【ディレクターの回答】
　大変、好意に満ちたコメントをいただきありがとうございます。鳥取オペラ協会では、平成27年度のとりアートオペラ公演で、モーツァルトの「魔笛」主管して公演します。東京で行われているオペラと、ほぼ同レベルの公演になる予定ですので、その節は、ご来場をお待ちしています。
　また、そのオペラの楽しみ方を、優しく解説する「オペラ魔笛おもしろ講座」が2014年８月31日14:00から、倉吉交流プラザ２F視聴覚ホールにて開催(無料)しますので、お立ち寄りください。

【ディレクターの回答】
　バスと銘打ってのコンサートは、アザレアのまち音楽祭で最初の試みです。既にキャリアを積んだ方ですので、スキルの高さは申し分ない方です。皆さんがおっしゃるように素敵なコンサートでした。開演前に、トークは短めにお願いしていました(さだまさし状態にならないようにと)。アザレアのまち音楽祭のコンセプトは、音楽を無条件に聴いていただく楽しみを提供する事です。ただ、歌曲は、具体的なメッセージを歌詞として持っていますので、歌詞の内容が理解できるに越したことはありません。しかし、それだけのことでしたら、歌曲などにする意味がなく、詩の朗読で十分なはずです。音楽は、歌詞を越えて伝達するものがあります。その音楽をお楽しみいただくのがベストな鑑賞だと思います。ピカソは、自作の説明を一切しませんでしたが、「小鳥の鳴き声を聞いて、理解しようとしますか？ただ楽しめばいいんです」の意味の発言があります。そんな意味で、アザレアのまち音楽祭では、基本的にトークは最小限にとどめています。

【ディレクターの回答】
　アザレアのまち音楽祭は、大人のためのコンサートをメインにしています。育成的な事として、中学生の吹奏楽コンサート、大学生のためのミニリサイタルシリーズを開設していますが、高校生を対象としたものは抜けておりました。しかし、アザレアのまち音楽祭は、一晩のコンサートに耐え得る演奏家を提供するのがコンセプトであり、その実績でアザレアのまち音楽祭ブランドを造っています。高校生・中学生・小学生であろうとも、素晴らしい演奏のスキルを持った方であれば、招聘は可能です。ご推薦下さい。しかし、その域に達しないアンサンブルなどについては、それなりの発表会をやっておられますので、アザレアのまち音楽祭では取り上げる予定はありません。神戸のスーパー・キッズ・オーケストラのようなものが存在すれば、大歓迎です。

【ディレクターの回答】
　髪型のことは、人それぞれですから「モッサリした感じ」と言うのは言い過ぎではないでしょうか。「モッサリ」の意味(やぼったいさま。あかぬけしていないさま。ぼんやりしていて気のきかないさま)を十分に知った上でのことであれば、「何をか言わんや」です。私個人的には、そんな風には感じませんでした。マイクの件ですが、あれ以上大きくすると、生音の歌唱に悪影響が出ます。そもそも、トークは、聞きたい人だけお聞き戴ければよいと考えていましたので、あの音量に抑えさせていただきました。マイクの音に慣れてしまうと、生音の音量を小さく感じるようになるものです。歌手の立ち位置等には、何の不都合もありません。最後列まで明確に聞こえていました。歌唱は表現ですから、とんでもなく大きな音もあれば、ほとんど聞こえないような弱音で演奏することもあります。それが音楽です。ホール内の時計については、時を刻む音が大きく、カウベルホールが出来て以来、クラシックコンサートでは時計を止めていました。今回もそうしていました。ご了解ください。

【ディレクターの回答】
　今回のコンサートは、出色の出来栄えであり、見事なアザレアのまち音楽祭への登場となりました。

【ディレクターの回答】
　クラリネットはモーツァルト時代に完成されたと言われていますが、18Cの初めにフランスで使われていたシングル・リードの楽器が改造されて、今の楽器のスタイルが出来たようです。したがって、クラリネットのための音楽は、ルネサンス時代のものはほとんど見当たりません。しかし、バロック時代に入ると、作品の数は急増しています。ヴィヴァルディやモーツァルト時代には名曲が沢山あります。何と言ってもクラリネットの名曲は、近代フランスに沢山あります。なにしろクラリネットの源流はフランスの古楽器なのですから。未だにクラリネットの名器は、フランスのクランポン社製が世界でもてはやされています。杉山さんの楽器もクランポンだと聞いています。

【ディレクターの回答】
　特に今年の演奏は、技術的なアピールが希薄になり、より深い音楽的な表現が可能となったようです。素晴らしい。「有名な曲も」とのことですが、今回も結構有名な曲だったと思います。第二部の演奏曲は、本来クラリネットのために書かれたものではなく、アレンジ物と呼ばれる演奏様式を変更したものです。このような曲であれば、幾らでもプログラミングできますが、アザレアのまち音楽祭のコンセプトでは、オリジナル音楽の良さを楽しんでいただこうと願っています。プーランクのソナタなど、とんでもなく素晴らしい出来であったと思います。ご理解ください。

【ディレクターの回答】
　おっしゃることは、その通りだと思います。しかし、「歌声の素晴らしさは、わかります｡」とのことですので、ほっとしております。歌曲は明確な言葉によるメッセージを持っていますので、訴える言葉の意味が分からなければ、より深い感受は難しいと思います。しかし、音楽は言葉を越えて表現するものであり、メロディーが言葉ですので、まずは、メロディーの美しさをお楽しみください。テレビのように字幕スーパーがコンサート会場に映し出されれば、ある程度問題解決するかもしれませんが、大方のクラシック音楽愛好家からは異論が出ることは容易に想像がつきます。以前、一度だけ試みたことがありますが、全く評価されませんでした。そんな訳で、当面は現状通りとなります。ご了解ください。

【ディレクターの回答】
　塩崎さんの歌唱は、群を抜いていることがよく分かるコンサートだったと思います。巧いなどと言う言葉では表し切れない、表現力の高さを感じさせました。皆様がおっしゃるように素晴らしいコンサートだったと思います。