アンケート・コメント08 バラ旬間

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アザレアのまち音楽祭2008 アンケート・コメント

 回収されたアンケート用紙に、コメントされていたものをご紹介します。
 満足度は、回収されたアンケートによって集計したものです。

バラ旬間(6公演)

6/ 1(日)【小椋順二ホルン・コンサート】
6/ 3(火)【前野佑実クラリネット・コンサート】
6/ 4(水)【眞家利恵ヴァイオリン・コンサート】
6/ 6(金)【金澤佳代子ピアノ・コンサート】
6/ 7(土)【アザレア弦楽四重奏団演奏会】
6/ 8(日)【野津美和子ソプラノ・コンサート】

6/8 野津美和子ソプラノ・コンサート
満足度 大変満足 33% 満足 64%  普通 0%  不満 0%  とても不満 0%

○ありがとうございました。とても、しあわせな時間でした。もっと沢山の人にきいてほしいですね。 (湯梨浜町/女性/60歳代)

○よく響くホールなので、日本語が聞き取りにくく残念。ピアノはもう少し音楽に参加してほしかった。 (鳥取市/女性/40歳代)

○武満作品は、ピアノともっとセッションがあっても良かったのではないかなーとおもいました。オペレッタは、言葉が聞き取りにくかったので、原語で歌っていただいた方が、伝わるものが多かったのではないでしょうか。 (倉吉市/女性/50歳代)

○ちょっとハスキーなソプラノ、とても素晴らしかった。それにしても、空席率90%は、少しさびしかった。来年も聴きたい。 (三朝町/男性/60歳代)

○とてもよかったです。とてもとても。又、聴きたいです。

ディレクターの回答
 折角の素晴らしいコンサートが不入りでは、あまりにもさびしいものです。三朝町の取り組みが出来ていないためです。笛ふけど踊らずといいますが、町行政が率先して笛を吹き、自らが踊りを楽しむことを垂範しなければ、豊かな文化は育ちません。どんなに素晴らしいコンサートを計画しても、町民にその素晴らしさを伝えなければ、誰も興味を示さないでしょう。取り組み期間が10ヶ月もあるのですから、徹底した広報をしなければ、一部の愛好家だけの催しになってしまいます。三朝町にとっては文化構築の試金石かも知れません。「三徳山を世界遺産に」と活動していますが、その成否は芸術文化を育成することと連動していることに気がつくべきでしょう。何処の町だって同じことですが、アザレアのまち音楽祭を誘致していただくためには、少なくとも聴衆を集めることが至上命令だと考えて取り組んでいただけなければ、出演する演奏家の努力とモチベーションに報いることが出来ないことになります。クラシカル音楽は、演歌や流行歌と違い、音楽の方から聴衆に擦り寄ってくることはしない類いの芸術なのです。ですから、主催者サイドが、その素晴らしさをアピールし、まだ聴いたことのない方々に、その素晴らしさを伝える努力を最大限にしなければなりません。好きな人だけが聴けばいいというスタンスでは、たぶん三朝町では今後、コンサートの可能性はないでしょう。倉吉市でも愛好者だけを対象にしていたら50人もいないでしょう。やはり、クラシック音楽の楽しみ方を啓発するという意識を持たなくては、何事も始まらないのではないかと思います。

 ところで、演奏に付いてのコメントを頂き、ありがとうございます。言葉の問題、ピアの演奏に付いてのコメントに付いて、私の感想を申し上げます。
 まず、言葉の問題。ベルカント唱法で日本語を歌えば、発音が分かり辛くなるのはどなたでもご存知のことです。多分、どんなに優れたと言われる歌手の歌を聴かれても「聞き取りにくく残念」と言われる事になります。アザレアのまち音楽祭に登場してきたどの歌手も、中央で活躍している人たちだって、ほとんど同レベルだと考えています。言葉が聞き分けられるかどうかは、ほとんど紙一重の違いです。歌手達はその紙一重の違いに命をかけて研鑽しているのです。ご理解下さい。私は、個人的に言葉が分からなくたっていいとさえ思っています。原語で歌われても、初めて聴く曲は、言葉の意味はほとんど分からないのですから。暴言として言えば、言葉の意味を伝えるのが、歌曲ではないのです。ことばを越えたところから音楽が始まっているのですから…なんちゃって。でも、これ本気です。

 次に、ピアノについて。今回の伴奏者はとても巧いピアノだと思います。「ピアノはもう少し音楽に参加してほしかった」との意見には、私は同意しかねます。あのピアノに対して、「音楽に参加してほしい」ということは、歌い手の音楽に参加していなかったということになりますが、本当にそうでしょうか。これまでの音楽祭の中で伴奏を担当されたピアニストの中でも、一、二を競う腕前だと確信しています。イントロが終わって歌手がその上に乗っかった瞬間に、ふわっと雲が沈むような演奏が、音楽に参加していないなどとは言えないはずです。解釈の問題になれば、それぞれ異なったアプローチがありますから、異論はあって然りだとは思いますが。同じことが言えるのは、「ピアノともっとセッションがあっても良かった」とのコメントです。歌い手をスポットの中に送り出し、ピアノが出すぎず、間奏においても節度をわきまえ、終始歌手をサポートし続けた演奏に、セッションを求めるのは、もはや解釈の問題です。セッションの問題ではないと思います。

 それにしても、かなり高度な要求をされる聴衆が居られたことに感動しています。この様な議論が、もっと頻繁に、もっと気楽に出来ることが、望ましいのです。聴衆の「音楽を楽しむレベル」がどんどん向上し、どんな音楽にでも心ひらける姿勢が生まれることでしょう。アンケートコメントをお寄せくださった方に、篤く御礼申し上げます。

 最後に、野津氏がベストのコンディションでなかったとしても、大変レベルの高い素晴らしいコンサートだったと思います。コンサートにはミスや演奏にキズが付き物ですが、とても魅力的な歌声だったと思います。少し、心配しているのは、声がハスキーに聞こえたことです。歌い過ぎたり、喉を酷使するとその寿命は短くなります。それに、低音域で時々地声が混じることがありましたが、これは要注意です。楽器であるご自身の肉体をご自愛頂き、天性の美しい声で、もっと軽く、響きだけで歌えるようになられることを期待しています。

6/7 アザレア弦楽四重奏団演奏会
満足度 大変満足 66% 満足 34%  普通 0%  不満 0%  とても不満 0%

○4人の奏者がとってもよかったです。引きこまれました。灘手(倉吉市穴沢)出身で、名和英子さんを呼んでほしいと思います。東京在住だと思います。シャンソンを唄われます。私と同級生ですがも一度、シティホテルでディナーショーをされたことがあります。倉吉西高出身 、是非聴きたいと思います。(湯梨浜町/女性/60歳代)

○最初のアザレアのうたが良かったです。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲、とても素晴らしかったです。感動しました。ヴァイオリンの音色も素敵でしたが、井上さんがとても可愛らしくて良かったです。 (倉吉市/女性/20歳代)

○弦楽四重奏の実演に接する機会の少ない山陰の地で、常に一定のレベル以上の演奏を聴かせてくれるこのクァルテットは、貴重な存在だ。今後も長く活動を続けて欲しいと思う。今夜の曲目では、ベートーヴェンがよく練り上げられていて、未来に向かって大きく羽ばたくような広がりを持つ楽想が、若々しさと伸びやかさを持って、よく表現されていたと思う。ここ数年では、一番感銘を受けた。 (安来市/男性/50歳代以上)

ディレクターの回答
 ここ2〜3年は、演奏レベルが低下しているのではないか、との指摘も受けていましたが、昨年の秋「みささ音楽祭」から再編成したメンバーで、今年は以前の響きが戻ってきたように感じました。弦楽四重奏の難しさは、技量の揃った4人のメンバーが、互いに自己主張しながら、その良さが相乗効果を発揮して音楽作りできるかどうかなのです。プロの弦楽四重奏団は沢山ありますが、アマではその難しさのため、山陰でもごく僅かしか編成されていません。そんな中で、古典から近代のオリジナル作品までをレパートリーにして活動出来ているのは、山陰でこの団体のみです。そんな意味でも、アンケートコメントにありましたとおり大変貴重な演奏団体です。
 この団体を主宰しているのは、伊藤明氏ですが、大変勉強熱心で、音楽に対する造詣の深さもさることながら、音楽作りのアナリーゼ(演奏分析)が的確で、いつも見事な音楽構築を見せてくれます。しかし、時として、そのプランの通りに演奏できない場合もありますが、お互いの技量と折り合いをつけながら、ベストの演奏をまさぐり出して、聴衆を納得させます。プロの音楽家は「下手なアマの弦楽四重奏は聴けない」といいますが、アザレア弦楽四重奏団は固定したファンを持ち、間違いなく音楽を楽しませてくれます。その秘密は、グループに自らの演奏を鑑みる体質があるからです。己を鑑みるとは、聴衆が感じる本音の批評を求め、叱咤を楽しみに変換出来るからかも知れません。アマは批判に対して反発するが、プロは批判を自分の肥やしにすると言われますが、そんな意味では、この団体のスタンスはプロに近いのでしょうか。ディレクターの率直な注文にも耳を傾けてくれます。それにしても、今回のラズモフスキー第一番は、よく練られていました。アマチュアでは、かなり限界に近いと感じました。今後は、難曲に挑戦するというより、モーツァルトやハイドンを楽しんで欲しいと思いました。また、プログラム編成も、リサイタル様式ではなく、サロンに徹したものなどを、今後は織り交ぜるべきかもと感じています。

6/6 金澤佳代子ピアノ・コンサート
満足度 大変満足 83% 満足 17%  普通 0%  不満 0% とても不満 0%

○ステキでした。(鳥取市/男性/60歳代)

○誠実な深い音で、心が洗われました。 またぜひききたいです。(鳥取市/女性/40歳代)

○とても素晴らしい演奏でした。元気を頂く事が出来ました。有難う御座いました。(倉吉市/女性/70歳代以上)

○久しぶりの生のピアノの音を聴かせてもらい、うれしかったです。長年、安価な入場料で、音楽祭を催され、関係者の努力に感心しています。今後とも長く続くことを祈っています。(倉吉市/女性/50歳代)

○パワフルで豊かな音楽でした。セヴラック、初めての曲でしたが、心地良かったです。

ディレクターの回答
 生演奏は、多分初めて聴かせていただいたと思います。大変大らかで、奔放な音楽作りが魅力のピアニストだったと思いました。以前聴いたCDRの演奏とは、イメージが多少異なりましたが、豪快に音楽を荒削りして輪郭を形作る作業が、なんとも痛快で、「これもありだよね」と納得させるものがありました。「ちまちまと、ああだこうだと無闇に悩むより、まず思ったとおりに弾いてごらんよ」と仰っている演奏であり、ピアノを弾くことの楽しみを十分に感じさせるものでした。

6/4 眞家利恵ヴァイオリン・コンサート
満足度 大変満足 60% 満足 40%  普通 0%  不満 0% とても不満 0%

○まず、演奏者、ピアニストの名前は、何はさておいて、大きな字で書いて持っておられてもいいから、正しく、まちがいないようにはっきりと言ってほしい!演奏者に対して、お客様に対して失礼です。電話の電源切りも念のため。演奏は素晴らしいものであった。共演、独奏も良かった。素敵な夜だった。ありがとうございました。(前髪がうっとおしいきがした。)

○素晴らしい演奏有難うございました。もっと大きな場所できかせてほしい。司会者は、演奏家の氏名を間違えるほど失礼な事はない。(倉吉市/女性/70歳代以上)

ディレクターの回答
 司会者が、ご紹介する演奏家の名前を間違えるのは、とても拙い事です。当日の司会者は、ベテランであり、普段あのような事はないのですが、体調を著しく崩しており、コンサートの途中からお休みいただいたほどです。どうぞお許し下さい。携帯電話の音が、サロンで鳴ったのは、今回が初めてです。それも、第二楽章の静かな箇所での呼び鈴でしたから、皆様から大顰蹙を買っても仕方ないものです。サロンは、いわば家庭でのコンサートのようなものです。お互いに気をつけていただきますようお願いします。当日、カバンの中の携帯が鳴ったご婦人が一番びっくりされた事と思います。ご婦人に代わって聴衆の皆様に深く謝罪申し上げます。

○ピアノとの掛け合いが大変良く、すばらしかった。本日の感想ではないのですが、ホームページに「善意のボランティアは役に立たない」という言葉があり、がっかりしました。もう手伝いはできないという気持ちです。それから、MO氏の批評がありますが、思いやりもなく、言いたい放題で、これもがっかりです。(倉吉市/女性/60歳代)

ディレクターの回答
 ホームページに掲載している「ボランティアの意味」のことでしょうか。改めて読んでみましたが「善意のボランティアは役に立たない」という記述はしていません。それに似た記述は「ボランティアを単純に『奉仕活動』だと解釈し、ゆとりのある人が、『助けを必要とする人に奉仕してあげる』ことだけの方がままあります。ですから、時間が空いた暇な時にのみ参加すればいいとか、友人から頼まれ断り切れなかったから参加したなどと言う理由では、本当のボランティアにはならないのです。」がありますが、がっかりされる事ではないと思います。ボランティアの真髄は「自発性」であり「無償性」のはずです。お気に召さないことで発言でがっかりされるようでは、「連帯性」や「先駆(せんく)性」「創造性」、「公益性」は求められません。自らの判断や責任で行動が起こせる人でなくては、ボランティアは出来ないというのが本音です。些細な感情が普段の行動を支配してしまうような事では、無償性のボランティアは出来ない事になります。再度、詳細にお読みいただければ、きっとご理解いただけるものと思います。私たちの社会は、考え方も生き方も異なる者同志が一緒に生活しています。お互いの料簡を容認し合い、大嫌いな人とでも、心穏かにお付き合い助け合いするのが社会だと思います。ボランティアという言葉は独り歩きして「善意の好意」と同義語だと思われていたりします。しかし、単に善意だけがあるボランティアなど存在しないはずなのです。アザレアのまち音楽祭に参加していただくボランティアとは、スタッフとして「何らかの能力を持って、自発的に奉仕する」と誓った方のことだと考えています。音楽祭のミッションに貢献する事が、その活動のすべてです。ですから、アンケートに「もう手伝いはできないという気持ちです」とお書きになった方が、音楽祭のボランティアだとは認識していませんが、参加したいと思っておられる方であれば、全くの誤解ですので、どうぞご参加下さい。
 「MO氏の批評がありますが、思いやりもなく、言いたい放題で、これもがっかりです。」とのことですが、感想としては何も言う事はありません。しかし、この内部評価委員による批評は貴重なものだと考えています。演奏家はやりたい放題に音楽によって自己主張します。それを、聴衆サイドが有難がって聴く時代ではないでしょう。いかに辛らつな批評でも、甘んじて受け入れるのが社会というものです。そうしないと、演奏家は育たない事になります。この音楽祭のいいところは、アンケートのすべてを公開している事です。そして、ディレクターの思いも発言させていただいています。議論が起こることが、最も大切な事で、テーマとアンチテーマが激突し、ジンテーゼが生まれます。それが新しくテーマとなり、アンチが生れ螺旋思考の弁証法が機能するのです。本音を言わない社会は、本音を言わせない社会を助長して独裁文化社会を容認する事になります。少し大袈裟ですが、言いたいことを、どんどん言っていただけるのが素晴らしい事だと思っています。今後がありましたら、よろしくお願いいたします。

○バッハの無伴奏、素晴らしかったです。惹き付けられて、心拍数が上がりました。(米子市/女性/30歳代)

○ヴァイオリンを初めて聴いたのですけど、とってもステキでした。ピアノと一緒でも、すごくきれいで、ゆっくりゆっくり効きました。ありがとうございます。エルガーの「愛の挨拶」がとても好きなのです。今度、コンサートがある時は、ぜひお願いします。今日はお疲れ様でした。ありがとうございました。(米子市/女性/20歳代)

○シャコンヌ、よかったです。かっこいいです!次回は、ビオラを聴かせて下さい。(倉吉市/男性/40歳代)

○近くで、聴くことが出来たのはよかったのですが、曲の説明があればよかったかな?曲が難しく思えましたが…。ミニコンサートなので、伴奏の方のお話しが聞けたらと、最後にお話があるのかな…。倉吉にたまたま来て、参加できて嬉しく思います。ずっと長く続くことを願っております。二部、とても良かったです。エネルギーを、エネルギッシュさを感じました。二部の選曲が良かった。(茨城県/女性/50歳代)

○眞家さんのような素晴らしいアーチストがこの地におられることは音楽ファンにとって、大きな喜びだ。バッハの「シャコンヌ」は圧巻だった。以前聴いたヴィオラの演奏が見事だったので、今度はヴィオラのリサイタルを希望する。 (安来市/男性/50歳代)

○ベートーヴェン/アンサンブルも心地良く…。欲を言えば、やや音の純度のゆるむところが有った。ピアノ、少しテンポルバートがあっても。バッハ/大変気に入った演奏だった。 今後への期待感。ドヴォルザーク/抒情性豊かな演奏。ピアノ・サポートも好調。サラサーテ、ヴィニャフスキー/本領発揮! 充実した一日、初夏の夕べ、明日への活力!

○大変迫力のある、素晴らしいコンサートでした。真摯で厳しく、音楽あふれる演奏でした。来年もぜひ。

ディレクターの回答
 今日の演奏会は、「音楽が恋する者の食べ物なら続けておくれ、堪能して飽き果てるまで…」という、シェイクスピア(十二夜の冒頭)の言葉が思い起こされる感動がありました。専門にしておられるビオラの演奏会の要望がありますので、可能であれば計画したいと思います。それにしても、素晴らしいとしか言いようのないコンサートでした。

アザレアのまち音楽祭2008内部評価委員のコメント・感想(M.R氏評)
6/4 眞家利恵ヴァイオリン・コンサート

挨拶の仕方→開始前の挨拶は、お辞儀をしてすぐに言葉を発しても、まだ会場がざわついているので、ほとんど聞こえませんでした。私のように大きな声なら一発で分かりますが、女性の声は聞こえにくいのです。このため、挨拶をする場所をもう少し前に行ってから、深々とお辞儀をし、少し会場全体を見渡すようにして、おもむろにゆっくりと話しかけるようにすれば、観客はこれから始まるぞと言う雰囲気になってきて聞く態勢になってくると思います。

携帯の着信音→が演奏中に鳴りました。立て看板の読めない人や読まない人、既に切ったと思い込んでいる人がいるため、このような失態が発生したと思います。しばらくの間、開演前にもう一度、「携帯の電源を確認してください」と挨拶の時に一言、言うようにしたらと思います。

言い訳と反省⇒サロンコンサートでの、電話の呼び出し音は初めての体験でありました。サロンのお客様は、そんな当たり前のマナーを、お持ちのはずなのですが、どうした事でしょうか。やっぱり、念には念を入れて、注意を促す事がまだ必要なのかも知れません。後半のコンサートでは、演奏前に確認させていただく事にします。

最後の挨拶→「足元に気をつけて」は、もう不要だと思います。それよりも、「明日以降も、どうぞお誘い合わせの上お越しください」の方が、ふさわしいかと思いました。

言い訳と反省⇒今回の司会者は、急ごしらえであったために、様々な不備がありました。実は、挨拶のマニュアルに、あのような指示は出しておりません。司会者のとっさの判断で出た言葉だと思います。まずは、基本マニュアルを再確認いたしたいと思います。

休憩に入る前に→飲み物のサービスもありますが、この休憩時間を利用してアンケートも是非、ご記入願いますとの旨を、お知らせすればよいかと思います。昨晩、最初の挨拶の時にアンケートに触れましたが、休憩時間に多くの人が記入されていましたので、この休憩時間を利用して記入を促すようにしたらと思います。

言い訳と反省⇒再検討いたします。サロンは、なるべくシンプルに、音楽を楽しんでいただくための設定にしていますので、あれこれと司会者が注意を促すのは、なるべく避けたいというのが本音です。しかし、今回の電話音のようなことが起こると、折角のコンサートが台無しになります。掲示物の力のなさをつくづく感じさせられました。野暮になっても、当分は注意をした方が良いのかも知れません。そんなこんなで、聴衆の皆様には、野暮ったい事を司会者が申し上げても、より良いコンサートのためだと、今しばらくお許しいただきたいと思います。

6/3 前野佑美クラリネット・コンサート
満足度 大変満足 50% 満足 50%  普通 0%  不満 0% とても不満 0%

○休憩のコーヒータイムがあり、良かった。素晴らしい音色に感動、また聴きたいと思いました。ありがとうございました。 (倉吉市/女性/70歳代以上)

○大変良かったです。休憩のティータイム、心が和みます。友達も出来ます。ピアノさんとのコンビネーションも息が合っていてよかったですね。 (倉吉市/女性/60歳代)

ディレクターの回答
 コーヒータイムを評価していただき、大変ありがとうございます。5〜6年前までは、すべてのコンサートでコーヒー、紅茶、麦茶、ワインのサービスをしていましたが、サロンの中心会場が倉吉交流プラザ視聴覚ホールに移ってから、中止していました。その理由は、交流プラザのロビーがカーペット仕様であり、コーヒー等のこぼれた場合の処置が難しいためでした。今回の音楽祭の途中から交流プラザの視聴覚ホール内部でのお茶のサービスが可能になりましたので、日本茶のサービスのみ行っています。そちらの方もお楽しみ下さい。倉吉信用金庫のコンサートでは、これまで継続して飲み物サービスを行ってきましたが、ワインだけは中止しています。

 ところで、演奏のほうですが、若々しいものであり、今後に期待したいと思います。

アザレアのまち音楽祭2008内部評価委員のコメント・感想(M.O氏評)
6/3 前野佑実クラリネット・コンサート

はじめにプレゼンターの紹介新田クリニックさん。院長新田辰雄氏はつい最近までクラリネットをたしなんでおられた旨のメッセージがある。たしなむといっても高校生以上の実績はあり、妻である恵理子氏のピアノ伴奏で楽しんでおられたようである。プレゼンターの趣味と演奏者の楽器が同じクラリネットとは珍しい。
 前野氏は現在中学校の教師。数名中学生らしき子が見えた。この中部地区では中・高校生のクラリネットと言えばたいてい吹奏楽であり、吹奏楽の中のクラリネットはオーケストラの中のヴァイオリン的存在で、その音色の如何によって、ほぼその吹奏楽団のレベルがわかる。とすれば、もっと多くの吹奏楽でのクラリネット担当者が来場していてもよいと思ったのですが、少ない。先ずは本物のクラリネットの音を覚えるべきなのに…などと思いました(でも、中部地区での講習会があるのかな?)。

言い訳と反省⇒仰るとおりですが、アザレアのまち音楽祭が始まってこの25年間、学校の先生方がお出でになるのは、極めて稀です。当日は先生方が数人お出でになっていましたが、縁の方でした。同僚達がお祝いに駆けつけても良さそうなものです。また、音楽仲間がもっと来るべきだと感じています。新人に冷たい風潮があるのでしょうか、それとも、音楽には全く興味がないのでしょうか。生徒たちは、この時間帯にコンサートに出掛けるのはタブーなのです。生徒指導の立場から、教育現場は行かせないように指導しても仕方ありません。

第1部はエルガー・クライスラーなどといったなじみの曲で、ゆったりと本物のクラリネットの音色を聴かせていただいた。4曲目の「椿姫」からは、プロの技巧を見せてもらった。どの演奏会でも多少のミストーンがあるものだが、クラリネットほど目立つ楽器はない、と思われる。リード楽器は、一般にミストーンが目立ちやすいが、その中でもクラリネットは目立つ。「壊れたクラリネット」になるのである。目立ちました。

言い訳と反省⇒ミストーンについては、全くその通りです。あんなに多くミストーンがあると、安心して聴いていられません。ミストーンは一晩のコンサートで一度か二度が限界でしょう。その問題については、ゲネプロの時に指摘しましたが、直ちに修正できるものでもありません。使用していたリードが柔らかく、コントロールし切れていないのが原因です。演奏家としてのスタンスをもち続けるためには、まずミストーンを無くする事と、音の立ち上がりを美しくする事です。タンギングが一律で、表現力の幅がとても狭いのが気になりました。つまり、アーティキュレーションに対する認識が甘いという事です。「椿姫」のファンタジーも、オペラをお知りにならないのではと感じるようなフレーズの処理があり、もう一つ楽しめないものがありました。そもそも、クラリネットは、もっと官能的で心を揺さぶるものです。基本的な奏法から再度挑戦されることを願っています。

第2部、ブラームスの「クラリネットとピアノのためのソナタ第2番変ホ長調」。技巧の見せ場もあり、低音部の展開あり、カデンツァあり、ピアノとの掛け合いあり、高音部のピアニッシモあり、聴かせていただきました。たしかに運指の技巧はさすがです。しかし、もっと伸び伸びとしたクラリネットの音色の響きを聴かせて欲しかった。どちらかと言えば、技巧を見せよう、という風な意図が感じられた選曲に思われた。したがって伴奏者とも曲を愉しむ、という雰囲気ではなかった。伴奏者もしかり。

言い訳と反省⇒技巧を見せるとは、全くミスをしない事です。速いフレーズを何のミスも無く吹くのが技巧だとは思いません。運指の訓練は、大抵の方がやれば出来るものであり、大した問題ではありません。本当の技巧が試されるのは、緩やかなフレーズをいかに美しく演奏するかです。今回のコンサートを聴いて、一番心配したのは音楽作りのアナリーゼが、ピアニストと共に練り上げていなかった事です。しかし、いわゆるロマン派の音楽は、楽譜どおり演奏すれば、とりあえず音楽になる要素があります。そんな意味でも評価委員の仰っているのは、正にこの事であり、好意的に論評していただいていますが、音楽祭ディレクターの責任が大きいと示唆されているように感じました。

アンコールに、日本の叙情曲「浜辺の歌」ほかがあったが、こちらは伴奏も抑制が効き、クラリネットの伸びやかな音色を堪能できた。むしろこういう傾向の選曲が多い方が、聴かせることができたのではないか、と思われた。
 衣装はライトグリーンのドレスで、少し銀色の靴が見え隠れするくらいの丈の方がよいとは思ったが、若さに相応しかったし、クラリネット奏者では初めて拝見した。ファゴットもそうだが、クラリネットも相当腹式呼吸を使うので、息継ぎの時にウエストを絞ったドレスなどはプッツンと来ないか、要らぬ心配もした。そして、ブレスが苦しそうに見えた。そんなものかもしれないが…。 
 今夜はクラリネットの技巧を見せる、そんな演奏会であったような、そういう意味では、よかったのかな。ならばあまり本人解説がないほうがbetterだったか。愉しむコンサートとは言い難かった。ついでに、先日の「日本海新聞」の文化欄に前野さん執筆の「6/5・N響メンバーによる木管五重奏」の紹介記事がありました。

言い訳と反省⇒結局、音楽の構造が簡単なものほど、表現は個性が出せるという事でしょうか。まだまだ若い方ですから、今後の研鑽次第でどうにもなるものです。温かく見守りたいと思います。

P.S.図書館前駐車場の件、倉吉市の回答が、標識はすでにある、とのことですが、現場には「交通標識」としては、「徐行」と「直進指示」以外はなく、あとは路面に「矢印」と「止まれ」があるだけです。つまり必要な「一方通行」と「進入禁止」の「交通標識」はありません。その肝心な二つの「交通標識」がないのです。行政との解釈の違いでしょうか。どうも頻繁に逆走はあるようです(どうでもいいけど、行政の回答に誠意が感じられません。事故まで待つしかないのでしょう、あるいは「指定管理者」になるまでか)。

6/1 小椋順二ホルン・コンサート
満足度 大変満足 57% 満足 43%  普通 0%  不満 0% とても不満 0%

○とても聴き応えがあり、素晴らしかった。ホルンの音色が心地良かった。 (倉吉市/女性/40歳代)

○ヴァイオリンとピアノの音色が心に響いてきました。最後の「ふるさと」も、とても素晴らしかったです。(倉吉市/女性/20歳代)

○三重奏曲が、とてもきれいでよかったです。(鳥取市/女性/高校生)

ディレクターの回答
 これぞプロという演奏会でした。小椋氏のホルンは、ますます磨きがかかり、透明感というか、空気の慄きのような、ボヘミアン・グラスのような繊細な響きに研ぎ澄まされてきたと感じました。後半のブラームスのトリオに、ヴァイオリンの田村氏を迎えての演奏は、絶品でした。当然といえば当然かも知れませんが、ヴァイオリンの素晴らしさは特筆に価します。ホルンとの対話の見事さには、舌を捲きました。また、ピアノを担当された毎度お馴染みの藤本氏も、よくコントロールされた演奏で、見事なサポートぶりだったと思います。すごい演奏が、アザレアのまち音楽祭で聴けることに感謝したいと思います。改めて、地味ではあるが堅実なコンサートを行うアザレアのまち音楽祭の真骨頂を見る思いがしました。多少、自画自賛ですが、演奏は第一級のものに間違いなかったことだけは確かです。

アザレアのまち音楽祭2008内部評価委員のコメント・感想(M.O氏評)
6/1 小椋順二ホルン・コンサート

今日はホルン→先日はファゴットと、アザレア・サロンコンサートならではのめったにない楽器のソロコンサートが提供されてすばらしい、と思います。ホルンは昔のロッテチョコレートのCMの「ポン・ポポ〜ン」以来なじみの音色ですが、実は間近にソロで聴くのは初めて。そもそもホルンの楽器の形状そのものが「グッドデザイン」人間の腸もああなっていたらいいのに、と思うくらい。しかし、安定した音を出すのが難しいことは吹奏楽では体験しています。

それだけに→第1部でプロのホルンのすばらしい音色を堪能できました。ただ、どうでしょう2曲目あたりは曲そのものが長くていくらいい音色とはいえホルンの音だけ聴くのは一般聴衆にはきついかな、とも思われました。贅沢ですが。藤本氏の伴奏は小椋氏のホルンとよくマッチしていたように思いました。ホルンの音色の優しさに調和したような伴奏に思えました。

小椋氏のトーク→よろしかったです。さすが、京都市響でよく経験されているだけあって、内容等がよくわかりました。第1部のダンツィのソナタ第3楽章の説明も聴くのに有効でした。また、第2部に向けての「あらかじめ」の解説も適切に思いました。
 第2部ピアノとヴァイオリンとホルンのための三重奏曲(ブラームス)、すばらしかった。とくに、田村安祐美氏(田村安沙美氏とは姉妹?他人?)のヴァイオリンの音色は、なんか甘くて、甘美とは違うけれど低音から高音まで、弱音から強音までなめらかでした。とくにはじめの低音部は私の「頭」ではヴィオラかと勘違いするほどでした。
 ピアノ・ホルン・ヴァイオリン、まさに競演でした、ブラームスさん感謝。

衣装→女性二人はその色白の肌を映えさせる衣装でステキでした。小椋氏、オーケストラの中だとあれで十分でしょうけど、サロン、あるいはソロ・アンサンブルでステージに臨まれるのでしたら、も少し冒険されてもいいのでは?今日だと女性二人が明るく映えていましたから、小椋氏は三人全体を引き締めるようなシックでおしゃれなスーツくらいがフィットしません?もっと演奏が視覚的にも映えると思います。それで、スポットが当たれば美しい。小椋氏も映えるでしょう。京都市響の大友氏なんかはおしゃれですよ(でも持参されたパンフレットで、久し振りに写真を見て、老けたな〜の感あり)。全体に、期待以上のコンサートでした。個人的には田村氏が冴えていたように思いました。

終了時→主催者のひと言、浜路氏自然なスピーチで好感、でした。お疲れだったでしょうに。ありがとうございます。
 それと、多分はじめて来場された方でしょう、交流プラザまではたどりつかれたのですが、1階の図書館入口附近でうろうろされていたご婦人がいらっしゃいました。階上から、ポスターを拡大したものが垂れ下がっているのですが、すぐにはお気づきではありませんでした。2階への誘導が必要では。人の流れがあれば不要。

サービス→ドリンクサービスコーナーですが、より利用を促すのでしたら、場内後部ではなく、休憩時何とか奥のサイドくらいになりませんか。コーナーで飲んでいる他人の姿が目に入れば、より利用が増えるかと思いますが。無理は申しませんが…。
 再再度、図書館前駐車場、本日はいきなり出口側のスペースに進入してきたクルマがありました。人は想像を絶することをやるもんです。そういえば、以前、この駐車場で生垣を破って外側に突っ込んでいた外車がありましたねえ。考えられない。みなさんご注意を。

言い訳と反省⇒先日、「市に申し入れて、一方通行の標識を出してもらう事を検討します。」と申しましたが、既に標識は出ていました。後は、当事者の自覚以外にないのかも…。音楽の掟は道徳の掟と同じといわれますが、音楽を愛好する人のマナーを、ぜひ向上させたいものです。
 ドリンクサービスは、苦肉の策であの位置に設定しています。本来はロビーに設置したいのですが、床がカーペット仕様ですので、管理サイドの許可が得られません。当分は、ご辛抱下さい。
 お客様の誘導に付いては、張り紙等で対応したいと思います。