5/27 松江隆司テノール・コンサート

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【松江隆司テノール・コンサート】

Piano 稲毛麻紀

2010年5月27日(木)19:30 倉吉交流プラザ 700円

第1部

@オペラ「道化師」より(レオンカヴァルロ作曲)
 「衣裳をつけろ」
A理想の人(エリッコ作詞/トスティ作曲)
Bマッティナータ(レオンカヴァルロ作曲)
Cオペラ「運命の力」より(ヴェルディ作曲)
 「天使のようなレオノーラ」

Dオペラ「アンドレア・シェニエ」より
(ジョルダーノ作曲)
 「ある日、青空をながめて」

E禁じられた音楽
(フロック作詞/ガスタルドン作曲)
Fカタリ
(つれない心)(コルディフェッロ作詞/カルディッロ作曲)

第2部

@オペラ「マノン・レスコー」より(プッチーニ作曲)
 「何とすばらしい美人」
Aオペラ「トスカ」より
(プッチーニ作曲)
 「星は光りぬ」

B天使のパン
(フランク作曲)
Cヴィーンわが夢のまち
(シェツィンスキー作曲)
Dオペレッタ「微笑みの国」より
(レハール作曲)
 「貴女は私の心のすべて」

E見上げてごらん夜の星を
(永六輔作詞/いずみたく作曲/広田圭美編曲)
F愛燦燦
(小椋佳作詞・作曲/信長貴富編曲)

プロフィール

松江隆司

米子市出身、島根大学教育学部特別音楽課程を卒業。東京二期会オペラスタジオ研究生修了。木下晶夫、三原重行、河瀬柳史、ユリウス・カールマー、エリザベート・シュヴァテック、フランク・フェニング、テオドーレ・コレージの各氏に師事。1990年よりオーストリアのヴィーンに留学。メルヴィッシュ及びヴィーン主催のクランクボーゲン音楽祭に参加。オーストリアのバーデンにてルーマニア国立管弦楽団とオペラガラコンサートに出演。鳥取花回廊にてジャパンフラワーフェスティバル2003年に出演。倉吉未来中心大ホールにおける第6回「心と体の健康つくり提唱のつどい」の心のコンサートに出演。島根大学管弦楽団主催「ふれあい音楽教室」にテノールソロとして出演。島根大学ホームカミングデー開学60周年記念大会に出演。現在、米子市に在住。

稲毛麻紀(いなげまき)Piano(※)

 武蔵野音楽大学器楽科ピアノ専攻卒業後、お茶の水女子大大学院ピアノ演奏学講座修了。ピアノを新田恵理子、堺康馬A.ウェーバージンケの各氏に師事。これまでアザレアのまち音楽祭のサロンコンサートやオープニング・コンサートのピアノ・コンチェルト等に出演。現在、合唱団のピアニスト、移動わらべ館童謡唱歌推進員、鳥取短期大学非常勤講師を務める。鳥取オペラ協会ピアニスト。

ディレクターのコンサート案内

 松江氏の歌声を初めて聴いたのは、3〜4年前になると記憶している。ウィーン留学中に里帰りしての米子ビッグシップでのコンサートでした。最初の印象は、声量豊かで本格的なテノールだが、歌唱は大らかでイタリアっぽい感性だなあと言う程度のものでした。なのに、どうしてイタリアではなくウィーンに行っているのかと、不思議に思ったりした。その後、毎年帰国してコンサートされていることを知り、米子市文化ホールでのコンサートも聴いたりした。ちょうど荒川静香がオリンピックで金メダルを取った時の「眠ってはならぬ(プッチーニのトゥランドットより)」を、歌ったときの力強くダイナミックな声に魅了された。日本人のテノールは、そのほとんどが盆栽のようにこじんまりとまとまった声量しか期待できない中で、これは凄い声だなと感じた。学生時代に聴いたイタリアオペラのマリオ・デル・モナコを髣髴とさせるほどであった。あのパバロッティの先生であったアリゴ・ポーラ先生も、ちょうど日本に滞在し音大で教えておられたが、その先生の声にも共通するものがあった。そのいずれもががっしりとした体格であり、アスリートを思わせる筋肉質の声であった。松江氏もがっしりした体格だが、筋肉質かどうかは定かではないが、声は筋肉質だと言えなくもない。

 松江氏の歌声の魅力は、何と言っても明るいキャラクターそのままの、大らかな歌いっぷりでしょう。また、聴衆を飽きさせないプログラミングと、満腹感を与えてくれるサービス精神の旺盛さだろうか。二部の最後には、美空ひばりの「愛燦燦」が演奏されるが、ホセ・カレーラスが「川の流れのように」で成功させたオペラチックで新鮮な感動が、松江氏によって再現されるものと期待しています。