんのサックスはポピュラーの範疇に入るものだと認識しています。ですから、クラシック音楽のお客様がほとんどのアザレアのまち音楽祭で、聴衆が集まるか心配していました。しかし、想定した数入りましたのでほっとしています。音楽を楽しむのにクラシックもポピュラーもないと常日頃より考えていますので、今回のコンサートは大変楽しませるものだったと思います。宮本さんのサックスは、クラシックの聴き方(聴衆が演奏に参加しない/手拍子を打たない)で、じっくり聴きたいと思っていましたので、私としては手拍子が邪魔になりました。今回はＰＡを全く使わない、ライブハウスとは異なる設定であり、アコースティックなサロンコンサートですので、そんな期待をしていた訳です。しかしながら、宮本さんのサックスは、ライブ感のあふれるコンサートが、本領かも知れません。

【ディレクターの回答】
　おっしゃる通り提示部のリピートには、音楽的な必然が感じられる演奏になっていました。

【ディレクターの回答】
　今回のピアノは、アザレアのまち音楽祭初登場であり、インパクトを与える演奏でした。ファゴットは素晴らしいし、そのサポートと言うより相棒として見事なアンサンブルだったと思います。このピアニストのソロをお聴きしたいと思いました。

【ディレクターの回答】
　当日配布のプログラムのミスプリントが多発しています。これは校正が出来ていないためでして、誠に申し訳ありません。「小椋順二」が「小林順二」になっていたり、ピアノの「稲毛麻紀」が「西川秀人」になっていたりで、指摘されるまでスタッフは気が付いていませんでした。人手不足が要因ですが、何とかミスが起きないように注意をいたします。

【ディレクターの回答】
　技術的にも音楽的にもかなりの難曲を、さらりと演奏する辺りは、流石プロフェッショナルと感じ入りました。「ブレスでのとぎれで流れとリズムがなくなってしまうのは、きびしい」とのことですが、バッハのこの曲は、どこで切るかは演奏家の解釈に委ねられています。チェロであっても息継ぎはあります。つまりフレーズをどう捉えるかの問題です。テナー・サックスで清水靖晃氏がブレス位置をほとんど感じさせないノンブレスのような演奏をしていますが、明確なフレーズ感を示しています。ホルンで真似が出来ればいいのですが、バジングを擁する楽器でのノンブレスは至難の業だと思います。バッハをホルンで演奏するのは挑戦だと思います。近い将来、演奏法の研究で違和感のない演奏が聴けるものと期待しています。

【ディレクターの回答】
　サンサーンスの動物の謝肉祭は、原曲がオーケストラ曲であり、音色の多彩さが魅力となっています。今回のピアノによる連弾は、タイミングを合わせるのが至難の業であり、二台のピアノの個性をどのように絡ませるかが難しいものです。今回の2ndピアノを西川氏というプロフェッショナルのピアニストが担当し、見事なサポートぶりでした。新田氏の自由奔放で豪快な演奏が際立ちました。近年稀に見る公演だったと思いました。

【ディレクターの回答】
　来年は、バロックスタイルの小さなオーケストラを用意しています。山陰地区に在住するプロのバイオリニストを中心に、粒のそろった演奏家が集う素晴らしいコンサートにしたいものと考えています。曲目もバロックのトランペットとホルンの協奏曲、そしてヴィヴァルディの「四季」全曲を予定しています。アマとは一味違うすてきなコンサートになるものと期待しています。

【ディレクターの回答】
　台本は、新田恵理子氏が執筆されたそうです。なかなか面白く、アイロニーだと思わせながらウイットに溢れた作品に仕上がって……いました。素晴らしい。

【ディレクターの回答】
　中野氏の尺八は、毎年進化し続けています。当初見られた、音の不安定さもすっかり影をひそめ、今や堂々たる風格を感じさせる尺八になっています。100回の練習よりも一回の本番と言われますが、正に、アザレアのまち音楽祭に参加され、真剣勝負のコンサート体験がその進化の要因であるのです。既に研鑚の姿勢と努力の痕跡はプロに近いものがあります。アンサンブルする山路氏の筝は、中野氏の音楽の水脈となっています。今後益々目が離せない進化が期待されます。

【ディレクターの回答】
　アザレアのまち音楽祭の公式サイトはホームページのみです。フェイスブックは、職員が個人的に発信しています。「SNSでの情報も多くてありがたいのですが、目に余ります。」とのことですが、何が目に余るのか、何を言わんとしているか測りかねます。「アザレアのまち音楽祭=管理人ではないのです。」との記載も、訳が分かりませんし、そもそも、音楽祭事務局は公式サイトとしてＳＮＳに、何ら関係していません。アンケートにこのような記載をされるのであれば、お名前や住所を記載していただき、具体的に教えていただかないと誤解が生れます。今回のアンケートは、アザレアのまち音楽祭事務局、及びコンサートをされた「佐々木道也氏」を著しく傷つけるものです。せっかくのコンサートを、後味の悪いものにされたことだけは確かなようです。評論・評価・批評・批判は大歓迎ですが、悪意を感じさせるアンケート回答は、皆さんに不快感を与えるばかりです。

【ディレクターの回答】
　山陰に、こんなに巧い歌手がいるのかと言われる程レベルの高い演奏家の吉田氏ですが、入場者数が少ないのが残念です。　昨年のオペラ公演「魔笛」のパパゲーノ役での熱演は、専門家筋でも大評判になったほどです。確かにドイツリートはとっつきにくいと言われますが、その表現の深さは、歌曲の中で最高のものだと私は思います。その魅力にはまれば、最高の音楽体験になること請け合いです。なんとか、吉田氏の魅力を多くの音楽愛好家の皆さんに知っていただく努力を、音楽祭として取り組みたいと思います。来年の12月10日には、倉吉未来中心小ホールにて、吉田氏によるシューベルトの｢冬の旅｣をリサイタルとして公演することになっています。どうぞ、素晴らしい歌曲の世界をお楽しみいただけるよう、音楽祭として取り組みたいと思います。どうぞご期待ください。