アンケート・コメント08 バラ旬間

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アザレアのまち音楽祭2008 アンケート・コメント

 回収されたアンケート用紙に、コメントされていたものをご紹介します。
 満足度は、回収されたアンケートによって集計したものです。

バラ旬間(6公演)

5/30(土)19:30〜 大栄農村環境改善センター【稲毛麻紀ピアノ・コンサート】
5/31(日)14:00〜 倉吉交流プラザ   【平野弘子ソプラノ・コンサート】
6/ 2(火)19:30〜 倉吉交流プラザ   【吉田章一バリトン・コンサート】
6/ 5(金)19:30〜 倉吉交流プラザ   【尾前加寿子ソプラノ・コンサート】
6/ 6(土)19:30〜 倉吉交流プラザ   【アザレア・ミュージック・ファクトリー演奏会】
6/ 7(日)11:00〜 倉吉未来中心小ホール【ミニ・リサイタル・リレーコンサート】
            11:00〜12:00  @河本慎二郎オーボエ
       13:00〜14:00 A福井蘭マリンバ
       15:00〜16:00B小西繭香・新田裕里子ピアノ・ジョイント
       17:00〜18:00C山岡愛梨ソプラノ

 

 ミニ・リサイタル・リレー

@河本慎二郎オーボエ・リサイタル

□満足度 とても満足 33%  満足 50% 普通 17% やや不満0%  とても不満0%

○耳なじみの曲が多く、リラックスしました。でも、オーボエの良さは、コンチェルトDmoll、オーボエ・コンチェルトEsdurが特によい。 ( 倉吉市 60歳代/女性)

○息継ぎの間が、気のせいか長かった。進行の方法も、失礼な話、いまいちだった。(倉吉市/30歳代/女性)

○さわやかな音響のオーボエ、初めて目前で接したのは格別の感激でした。ありがとうございました。親しみのある歌を数々加えていただき、格別懐かしく思いました。(倉吉市/70歳代以上/女性)

○テレビ番組の主題曲で、オーボエという楽器。初めて知り、オーボエの音色が大好きになりました。今日の演奏では、その時の感激がよみがえって来なくて。少し残念でした。それだけオーボエという楽器は難しいという事なのでしょうね。日本の曲の時の拍手よりも、クラシックの曲の時の拍手の方が大きかったような気がしました。生意気な事を書いてごめんなさい。クラシックの曲の時の音色に、感動しました。(倉吉市/50歳代/女性)

○オーボエの音色は大変良かった。難を云えば、二部にもう少し大曲が欲しかった。(倉吉市/70歳代以上/女性)

【ディレクターの回答】

 今回のミニ・リサイタル・リレーは、アザレアのまち音楽祭で初めての試みです。一晩のコンサートは負担が大きいが、ミニ・リサイタルのスタイルをとれば演奏は1時間以内で負担も軽くなるのではと、軽く考えて計画したものです。と言いますのは、若い方々に気楽に参加していただき、リサイタルという自己表現の場を体験していただき、次のステップに進んでいただければと願ってのものです。ですから、リサイタルとネーミングしていますが、それにこだわる必要は無いと考え、ご出演いただく方々には一切注文は付けていません。その辺りをご理解いただきご了承ください。

 

A福井蘭マリンバ・リサイタル
□満足度 とても満足 56%  満足 44% 普通 0% やや不満0%  とても不満0%

(1)ミニコンサートとそうでないものが、同額なのは、いかがなものか。(2)後ろの席のマナー(子供がうるさい、演奏が始まってから音を立てて席に着く等)が悪く、不愉快だった。(3)ピアノの音がキンキンしていた。(4)これからも、こういう打楽器等を(アザレアのまち音楽祭に)入れてほしい。(5)もう少し(コンサートが)長いほうがよい。

【ディレクターの回答】

(1)の問題⇒入場料金の問題は、色々検討させていただきました。しかし、音楽祭経営の中で考えると、現在の700円では全くペイ出来ていません。通常のコンサートが700円は安すぎるとのありがたいお言葉もいただきます。今回の未来中心小ホールを使用してのコンサート制作費は、倉吉交流プラザ視聴覚ホールでのコンサート経費の10倍以上かかります。そんなこんなで、赤字額を減らす意味もあって、あえて700円で統一させていただきました。

 (2)子供さんの件に付いては、仰るとおりです。しかし、子供さんをシャットアウトする事はどうかという問題について、今後の課題です。夜間のコンサートに付いては、大人のためのコンサートとしてのスタンスを掲げていますが、昼間のコンサートのあり方に付いて、今後検討させていただきたいと思います。

 (3)ピアノの音に付いては、マリンバコンサートでは特に気になる事です。同じ打楽器同士のですが、微妙に音程に差があるものです。その理由は、マリンバだけのために調律されていないためです。最初はオーボエ、次はピアノソロ、そして声楽という風に様々な特性を要求する演奏が続くため、それらに適切であるための中庸の位置で調律してあります。ですから、特に高音になると微妙なずれが目立つために心地良くない響が出てしまう事があります。今回もそんな例でなかったかと感じます。因みに私は、その辺の事情を知っていましたから、気にならずに聴かせていただきました。

 (4)今後も、打楽器に留まらず様々な演奏家を掘り起こして行きたいと考えています。

 (5)コンサートの長さの問題は、仰っていることが正解だと思います。一日に4公演は多かったかもしれません。3公演にしていたら、もう少し時間が取れたと思います。来年の課題にしたいと思います。提案、ありがとうございました。

○倉吉の街は、夜になると公共交通機関がタクシーしかありません。不便です。だから行事も夜のものには参加できず、残念です。夜の部でも終演の時間にあわせて、タクシーの予約など、(できればしてもらえれば、)助かるのですが…。今日は、子供の姿が多く、子供の「しつけ」が問題になりそうだ。ささやき声にくやまされた。(倉吉市/70歳代以上/男性)

【ディレクターの回答】

 この問題は大変悩ましいものですが、現段階では解決の糸口がありません。ご提案の、タクシー予約の受付は可能だと思いますので、次回より受付を試みたいと思います。

○神業とも思える手のさばきと音響、大変すばらしかったです。圧倒されてしまいました。ありがとうございました。(倉吉市/70歳代以上/女性)

○はじめてみました。とてもよくて、かんどうしました。らんさん、これからも、きたいしています。(30歳代/女性)

○リベルタンゴが聴けるとは!!大好きな曲が今日聴くことが出来て!!素敵な音色をありがとうございました。心やさしい蘭ちゃん、健康に気を付けてがんばってね。(60歳代/女性)

○いつも大変お世話になっている蘭先生のコンサートを子供とともに楽しみました。いつもおだやかで、すてきな笑顔の蘭先生ですが、今日はプロの顔も見られました。マリンバの音色を存分に聴かせていただきました。すばらしかったです!これからも頑張ってください!!〔いつもいっしょにあそんでいるらん先生が、いつもとちがってみえました。楽しかったです。またみたいです〕(倉吉市/20歳代/女性)

○素晴らしかったです。楽しいひと時でした。聴き入ってしまいました。地元のアーチストを育てる上でも、又、生演奏を聴かせてもらえる機会に恵まれたこと、とても良かったです。ありがとうございました。(倉吉市/60歳代/女性)

○演奏者が一番感動だったかも。マリンバ、軽やかに美しかったです。ピアノさんも。でも、五十分は、せっかく出かけてきたのに、(リサイタルリレー出演の)4名が次々演奏して、聴きたいもの。どれでも聴けたらよかった。(倉吉市/60歳代/女性)

【ディレクターの回答】

 この提案も、来年度の企画の検討課題にさせていただきます。

○蘭先生!!とてもかっこ良く、美しく良い時間を過ごさせていただきました。素敵でしたよ。マリンバとは、どんなものか分からず、初めてのコンサート鑑賞でしたが、迫力あり、いやしありと音楽の楽しみがまた広がった気がします。蘭先生の「心」が伝わってきて、涙が出ました。先生、これからも、子供達に愛と音楽の楽しさを、私たちにはいやしを伝えて下さい。本当に今日は、ありがとうございました。(倉吉市/30歳代/女性)

○若い演奏家の演奏を聴くのは、とてもうれしいものです。みずみずしい感性が、50代の私にも活力を与えて下さいます。今後も、若い方、学生の方の演奏会を希望します。(倉吉市/50歳代/女性)

○大変楽しいコンサートでした。若い方のハツラツとした演奏、演奏へのひたむきな姿勢、好感がもてます。今後も、音楽を勉強している若い人のための、このようなコンサートを継続していただきたいと思います。(倉吉市/50歳代/女性)

○すごかったしかっこよかったです。バチを4本ももってすごかったです。(倉吉市/小学生/女性)

○素敵な演奏でした。今後ご活躍を。(倉吉市/70歳代以上/女性)

 

B小西繭香・新田裕里子ピアノ・ジョイント・リサイタル
□満足度 とても満足 60%  満足 40% 普通 0% やや不満0%  とても不満0%

   

○新田裕里子さん⇒静けさ、優しさ、強烈な喜びと、怒り嘆き、希望と活動等まるで長い人生の歩みを表現された音響に思われ、全く感動させられました。ありがとうございました。今後の一層のご活躍をご期待申し上げお祈りします。

小西繭香さん⇒1曲目 平穏な環境の中で平和の慶びを感じながら生きているしあわせを表現された想いを感じました。かなり長い曲の奏楽、感激しました。三曲目 音響が山あり谷あり平坦でありの表現を感じ、大変すばらしかったです。総じて、手指と腕、鍵盤とのタッチのすばらしさは感動の至りです。今後益々のご活躍を…ありがとうございました。(倉吉市/70歳代以上/女性)

○第一部の「献呈」を聴きに来たのに、曲目変更になって残念です。もっと早くに知らせてほしいです。(湯梨浜町/20歳代/女性)

【ディレクターの回答】

 曲目変更については、仰るとおりです。今回はお2人とも学生さんですので、大学の事情(試験等)で、どうしてもその必要があったためのようです。ご了解ください。

○大変、すばらしかった。堂々とした演奏で、気持ちが良かったです。(倉吉市/40歳代/女性)

○とても感動しました。(倉吉市/中学生/女性)

○第一部⇒甘く繊細な音色が、水がキラキラと輝きながら流れる様子や、街並みや自然などの綺麗な景観を感じさせました。娘も将来、こんな演奏が出来るようになって欲しいと思いました。やはり、小ホールは音の響きが良いですね。(北栄町/40歳代/女性)

○今後の活躍を期待しています。(倉吉市/70歳代以上/女性)

○すごかったです。(倉吉市/小学生/女性)

○お2人とも、大変熱演でした。感心するやら聴く方がうれしいです。末が頼もしいですネ。楽しい一日でした。若いアーチストを育てるのに良い企画ですネ。(事務局注/この方は朝からずっとリレーして聴いて頂きました。感謝。)ミニ・リサイタルは500円券でよかったのではないか(2,000円券を使って) (倉吉市/70歳代以上/女性)

 

C山岡愛梨ソプラノ・リサイタル
□満足度 とても満足 82%  満足 18% 普通 0% やや不満0%  とても不満0%

○大変、心あたたまるコンサートだったと思います。地元の演奏家の方と、すばらしいホールでの演奏会を、これからも続けていってください。(岡山県/20歳代/女性)

○先生の歌声をいつも聴いていたけど、今日のは、いつもよりすごくよかった。(日南町/高校生/男性)

○先生の歌、すごくキレイでした☆高い音、すごかったです。役に入りこんでて、表情豊かでよかったです。(米子市/高校生/女性)

○先生、かっこよかったです!!「こうもり」素敵でした。(境港市/高校生/女性)

○すごく迫力のあるソプラノ音声、大変すばらしく感激の至りでした。ありがとうございました。(倉吉市/70歳代以上/女性)

○山岡さんサイコー!!(鳥取市/20歳代/女性)

○楽しく聴かせてもらいました。これからもがんばって歌って下さい。

○大変よかったと思う。(日南町/70歳代以上/女性)

○本格的なオペラの歌い方とか、そういうものを聴いたことがなかったので、いい機会をいただいたと思います。カラオケでは無く、正式な声の出し方というか、いろんな人が聴く機会があって、こういう輪が広がって、鳥取にも根付いていくといいなと感じました。(西伯郡/30歳代/女性)

【ディレクターの回答】

 いろいろと激励いただきありがとうございます。専門的な見地から言いますと、「正式な声の出し方」ではなく、クラシック歌曲やオペラを歌うための「ベルカント唱法」なのです。実は、この発声法の方が特殊なもので、マイクのなかった時代に、大劇場で歌声を会場の隅々まで響かせるのが目的で考えられたものです。ですから、マイクを使うカラオケは、マイクの位置に最高の歌声を届ければ、電気の力で美しく拡大してくれますから、オペラのような歌い方は不要なのです。山岡さんのような発生法を身に付けるためには、相当長い期間の専門的な鍛錬が必要になります。今回歌われた「魔笛」のアリアなど、一般人(専門教育を受けていない人)には、全く歯が立たないでしょう。しかし、聴いて楽しむことは可能です。音楽の王様は、鑑賞者です。音楽をこよなく愛し、楽しむ方なのです。

色々なご意見を伺わせていただき、ありがとうございました。

アザレアのまち音楽祭2009内部評価委員のコメント・感想(M.O氏評)

【ミニ・リサイタル・リレー】

【河本慎二郎オーボエ・リサイタル】

■演奏⇒本人の解説にもあったようにオーケストラではメインの楽器でありながら、なかなか独奏を聴く機会が少ない楽器ですね。不思議と歌曲に似合う楽器であることを認識させられた演奏でした。けれどもやはりコンチェルトが一番聴きごたえがありました。それだけに何度かのミストーンはもったいなかったです。それと、「アザレアのまちの音楽祭」のふだんのサロンコンサートと違うこの「未来中心小ホール」での演奏会なのですが、内容的にはMCが多くとってあり、かつ、楽器解説もありで、サロンコンサートの一種のように感じました。それはそれでよいのですが、「ミニ・リサイタル」との制作者側の意図がうまく伝わっていなかったのではないでしょうか。ピアノ伴奏はアンサンブルに近かったと思います。

 

【福井蘭マリンバ・リサイタル】

演奏⇒たぶん皆さんが彼女のことを「蘭ちゃん」と呼ぶだろうな、という感じの雰囲気を持った方だと思いました。演奏はたまに「バチあたり」がありましたが、楽しめるものでした。個人的には「アンコール用」の、たぶんピアソラの曲だと思いますが、それが一番マリンバが活きた演奏に思いました。会場の雰囲気は今までの演奏会と少し異なっていました。まず、彼女の勤務先の関係での聴衆に幼児が多かったこと。また、お友達でしょうか、若い方々が目立ちました。しかも、ふだんはクラシックを聞かないような感じ(失礼ですが)の方々が。しかしながら、彼らが会場の雰囲気を盛り上げていました。救われたのは、彼らのノリが会場の雰囲気から上滑りしていなかったことでした。いってみれば、「のだめ」予備軍でもあり得るだろうと感じられました。クラシックの聴衆の開拓、ということでは何らかのチャンスが含まれていると思いました。音を感じる能力では、彼らも正装して聴く大人もさして変わらないと思います。それらはよかったとは思いますが、クラシックのMCにマイクはいかがか。少し保育園司会風の感じがありました。河本氏のばあいと同様、「ミニ・リサイタル」としての制作者の意図が正確に伝わっているかどうかやはり疑問です。あるいは、「ミニ・リサイタル」という、こちらの固定概念を変えないといけないのでしょうか。

 

【小西繭香・新田祐里子ピアノ・デュオ・リサイタル】

演奏⇒新田氏は、30分間一気に弾ききった、という感じ。贅沢を言えば、聴くほうに余裕がなかったかな、と反省します。

小西氏、聴かせてくれました。会場に緊張感が生まれたのがわかりました。あとは自分なりの表現の確立でしょうね。知的な表現というのも面白いかもしれません。

 

【山岡愛梨ソプラノ・リサイタル】

演奏⇒その名のように愛らしい方です。ですが、第1部いきなり「春の声」「魔笛」「こうもり」でした。緊張とエナジーの要る曲ばかりで、ソプラノのハイトーンの連続は、聴くほうが若干しんどい。第2部はうって変わって寺山の「木の匙」からの「かなしくなったときは」。どういう構成が相応しいのか素人にはわかりにくいのですが、すくなくとも構成を考えさせないような工夫がほしいと思いました。ハイトーンが得意なのはわかりましたが、逆に低音部の体力がほしいと思いました。ハイトーンも個人的にはミサ曲やモテットでのものの方が好きなので、そう感じたのかもしれません。ピアノの伴奏は河本氏と同じ山下氏でしたが、挨拶が終わっていきなり弾き始める、というタイミングの曲がいくつかあり、このばあいは違和感がありました。

「ミニ・リサイタル・リレーコンサート」、ユニークな企画でおもしろいと思いました。スタッフは大変でしょうが…。新人、若い人たちの発掘に最適だと思いました。

言い訳と反省今回のミニ・リサイタル・リレーは、時間が短いだけの完全なリサイタル様式を考えていました。しかし、初めての試みであり、出演者にお任せしたというのが本当のところです。未来中心でのコンサートは、通常のサロンと違って膨大な経費がかかります。そんな事を考えれば、サロン風なリサイタルではもったいないかもしれません。リサイタル形式をとったのはピアノとソプラノの二つのコンサートでしたが、どちらがいいかは、聴衆の判断にお任せしたいものです。今回の企画は、まだアザレアのまち音楽祭に登場していない若い演奏家に、コンサートの提案が出来たのではないかと喜んでいます。開催中に、近い将来出演したいとの意向も聞かせていただき、未来が見えたような気がしてうれしがっています。

 

6/6 アザレア・ミュージック・ファクトリー・コンサート
□満足度 とても満足 75%  満足 25% 普通 18% やや不満0% とても不満0%

○若い方の演奏で良かったです。もう少し聴き手が多くなるよう主催者もガンバッテ!!( 倉吉市 60歳代/女性)

○大変気持ちよく聴かせていただきました。客席が少なかったせいか、とてもゆったりとした気分です。やさしい気持ちになれる音の流れでした。各々の楽器が奏でるメロディーが調和して素敵でした。 (倉吉市/60歳代/女性)

○すごく心のはずむようなメロディー、すばらしいです。四種の楽器と思われぬ自然融合した音響に大変圧倒されました。見慣れぬバス−ン、ボリュームのある、初めて認識しました。ありがとうございました。 (倉吉市/70歳代以上/女性)

○ピアノのすばらしさ!!ヴァイオリンのダイナミックなこと、フルートのなんとすばらしいこと、バスーンのやわらかな感じ、マッチしてすばらしかったです。 (倉吉市/70歳代以上/男性)

○第一曲とあってなのか、バッハのテンポの速い楽章では、フルートの音のすわりがよくないところが何箇所かありました。しかし、格調の高さが充分に出ていました。プロコフィエフでは、1.2楽章ではヴァイオリンの音色だけがケンカしているような印象だったのですが、第3楽章になって、やっとヴァイオリンの音がアンサンブルになじんできたように感じました。いい編曲だと思います。ダッタン人の踊りでは、編曲者の創作になる経過句が加わったり、カットされたり、よい編曲、よいアンサンブルでした。尻上がりに音のブレンドも良くなるし、アンサンブルも密度を増していって素晴らしいコンサートでした。もっとたくさんの人に、聴きに来てほしいです。(鳥取市/50歳代/男性)

【ディレクターの回答】

 今年のミュージック・ファクトリーの演奏は、近年で最高の出来だったと喜んでいます。年々、演奏が進化し、第一級の演奏集団になっています。各奏者の個人的な力量は定評のある演奏家ばかりですから、上手いのは当たり前ですが、アンサンブルとなれば、1+1=2ではなく、3や4にならないと聴衆は満足しません。そんな意味でも、今回の演奏は素晴らしかったと言えます。アンケートに書かれていることの大半の責任は、アレンジによるものだと思います。アレンジの鉄則に、「作曲家より自分の方が、能力が高いと思える時だけ編曲は許される」と言うのがあります。それを鵜呑みにすれば、大作曲家の曲を編曲できるのは大作曲家だけという事になります。しかし、それが許される場合もあります。その場合とは、音楽啓発のための教育的配慮がある時だそうです。そこで問題になるのが、編曲にかかわる様式変更のことです。今回のアレンジは、材料様式の変更だったようです。それが、しっくりこないのは、誰がやっても所詮仕方ない事ですが、聴衆が納得して騙されてくれる範囲に、仕上げる事が出来るかどうかが、問われるわけです。アレンジ力も進化の途中です。来年をご期待ください。

アザレアのまち音楽祭2009内部評価委員のコメント・感想(M.O氏評)

【アザレア・ミュージック・ファクトリー演奏会】

■演奏⇒何故かどの曲も同じような調子に聴こえてしまいました。というのは編曲のせいもあるかもしれませんが、どれも駆け足の調子と拍子。軽快ではあるけれども、続くとちょっとしんどい。第1部の2曲目からのヴァイオリン、速い曲のせいもあったのかもしれませんがピッチがずれていたように感じました。第2部からはそんなこともなく安心してその技巧を楽しませてもらいましたけど、なんだったのでしょうか。ファゴットのカルテットも珍しいとは思いますが、なかなかそのファゴットの出番が少なく、またこのカルテットのなかでは低音部を受け持つせいか伴奏に埋もれてしまいがちなのがもったいない感じがしました。かわった編成で面白いカルテットで、またの機会が楽しみです。

言い訳と反省ご指摘の問題は、アレンジにあると思います。一晩のコンサートで演奏するほとんどを、1人のアレンジャーが取り組んでいるのですから、大変な努力と労力を費やしているようです。アレンジした本人も、問題点を把握しているはずですので、徐々に改善されることでしょう。ファゴットの扱いも、とても難しく、当たり前に考えると低声部に行ってしまいます。バッハの場合は完全に通奏低音ですので、それなりの面白い動きがあり、さすがバッハでした。他の曲については、ファゴットを完全に独奏楽器としての扱いで、ピアノとかぶらない編曲の方が良かったかも知れません。現在、ぐんぐんと進化していますので、来年に期待してください。

 

6/5 尾前加寿子ソプラノ・コンサート
□満足度 とても満足 64%  満足 18% 普通 18% やや不満0%  とても不満0%

○いつもながら艶やかなのびのびした美しい声は、最高です。大満足です。最後の「夕鶴」がだいすきです。尾前さんの声はのびやかでいいですね。 ( 鳥取市 60歳代/女性)

○先日まで風邪をひいておられて、心配しましたが、いつもの素敵なソプラノが聴けて満足しております。「さすが、加寿ちゃん!!」と心の中で声援しています。これからも子育てをしながらのいろいろな活動、頑張ってください。真由子さんも素敵なピアノ、ご苦労様です。とってもよかったですよ。なじみのある曲ばかりで、本当に楽しめました。又、ほとんど日本語、訳詞で歌ってくださったので、よく解りました。今後もまた、素敵な歌声を聴かせてくださいネ。 (鳥取市/60歳代/女性)

○ありがとうございました。(倉吉市/50歳代/女性)

○プロ級の歌声が聴けて幸せでした。一隅を照らすの感ありでした。衣裳も可愛らしいような、そして知性的な素晴らしく感じました。(鳥取市/60歳代/女性)

○ご案内にある「決して技巧に走らず、正攻法で…」の表記に、素人でも納得。(大山町/60歳代/女性)

○すばらしいソプラノ音声、大変感動いたしました。ありがとうございました。(鳥取市/70歳代以上/女性)

○ピアノがあまりにも単調で、聞くのに疲れました。違うピアニストで、聴きたかったです。(女性)

【ディレクターの回答】

 ソリストとピアニストの関係は、とてもデリケートで、信頼関係でつながっています。ですから、簡単に違う方に交代とはいきません。仰ることはある程度理解できますが、演奏家を温かく見守って育っていただくのが音楽祭の使命の一つでもあります。私自身は、とても清々しく、全体的に良い演奏だったと思います。どうぞご支援ください。

アザレアのまち音楽祭2009内部評価委員のコメント・感想(M.O氏評)

【尾前加寿子ソプラノ・コンサート】

■演奏⇒ポピュラーな選曲で、これはこれでまたよし、という感じ。「歌のおかあさん」とでもいうべきでしょうか。また、きれいな声にきれいな曲ばかりでした。特に、ポピュラーではありませんが、第2部の「ポラーノの広場」からの「夜の湿気と風が」は持ち味が十分に出された曲に思いました。

これは彼女の歌いぶりなのでしょうか。例えが泥臭いですが、左官屋さんが壁とかモルタルを塗るときに「トパッ、シューと延ばす」動作があります。そんな風な感じの歌いぶりに聴こえました。それと、交流プラザホールでは聴く位置によってピアノの伴奏が大きく聴こえすぎるようですね。

言い訳と反省尾前さんの歌唱は、いつもその見事さに感服しています。易しい曲を歌う事ほど難しい事はありませんが、尾前さんはそれ以上に難しい曲をいとも容易く歌いこなす力量の持ち主で、いつも安心して聴けると、高い評価を得ています。ところで、ピアノのバランスの件ですが、これも悩ましい問題があります。当日のゲネの時間に、ソロとピアノのバランスをとります。さまざまな工夫はしますが、どうしてもバランスが取りきれないスペースが出来てしまいます。その責任は、ディレクターです。ご了解ください。

 

6/2 吉田章一バリトン・コンサート
□満足度 とても満足 83%  満足 17% 普通 0% やや不満0%  とても不満0%

○よく歌ってくれました。更に期待しています。( 琴浦町 50歳代/男性)

○重厚味のある音声、大変すばらしかったです。有難うございました。(倉吉市/70歳代以上/女性)

○アザレアのまち音楽祭の記名文が小さく、読みづらいため、もう少しわかりやすく工夫して欲しい。 (倉吉市/50歳代以上/女性)

【ディレクターの回答】

「アザレアのまち音楽祭の記名文」というのは公式パンフレットの事だと思います。この問題は以前から言われておりますが、解決するには幾つかの方法があります。

その1として、A5サイズをA4サイズに拡大する。問題点⇒経費が倍以上かかるため、現在の運営規模では不可能に近い。

その2として、現行のA5サイズのまま、文字を大きくしてページ数を増やす。問題点⇒これも経費が倍増するため、現在の運営規模では不可能に近い。

その3として、現行のA5サイズのままで、記載事項を半減させる方法。問題点⇒この方法が一番可能性があります。しかし、コンテンツは大幅に削減しなくてはなりません。プログラムを載せるのが精一杯で、プロフィールや紹介文はカットしなくてはならず、公式パンフレットとしての体裁が整わなくなります。

 そんなのことで、現行のA556ページを継承しています。もともと、このパンフレットは、コンサート会場でお読みいただくというより、自宅にお持ち帰りいただき、明るいところで読んでいただくことを想定して作っています。どうぞご理解下さい。なお、コンサート当日には、A4サイズに拡大した一枚物のプログラムを用意していますので、そちらをご利用くださいますれば幸いです。

 

アザレアのまち音楽祭2009内部評価委員のコメント・感想(M.O氏評)

【吉田章一バリトン・コンサート/「冬の旅」全曲(シューベルト)

■演奏⇒のっけから圧倒されるバリトンの音圧。途中の休憩をはさむものの、ピアノに導かれ(あえて伴奏とは言わない)、一気にシューベルト「冬の旅」全24曲を歌い通す。休憩までの前半を歌い終えたときの、何とも重い、暗い、臨場感。そして後半、強く握り締めていた拳の、その痛みに漸く気づき、ゆっくりと掌を開いていく。そうして掌をゆっくり開きおえたとき曲は終わる。心地よい疲労感とともに…。

最後まで、解説はなし、アンコールもなし、文句なし。ドイツ語の発音を正確には知らないが、いかにもドイツ語らしく感じさせる発声。しかしそれは、氏が最後に挨拶をするとき、「…が」の音をきれいに鼻濁音でさりげなく発音したことによって納得する。正確な日本語の発音が出来てこそ、ドイツ語の発音の違いも初めて理解できるのだということを。

大げさな身振り手振りもなく、むしろ不器用な立ち居振る舞いで歌う。ただピアノと歌う。

これだけのバリトンの圧倒される音圧には、聴く方も、体全身で受け止めねばならない。

あえて愚痴を言えば、ピアニッシモの歌いだしのときに、も少し優しさを望み、時おり音圧に荒れた声が覗いたことくらいか。お疲れさまでした。

言い訳と反省久々に聴く吉田氏の「冬の旅」は、年齢に応じた表現の幅が広がったように感じました。これを進化と呼ぶべきかどうかは判断しかねますが、アナリーゼの深さと、その表現法の工夫が以前より遥かに進んでいるな、と思わせました。屈折した若者の心情が痛いように伝わる名演だったと思います。私の脳裏には、かつてCDリリースした時の「冬の旅」がデーターベース化しており、その演奏との対比で聴いてしまうのですが、まったく生まれ変わった「冬の旅」になっていると強く感じました。今回、コンサート記録のCDを作るために、スコアを見ながらじっくり細部まで検証しながら聴かせてもらい、その完成度の高さに改めて驚愕しています。これほど計算しつくし、自分の声の状況に合わせて冷静に演奏できる歌手は、そうざらにいるものではありません。また、特筆に価するのはピアノの兼田恵理子氏の表現力の凄さです。これほど見事なアンサンブルが出来るピアニストは、私の知るかぎり山陰で唯一でしょう。このお2人の「冬の旅」は、アザレアのまち音楽祭の至宝と呼ぶにふさわしいと思いました。

 

5/31 平野弘子ソプラノ・コンサート
□満足度 とても満足 100%  満足 0% 普通 0% やや不満0%  とても不満0%

○曲毎の詳しい説明もよくわかり楽しかったです。 (60歳代/女性)

○大変すばらしく大変満足しました。ていねいな歌い方は、さすがだと思いました。 (60歳代/女性)

○平野先生のソプラノは大変美しく聴かせていただきました。すばらしいおうたでした。私は二列の席に座りましたが前の席の方が重なって見にくかったので横に少しずらせて下さるとよく見えたと思います。よろしくお願いします。 (無記入)

○何回聴いてもすばらしい歌声に感動です。やさしい声、力強い声、自由自在に。歌の解説が聞けてよかった。何歳になられても、年齢を感じさせない歌唱力に感動です。日本語の歌は、やはり理解しやすい、両方あるのがうれしい。 (無記入)

アザレアのまち音楽祭2009内部評価委員のコメント・感想(M.O氏評)

【平野弘子ソプラノ・コンサート】

■演奏⇒言うまでもなく、鳥取県声楽界の重鎮であります。県内の多くの声楽家が平野氏の指導を受けています。お歳は、70歳前後でしょうか。失礼な言い方になるかもしれませんが、シニア陸上競技に例えれば、先ず金メダル候補まちがいなしです。

そのくらいソプラノを鍛錬されているのがわかります。高齢、とくに女性の場合、加齢による喉の衰えは避けがたいものがあります。にもかかわらず、「ほうっ、この声があの『おばあちゃん』の声か」と驚きを隠さずにはいられないほどのすばらしいソプラノでありました。

ただ、CDを聴く感覚で言わせていただければ、やはり、高音部の長音を休止する寸前に若干音程が下がりますし、歌謡で言えば「東海林太郎」のような感じがしました。上手いのは上手いのです。第2部の「木下牧子」の曲は期待しました。が、その歌唱表現に「木下牧子」の曲らしさが出ていないように感じてしまいました。湯山昭の曲も音程の変化での対応表現が不十分に感じられました。

アンコールのブラームスの子守唄は、さすがと感じました。

言い訳と反省今回は、何も申し上げることはありません。このコンサートについて、アザレアのまち音楽祭ディレクターとしては、一切関与しませんでした。申し訳ありません。

 

5/30 稲毛麻紀ピアノ・コンサート
□満足度 とても満足 100%  満足 0% 普通 0% やや不満0%  とても不満0%

○素敵でした♪私もピアノ頑張るぞ〜次回、またお会いできる日をたのしみにしています。 ( 倉吉市 30歳代/女性)

○音の洪水に大感動しました!(倉吉市/30歳代/女性)

○すばらしい演奏でした。今までにない良い演奏に満足して聴かせていただきました。先生との連弾もすばらしい演奏でした。(倉吉市/60歳代以上/女性)

○ベートーヴェンは曲の流れと感情表現が見事だった。2部の堺さんは、さすがにタッチが明確で音楽が引き締まっていた。2人の息も合っていて、楽しめた。(無記入)

(コンサートが)倉吉市では出にくいので北栄町で開催されたので出席しやすく、感動しました。さすがですネ。これからも北栄町でもアザレアのまち音楽祭を開催して欲しいです。(北栄町/50歳/女性)

○北栄町のような場所で、やっていただけるのは、有難いと思います。プログラムは変化があって良かったと思います。ラフマニノフとラベルが好きな私は満足しました。(琴浦町町/30歳/男性)

○すばらしい音色にうっとりしました。日頃はご家族のご理解のもと、練習を重ねられ、本日の晴れ舞台はご立派でした。ソフトなタッチをつぶさに目を染め、ピアノの奥深さを改めて感じました。お二人の呼吸が合い、かつてない公演に感激致しました。今後のご活躍を願っています。そして、情操への道を更に追求され、芸術の町として誇りを拡大して欲しいと願っています。ありがとうございました。(倉吉市/60歳/女性)

○ずいぶん前までは、どの演奏会でも、それぞれ「アザレアの歌」が演奏されていました。最近はほとんど演奏されるのを聴いたことがありませでしたが、先日の弦楽四重奏団の中で演奏されたのを聴いて感激しました。今日も「アザレアの歌」が演奏され、大変うれしく思いました。前のように、どの音楽会でも、それぞれの「アザレアの歌」が演奏されることを望みます。(北栄町/60歳/女性)

【ディレクターの回答】

 仰るとおり最近は「アザレアの歌」の演奏がまれになっています。アザレアのまち音楽祭の初期から続けていた「ソリストに応じたアレンジで演奏していただく」ことについて、現在はまったく自由にしています。その理由は、コンサートのレベルが上昇していくに従って、コンサートプログラムの完成度の高さを気にする演奏家が増えてきたことが大きな原因です。例えば、ドイツリートのコンサートで、例えアンコールであっても「アザレアの歌」を入れる事には抵抗があります。コンサートという一連の流れを持ったプログラムの中に、全く関係ない異質な曲を挿入するのは、コンサートプログラムを壊す事になります。コンサートの質を一番大切にするはずのアザレアのまち音楽祭で、音楽祭のテーマソングだという理由だけで、演奏家に強要すべきではないとの判断で、あえて演奏のお願いはしていません。ですから、演奏家の判断で時々演奏してくださることもあります。

○開場中客入れ時の証明について⇒客席が暗いのにピアノに照明が当たっている(ピアノの調律に影響があるのでは??)が、これは本番中のライティング?だった。客席のライトがついたのは19:28(2分前でした!)時間の関係で曲目を減らすなら、開演時間を早めて全曲演奏して欲しいです。(琴浦町町/30歳/女性)

【ディレクターの回答】

 照明の問題は、ご指摘の通りだと反省しています。開場したときの会場照明は明るくなければなりません。そのとき、ステージは暗いのが普通です。ステージの照明は、単なる手違いでしたのでご了解下さい。曲目の変更(2曲削除)については、仰るとおり問題があります。コンサート会場で私も初めて知り、驚きました。そこで事情を聞いてみますと、プログラム編成した時点で、演奏時間を取り違えており、直前になって大幅な時間延長になってしまう事が判明したため、2曲削除したとのことでした。それでも終演は21時に達しており、コンサートの予定時間を確保していますので、どうぞご了解下さい。今後は、注意したいと思います。

○無知な私が、こんな事を書いて申し訳ありません。なじみのある曲を選曲(何曲か)してほしいです。もう少し、ソロ曲を聴きたかったです。暗譜で弾いて下さい。(湯梨浜町/50歳/女性)

【ディレクターの回答】

 仰るようになじみのある曲でのコンサートは今後の課題だと思っていますので、来年のコンサートにご期待下さい。今回は、最初から連弾の曲を中心とした演奏会でしたのでソロ曲が少なくなっています。また、コンサートでの暗譜については、仰るとおりですが、譜面を見ることは何ら不都合ではありません。ショパンやリストになれば、譜面を見ていては引けないという事情がありますので当然のようにどなたでも暗譜です。連弾であっても暗譜で弾いたってかまわないのに、譜面を置くのが通例になっています。そんな訳ですので、暗譜にこだわる必要は無いと思います。譜面を見ているように思えても、本当はすっかり暗譜しています。

○演奏云々以前に、演奏中のガサゴソとした音や話し声、果ては小銭の音など四六時中耳に入ってきて、演奏を聴ける雰囲気ではありませんでした。チケットを売りたい気持ちはわかりますが、いっそ小学生も禁止にしてほしいくらいでした。演奏中に物を落としても、曲が終わるまで拾わないくらいの客側のマナーがほしいものではないでしょうか?(北栄町/女性)

○幼児以下は、来させないで下さい。(北栄町/60歳/女性)

○せっかくの素敵な演奏が、となりの席の56歳の子供のせいで(ガタガタうるさい)落ち着いて聴けなかったのが残念!!小学生以下の子供は入場させるべきではないと思う。演奏者に失礼だと思う。ヨロシクお願いします。(北栄町/50歳/女性)

【ディレクターの回答】

今回、私の聴いていた座席ではとても静かで良い雰囲気でしたので、終演後北栄町の方々に、良いコンサートになりましたと申しあげていましたのでびっくりしました。やはり、場所によっては、聴衆のマナー違反があったようです。コンサートを開催する側とすれば、より多くの人に聴いて頂きたいという願望があります。聴きたいとの意志を持っておいでくださった聴衆の皆様は、最良の雰囲気の中で音楽を楽しみたいと願っておられます。実は、アザレアのまち音楽祭のコンセプトの一つに、大人のためのコンサートとして定着させるため、開演時間を19:30と遅めに設定し、聴衆に子供を考えない策をとっています。また、料金設定に子供はありません。ですから、サロンでは小学生であっても大人として扱わせていただいています。マナーの守れない子供さんは入場をお断りしています。しかし、北栄町でのコンサートに於いては、音楽愛好の啓発の意味もあって、入場していただきました。今後については、北栄町の実行委員会の皆様と協議させていただき、対策を練りたいと思いますのでご了解下さい。

アザレアのまち音楽祭2009内部評価委員のコメント・感想(M.O氏評)

【稲毛麻紀ピアノ・コンサート】

北栄町大栄農村環境改善センターホール。ピアノ伴奏者として定評を得ている彼女の久々のリサイタルという。場内は昨年の他の演奏家の動員をかなり上回る人であふれていました。

■演奏⇒第1部はラフマニノフの静かな曲で始まりました。モーツァルト・ベートーヴェンほど有名ではない曲でしたが、その優しい演奏に聴衆は聴き入っていました。運指のことはわかりませんが、細やかなタッチに曲の好さを感じ取れました。

客席が明るいこともあって(第2部では修正されました)か、場内が心持ちざわめいていた感じがあったのが残念でした。

第2部は彼女の師である堺康馬氏との連弾。ラヴェルの「マ・メール・ロア」。驚くことに第1部ではそわそわしていた場内が静まりかえりました。彼女の優しいピアノと師・堺氏のメリハリの効いたピアノの組み合わせの相乗効果でしょうか。すばらしい出来栄えに聴こえました。続いて、ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」。変則的なリズムに、この北栄町の聴衆が受け入れることが出来るかどうか興味のあるところでしたが、圧倒された演奏に聴衆は文字通り呑み込まれていました。ポイントは、彼女の優しい演奏と堺氏の凛々しい演奏の組み合わせの妙だと思われました。言い換えれば、彼女の演奏に、単に力強いタッチというのではなく、凛々しさ、矜持をもった弾き方が加われば充分な表現の幅が出来るということであり、今後の彼女の課題、ということも出来るでしょうか。そしてそれは彼女のこれからの生き方にもかかわることだろうと思います。優しさは天性のもの、充分だろうと思います。例えば、連弾で音が揃わなかったことも、恐らく彼女の「遠慮」だろうと思います。「人の好い、優しい」だけでは済まないこともあります。リリックな稲毛麻紀を期待します。たぶん、姿勢も変わるでしょう。

雨中、たくさんおいでになった地元の「ファン」にも応えるため、更なる発展が期待されます。開催にあたり、地元北栄町役場の方々の細部にわたるご配慮に感謝したいと思います。

言い訳と反省何も申し上げることはありません。全くその通りだと思います。稲毛麻紀さんの今後に期待しましょう。