【ディレクターの回答】
　佐々木さんは、第一級のソプラノ歌手ですので、その音楽には堪能していただけたものと思います。皆様からの更なる支援をお願いいたします。今回の三朝美術館でのコンサートは、ヴァイオリン作りの拠点として生まれ変わって初めての試みでした。コンサート自体は、これまで幾度かアザレアのまち音楽祭でも取り組んでいましたが、声楽は初めてのことだと思います。イタリアの小さな教会の様な建物とその音響は、天国的な響きを生み出しています。既に、かつての展示室はコンサートホールに衣替えし、両サイドの大きなガラス面を持った展示スペースには、弦楽器が飾られ、雰囲気のある空間を作り出しています。定期的なコンサートも企画されているようですので、お立ち寄りくださいますように。
　ところで、「村岡苑子さんのチエロ・コンサートに行くつもりだったのですが、日本海新聞に19時半〜と、読んだ気がして､それにあわせて行ったら１４：００〜だったんですね、やはり私の間違いだったんでしょうね」とのことですが、おっしゃる通り、最初19時半〜と記載されていました。あちこちの顧客の皆様から指摘があり、すぐに日本海新聞に申し入れて訂正して頂きましたが、やはりトラブルが起こっていたのですね。大変申し訳ありませんでした。今後は更に念を押して、正しい情報が流れるよう対処します。

【ディレクターの回答】
　久々の米澤氏の歌声を聴き、うれしくなりました。著しい進化の後が聴き取れました。表現力が一段と向上したようです。声は、顔の表情に準じて訴えかける表現が出来るものです。そんな意味で、表情が豊かになったのは、それだけ訴える力が増したことになります。閉塞された社会環境の習性を脱ぎ捨てる時が、自己表現の開眼になるでしょう。素晴らしかった。小椋氏はベテランであり、文句なしです。しかし、曲間の話が長すぎるのではないかと心配していましたが、お客様の反応は好意的であり、安心しました。そうは言っても、コンサート時間90分の内演奏が53分、休憩が15分、話が22分と言うのは、少々話が長すぎます。二部の詩の朗読は演奏時間に入れていますが、この場合は成功していたようです。口幅ったいことを申しあげれば、歌曲は明確な言語によるメッセージを持っていますが、音楽表現になれば言葉の理解を越えなければ音楽になりません。音楽の力で、コンサートを楽しませていただくのが最高の演奏だと思います。

【ディレクターの回答】
　アザレアのまち音楽祭のスタンスは、クラシック音楽を楽しんでいただくことです。しかし、佐々木氏の音楽は、そんな範疇をさらっと抜け出すものを持っています。素朴で音楽の原点のような演奏が、音楽をこよなく愛する人たちの心に届くからこそ、多くの人たちから支持を受けるのだと思います。
　ところで「ポピュラーな音楽が聴きたいです。出来たらジャズ（デキシーランド）。」と言うご意見がありましたが、アザレアのまち音楽祭では基本的に取り上げません。ポピュラー音楽に関しては、倉吉未来中心が「めちゃしぶナイト・コンサート」を開催していますので、そちらでお楽しみください。また、「余り静かすぎて…。」とのご意見がありましたが、サロンコンサートの風情には、あの雰囲気がベストではないでしょうか。自然発生的にラストナンバーで手拍子が起こりましたが、あの程度が限界だと思います。どうぞご理解ください。
　今回のコンサートでも、写真を撮っている方がありました。コンサートは音楽をお聴きいただくためのもので、写真撮影のためではありません。いくら記念にとおっしゃっても、コンサートのルール違反です。どうぞ自粛されますようにお願いいたします。どうしても演奏中の写真が欲しい方は、「アザレアのまち音楽祭のホームページ」のアンケート・サイトを開いていただければ、ご覧になれます。

【ディレクターの回答】
　今回のコンサートは、聴衆の真摯な鑑賞であり、演奏も良かったと思っていましたが、静かな会場の中で、マナーに反することが指摘され、コンサート運営を再検討しなければなりません。雑音を出す迷惑行為でなくても、不用意なしぐさ(ガムを噛む)に、鑑賞を邪魔することもあるようです。クラシック音楽のサロンでは、近年すっかり姿を消していたマナー違反が、今回の雅楽演奏会では起こってしまいました。ステージの写真・ＶＴＲ撮影が二件、ＩＣ録音機による無断収録などがありました。アザレアのまち音楽祭パンフレット５４ページの「コンサート・マナーのお願い」に、「演奏の録音・撮影などは、許可を受けた人以外には禁じられています」と明記し、著作権の問題にまで言及して記載しているにもかかわらずです。映画館でビデオを回すのと同じ問題です。知らなかったでは通りません。以前にも、ポピュラー系のサロンコンサートでも同じ様な事が継続して起こり、コンサート自体を取りやめたことがあります。今後は、このようなことが起こらないよう、注意させていただきます。どうぞ、ご理解いただき、ご協力ください。

【ディレクターの回答】
　催馬楽更衣⇒テキストには、「更衣せんや　先ん立ちや　我が衣は　野原篠原　萩の花擦や　先ん立ちや」と書かれています。歌われたのは、「ころもがえせむや　さきむだちや　わがきぬは　のはらしのはら　はぎのはなすりや　さきんだちや」と…。その意味は、「衣替えをしましょうよ。私の衣は、野原や篠原の生える萩の花を摺ったものですよ」とうものです衣替えの六月に相応しい演目だったと思います。
　八多羅拍子とは、２拍＋３拍の混合５拍子のことです。ポピュラー音楽には、テイクファイブという(３拍＋２拍)のもありますし、クラシック音楽の世界ではもっと複雑なリズムが使われています。
　楽譜は、日本独特の口伝で暗誦してしまうそうですが、アマチュアでは下記のような楽譜を使っているようです。

　舞楽のお面のことについては、良く知りません。しかし、素顔を見せる雅楽は経験がありませんので、なんとも言えません。

【ディレクターの回答】
　おっしゃる通り「大変すばらしいコンサート」でした。シューベルトと言う歌曲の王道をまっすぐに歩む姿に圧倒される思いです。しかし、残念なのは鑑賞者が少ないことです。内容がいくら素晴らしくても、観客動員につながらないことは知っていますが、倉吉の聴衆に理解されないのがとても悔しい思いです。定評のある演奏家が、聴衆を集められない現実に、心が挫けそうになりました。ぜひ、当日のライブＣＤをお聴きください。ディレクターの想いを理解して頂けるものと思います。

【ディレクターの回答】
　久しぶりにじっくり聴かせていただきましたが、その成長ぶりに驚きました。技術は練習でマスター出来ますが、あがり症は治っていないようです。とても旨いのですから、自信を持って堂々と歌われれば、全ての問題が一気に解決するはずです。我ん張りましょう。

【ディレクターの回答】
　とても表現力豊かなピアニストだと思いました。

【ディレクターの回答】
　「席が、フラット（平たん）でなく、階段状になっているほうがよかった」とのご意見には賛同致しかねます。現在の平土間のステージエンド方式に至るまでに、様々の工夫を試みてきましたが、現状の方式がベストな音響であることが実証されています。階段を出せば、著しくデッドな音響となり、これまでにも失敗しています。しかし、階段席にするのは、現在では雅楽とオペラサロンのみです。

【ディレクターの回答】
　今年のブレーメン・コンサートは、ミニ・リサイタル・シリーズの公演と重なり、お聴きすることができませんでした。ただ、録音で聴きましたが、相変わらずの素晴らしい演奏会であったようです。また、指揮者の吉田知子さんが軽妙なトークで繋いでいくスタイルは、毎年冴えわたり聴衆の心を掴んでいる様が手に取るようにわかりました。演奏レベルは言うに及ばず、市民バンドの真骨頂を聴く思いでした。

【ディレクターの回答】
　中野氏の尺八は、一昨年以来でしたが、その間の時間がゆったりと流れたようで精神的なゆとりと、音の安定性が大変良くなったようです。尺八は、豊かな音量とそのコントロールが命ですが、中野氏の近年の充実ぶりには驚かされます。オペラ「沈黙」で知られた松村貞三の現代筝曲は、特に良かったと思います。演奏家の想いが十二分に届くものでした。