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プレゼンター:森脇クリニック

光長真理恵ソプラノ・コンサート

2009年5月12日(火)19:30〜 倉吉交流プラザ 700円

プログラム                                             

一部

@初恋(石川啄木作詞、越谷達之助作曲)
A宵待草(竹久夢二作詞、多忠亮作曲)
Bねむの木の子守歌(美智子皇后陛下作詞、山本正美作曲)
C舟歌(片戀)(北原白秋作詞、團伊玖磨作曲)
D別離(北原白秋作詞、團伊玖磨作曲)
Eアルフォンシーナと海 (F.ルーナ作詞、アリエル・ラミレス作曲)

第二部

@パリの空の下(J.A.ドレジャック作詞、イベット・ジロー作曲)
A聞かせてよ愛の言葉を(J・ルノワール作詞、ジャン・ルノワール作曲)
Bフル フル(モンデール・ブロンド作詞、アンリ・シャトー作曲)
Cばら色の人生(エディット・ピアフ作詞、ピエール・ルイギー作曲)
Dドミノ(ジャック・プラント作詞、ルイ・フラリ作曲)
E私のお気に入り(O・ハーマステイン作詞、リチャード・ロジャース作曲)
F慕情(P..ウェブスター作詞、サミー・フェイン作曲)
G踊り明かしたい(A.J.ラーナー作詞、F.ロー作曲)

ソリスト・プロフィール                                       

光長真理恵(みつながまりえ)

同志社女子大学学芸学部音楽学科卒業。声楽を森山俊雄、今城淳行、内藤千津子の各氏に師事。京都音楽家クラブ新人演奏会、同大学頌啓会コンサート、鳥取県の音楽家たちコンサートに出演。アザレアのまち音楽祭、境港シンフォニーガーデン等では毎年出演し、日本歌曲、フランス歌曲、シャンソン等、幅広いレパートリーで好評を得ている。中浜コーラス、思ひ出を歌う会、福生西ドレミファサークルを指導。女声合唱団・沙羅に所属。西部演奏家クラブ会員。

面谷真理子(おもたにまりこ)Piano

神戸女学院大学音楽学部(ピアノ専攻)卒業。大阪フィルのメンバーとモーツァルト・ピアノ協奏曲を共演。その他数回のジョイント・リサイタル、高垣純作品発表リサイタル等にて演奏。ザルツブルグ国際アカデミーに参加。境港市に在住し、後進の指導に当たっている。ピアノの会「クレス」代表。

ご案内                                               

 昨年は、残念ながら事情によってコンサートが開催されませんでしたので、二年ぶりの倉吉公演となります。アザレアのまち音楽祭にとって、欠くことの出来ないコンサートの一つであり、最も市民に支持されている演奏家のお一人です。倉吉在住の演奏家だと誤解している聴衆もありますが、実は境港市にお住まいの声楽家なのです。毎年、光長真理恵さんの紹介には、その表現力の卓越したことを述べていますが、今なお進化を続けています。特に若い演奏家には、模範となる音楽表現の真髄を見せていただけます。それは、技術的にハイレベルな演奏が可能となったその先に待っている表現のあり方を、見事に示してくれるからです。声楽家の才能とは、まず美しい声であること、より大きな声が出ることだと言われますが、光長さんは決して大きな声の持ち主ではありません。むしろ声楽家の中では、ボリュームの小さい方に属するでしょう。しかし、生のコンサートで、気波動を全身に受けながら聴く光長さんの歌声は、堂を揺るがす迫力で、私たちの心をかき乱しながら迫ってきます。それこそが「歌う」と言うことの本質である「うったう(訴える)」力が強靭であるからなのです。

 今回のコンサートは、一部に日本歌曲を、そして二部にシャンソンを歌っていただきます。最近はポピュラーと呼ばれる日本の歌を歌曲として歌われるようになりましたが、シャンソンは随分前から歌曲との区別はなくなっています。その思いを、身を持って感じさせていただいたのが光長さんの歌唱だったのです。音楽が崩れないシャンソンの美しいメロディーを、人生の佇まいとして見せてくれる見事な光長さんの歌唱こそ、本物の音楽のあり方だと感じ入っています。どうぞ、美しい声、こころを揺する歌声に身を委ねていただきたいと思います。