第37回 アザレア音楽祭2019
ごあいさつ

平成31年2月

鳥取県全域を対象とした音楽祭に期待する!

アザレア音楽祭実行委員会 会長 計羽孝之


 鳥取県の代表的な音楽家を網羅する音楽祭として確固たる地位を築いてきたアザレアのまち音楽祭は、名実ともに県域音楽活動団体として衣替えし、「アザレア音楽祭」として再出発します。これは、鳥取県全域より優れた演奏家を招聘し、また、県内出身や縁のある音楽家をお招きし、音楽文化の振興と音楽芸術の伸長をこれまで以上に推進したいとの願いがあるからです。全県を対象としたクラシカル音楽祭を開催している団体のリーダー達によって、県域音楽団体「鳥取県音楽祭サミット」を結成し、その具体的な活動として「アザレア音楽祭」をメイン事業とする事になりました。  
 しかしながら、今年度は既にアザレアのまち音楽祭の企画が進んでおりましたので、その流れを踏襲し、次年度より全面的に改組した「アザレア音楽祭」としてスタートさせていただきます。これまでの運営と変わりますのは、東部・中部・西部にそれぞれ複数の出演者推薦委員を配置し、「鳥取県音楽祭サミット」理事会にて企画を練り、アザレア音楽祭実行委員会にてコンサート内容を詰めると言うやり方です。参加いただく演奏団体、演奏者は、各分野で県内トップともくされる方々であり、各々の演奏活動をライフワークとしておられる演奏家を選ばせていただきます。
 近年、鳥取県出身の音楽家が、中央の音楽界で活躍しておられる方々が増えています。そんな中で特に顕著なのは、米子市出身の「山本耕平」(テノール/東京二期会)、倉吉市出身の「門脇大樹」(チェロ/神奈川フィルハーモニー)、鳥取市出身の「竹田詩織」(ヴァイオリン/東京交響楽団)の各氏は、学生時代よりアザレアのまち音楽祭に参加し、聴衆を魅了して来ています。そして、今日では日本の音楽界を席巻するほどに成長されています。頂点の伸長は裾野を広げ、音楽芸術の啓発に寄与するものです。アザレア音楽祭は、そのように音楽活動の頂点を目指し、なおかつ裾野の拡大に貢献したいものだと考えています。音楽芸術活動の王道は、聴衆の創造的享受だと言われます。豊かな感性のオーディエンスが育つことこそ、実り多い音楽の果実を育むことになるのです。多くの県民の皆様に、ご支援とご支持をお願い申し上げます。






平成31年2月

アザレア音楽祭は文化芸術に触れる大きな機会!

倉吉市長 石田 耕太郎


  風薫るさわやかな季節の中、第37回を迎える「アザレア音楽祭」が、今年も盛大に開催されますことを心からお喜び申し上げます。
 「アザレア(つつじ)」が倉吉市の市花として位置づけられているように、この「アザレア音楽祭」もまさに倉吉の芸術文化を代表する、春の風物詩として定着してまいりました。
山陰を中心に音楽活動をされている才能あふれる演奏家が多数出演し、市民が音楽芸術に気軽に触れていただける、倉吉に誇るべき音楽芸術の祭典であります。
 この音楽祭は、市民自らが企画運営する市民音楽祭として、多くの事業者や市民、そして行政が各々の役割を果たして支えて来られました。
 今日までの長きにわたり、音楽祭の開催を通して本市の芸術文化の振興に大きな役割を果たしてこられた関係者の皆様の献身的なご尽力に対して、改めて深く敬意を表する次第です。
 さて、一昨年には鳥取県立美術館の建設予定地が倉吉市に決定し、数年後にはここ倉吉の地に新たな文化芸術の拠点が誕生することとなりました。普段、文化芸術に触れる機会の少ない方にとっても、気軽に芸術分野に触れることのできる大きな機会となり、それは音楽芸術にも大きな影響をもたらすことと思います。ここ、倉吉の地が「文化のまち」として更なる発展を遂げるためには、本音楽祭のような、多くの市民が質の高い演奏を安価で鑑賞できる機会の醸成は、非常に心強いものであります。
 ぜひ、この度の音楽祭が、多くの市民がコンサート芸術を堪能し心豊かな時間を共有できる機会となることを願っています。
 結びに、この音楽祭のご盛会と関係各位のご健勝を祈念してお祝いのご挨拶といたします。


平成31年2月

アザレアの香りをのせて

鳥取県音楽祭サミット 会長 四門 隆


  37回の歴史を誇る「アザレアのまち音楽祭」は、長きにわたり市民に愛され多くの音楽家がこの舞台で磨きをかけ大きく羽ばたいてきました。
この音楽祭は音楽家、聴衆ともに気軽に生の演奏に触れられる機会であり、一方で勝負の場でもあります。サロン形式が主体で、演奏者と来場者の距離はとても近く、身近に「極めつき」の演奏を肌で感じながらサロンは一体となります。まさに全国に誇る素晴らしい音楽空間です。 この音楽祭の企画運営を支えるのは多くの市民であり、ブレない運営コンセプトのもとに続けられていることは、同じ県中部に在住の私も尊敬の念を深め、且つとてもうらやましく感じております。
 このたび、「アザレアのまち音楽祭」の神髄を中心に据え、全県的な規模に伸長させようという「鳥取県音楽祭サミット」が設立されました。私も34年にわたり、響きの素晴らしいカウベルホールを会場にして、様々な分野の公演を開催してきましたが、県内で活動されている音楽家の公演制作にはつい熱が入ってしまいます。素晴らしい演奏を一人でも多くの県民に聴いてもらいたい、その思いが私の気持ちを高ぶらせます。
 「鳥取県音楽祭サミット」は、鳥取県の音楽家の「極めつき」の演奏と共に新進気鋭の演奏にも触れることのできる「アザレア音楽祭」として全県域に広げ、いわば鳥取モデル(鳥取県にしかない音楽祭)として、鳥取県ならではの音楽文化を花咲かせたいと考えております。
 まだ、立ち上がったばかりで成長させるには一定の時間が必要です、思いを同じくする多くの皆様と共に取組み、年間を通じてアザレアの香りが倉吉から西部や東部へと全県域に広がることを目指して鋭意努力してまいります。皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。