【ディレクターの回答】
　昨年度に引き続き、二度目の登場です。新人と言うには、歌手としてのスキルを十分に身につけておられますので、ミニリサイタルではなく、本割のサロンコンサートへ参加されますことをお勧めします。特に表現力に優れ、音楽の分析も的確であり、聴衆を納得させるものがありました。大いに期待されるソプラノです。後は、どれだけ本番をこなすかで、今後の成長が期待されます。

【ディレクターの回答】
　久々に新人の登場でした。まだ若い方であり、可能性に溢れた音楽づくりがされていました。今後も、多くのコンサートを経験されることで、持ち前の美しい声を十分に生かした演奏家に成長されることでしょう。

【ディレクターの回答】
今年の中学生たちの吹奏楽は、なかなか良い演奏をしていたようです。指導される先生方の努力と工夫が実を結んだコンサートになっていました。選曲もそうですが、音楽の聞かせ方、見せ方に工夫があり、飽きさせず楽しい演奏でした。特に、最後のプログラムに「ラデツキー行進曲」を配したことで、大変盛り上がりのあるコンサートとなりました。 民踊についても、良く工夫された構成であり、大いに楽しめました。

【ディレクターの回答】
　久々の会場変更で、新しい響きの体験が出来たようです。何と言っても弦楽四重奏と言えばモーツァルトが一番だと言う方が多いのですが、今回はラベルを取り上げていただいたことが、皆さんのお気に召したようで、うれしい限りです。これまでの27年間には、近代の作品も取り上げて頂いていましたが、ご提案のありました「ハイドン・セット」全曲にも期待したいものです。現代音楽のカルテットは、演奏も聴く方も若干難しいとおっしゃる方もあり、積極的な取り組みはしておりませんが、徐々に挑戦して頂きたいと思います。

【ディレクターの回答】
　稲田氏のフルートは、毎年進化している演奏を聴かせてくれます。銀製のフルートから金製のフルートに移行してから、その音色がすっかり変わり、まろやかな表情を見せるようになりました。近年ではすっかり音楽の表情が更に豊かになり、音に深い陰影が見られるようになりました。これは、凄い事なのです。こんなに巧いフルーティストは、現在山陰には存在しません。多くの皆様に、是非聴いていただきたいフルートです。また、ピアノを担当した三浦氏の上手さは改めて言うまで有りませんが、その器用さ、変幻自在さ、ピアノ奏法の多彩さは群を抜いています。アザレアのまち音楽祭に登場するアンサンブル・ピアニストは、どなたも一家言ある素晴らしい方々ですが、その中でも特に光っているピアニストであり、ソロも聴きたいと思わせました。
ところで、ピアノとフルートのバランスの事をおっしゃっていますが、ある程度その通りだと思います。しかし、お聴きになる場所によってかなり違うことがあります。ステージに向かって上手と下手はピアノが弱く聴こえたようです。中央の位置がベストになるように、ゲネプロでバランス調整をしましたが、もう少しピアノを押さえるべきだったと反省しています。録音ではベストポジションで録りましたので、素晴らしいＣＤに仕上がりました。なお、ピアノのふたを閉めることも考えましたが、音がこもってしまいますので、それより、あけた方が良いとの判断です。今後は、調整をきちんと致します。これは、ディレクターの責任です。

【ディレクターの回答】
　アザレアのまち音楽祭の中でも、最も安定した演奏をされるお一人です。今年のショパンもリストも、あんなにうまく弾かれてしまうと、何も言うことが無い程の満足感を得るものです。こんなデリケートな音楽に作られると、もっと豊かな響きのピアノが欲しくなりました。スタインウェイでカウベルのホールトーンの中で聴くことを思うだけで、ワクワクします。会場を変えた素晴らしいコンサートも模索したいと思います。

【ディレクターの回答】
　開会式典を15分で終わらせる予定でしたが、震災後の喜びの気持ちが高まり、皆様のあいさつが長くなったようです。今回は創立35周年と言うことで、四人のあいさつになりました。次年度よりは、再検討して式典の長さを短くするようにしたいと思います。

【ディレクターの回答】
　クラシック音楽を初めて体験された由、ありがとうございます。今回の後半のプログラムは、バロック音楽の代表的な曲であり、いわゆるクラシック音楽の象徴的な一曲であります。アザレアのまち音楽祭は、商業ベースでは取り上げられにくい、各種楽器のソロコンサートも沢山あります。どうぞお出かけいただき、純音楽の喜びを体験されます様お勧めいたします。

【ディレクターの回答】
　とても評判が良くて、満足された様子があちこちで聞かれました。ヴィヴァルディの四季を、一人で演奏するのは至難の業です。近年は、楽章が変わるごとにソリストを変える演奏が見られますが、アザレアのまち音楽祭ではオーソドックスに辺見康孝氏一人で通して頂きました。素晴らしいことだと感じていますが、不満の方もあるようですが、何をお望みなのか判然としません。あれだけのソロが出来る方は中々いないと思います。世界のトップクラスとの比較であるなら、無い物ねだりです。アザレアのまち音楽祭のオープニング・コンサートでは、これまでで最高レベルのコンサートだったと自負しています。

【ディレクターの回答】
　クラシック音楽に特化した音楽祭ですので、ご理解いただければ幸いです。曲の紹介は、パンフレットにしつこいくらいに書いてありますから、それをご覧ください。美しい人を見るのに、その人がなぜ美しいかの分析を聞いてから出会う「見合い」のような体験は音楽ではしない方が良いと思います。ご自身の感性のまま、お聴きになる事をお勧めいたします。

【ディレクターの回答】
　アンケート・ボックスは、１Ｆに二ヶ所設置していました。

【ディレクターの回答】
　とても評判が良くて当は、音楽祭として音楽祭の開幕を告げるファンファーレが欲しいものです。これまで依頼していた団体のご都合で、出来なくなっています。ファンファーレは一見易しそうですが、技術的には相当難しいものです。担当して頂くには負担がかかりすぎるので、現在は中止しています。ご理解ください。

【ディレクターの回答】
　服装の統一は、おっしゃる通りだと思います。今回は、音楽監督の提案で服装は自由にしていました。次年度以降は再検討します。

【ディレクターの回答】
　トランペットの美しい音色に感服された皆さんが多く、うれしい限りです。尾崎浩之氏は、アザレアのまち音楽祭が誕生した当時、まだ中学生だったと記憶しています。そして上灘小学校、倉吉東中、倉吉東高で吹奏楽を手掛け、金管楽器の名門「国立音大」で研鑽をつみ、現在ではフリーの演奏家として活躍しています。フリーの演奏家として活躍できるのは、組織に所属しないでトランペットの腕一本で仕事が出来るスキルの高さを必須であり、並みの演奏力では成り立たないのです。そんな中で尾崎氏は中央で活躍している方であり、上手くて当たり前と言う世界を生きているのです。ですから、上手いのは当然ですが、中央でも滅多に演奏されないテレマンやアルビノーニのコンチュルトを、新しく編成された山陰で最強のバロック・オーケストラとの協演が相乗効果を発揮してとんでもなく素晴らしいコンサートになったと自負しています。

【ディレクターの回答】
　今回発足したアザレア室内合奏団は、これまでのアマチュアを中心にしたオーケストラではなく、全員プロとして活動している方々ばかりであり、本当に感動的な音楽をつむぎだしてくれたと思います。

【ディレクターの回答】
　感動的なコメントを沢山いただき、ありがとうございます。今回のコンサートが大成功だとすれば、(もちろん大成功だと思いますが)それは、演奏家たちの音楽が素晴らしかったことと、音楽ホールの音響の素晴らしさが相まって生まれた奇跡に近い豊かな響きが生れたことだと思います。倉吉には、何物にも代えがたい、倉吉未来中心という美しい人間の生き様を響き合わせる魔法があるようです。倉吉に住まうことの至福を、今回ほど痛感したことはありません。アザレアのまち音楽祭を継続して来て、本当に良かったと回顧しています。
　来年度は、バッハのピアノ協奏曲が登場する予定です。どうぞご期待ください。