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アザレア室内合奏団演奏会

音楽監督/辺見康孝

2019年5月12日(日)13:45〜 倉吉未来中心大ホール 700円

   

 過去の演奏のご紹介

牧神の午後への前奏曲/ドビュッシー作曲 (wmaファイル 7.59MB 10分58秒)


第一部
□パッフェルベル作曲
カノン

□ペルゴレージ作曲
「奥様女中」より「私のおこりんぼさん」 (ソプラノ・ソロ)

□モーツァルト作曲
アヴェ・ヴェルム・コルプス ニ長調、K.618

□モーツァルト作曲
《アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク ト長調 K.525》
第1楽章:アレグロ、 ソナタ形式 ト長調 4/4拍子
第2楽章:ロマンツェ(アンダンテ) 三部形式 ハ長調 2/2拍子
第3楽章:メヌエットとトリオ(アレグレット) ト長調 3/4拍子
第4楽章:ロンド(アレグロ) ロンド形式 ト長調 2/2拍子

 
第2部
□ベルク作曲
抒情組曲 アンダンテ・アモローゾ(愛を込めたアンダンテ)無調、ロンド形式

□バッハ作曲
《ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調》BWV1052
第1楽章:アレグロ ニ短調、2分の2拍子。リトルネッロ形式による楽章で、全楽器が力強いユニゾンの主題で始まる。
第2楽章:アダージョ ト短調、4分の3拍子。終始反復される低音主題の上で、チェンバロが装飾的な旋律を美しく歌い継いでいく楽章。
第3楽章:アレグロ ニ短調、4分の3拍子。リトルネッロ形式によるフィナーレで、活気に満ちた主題が、楽章全体にエネルギッシュな生命感を与える。チェンバロのソロが単独で腕前を披露する機会も多い。


 
■ソリスト・プロフィール

【音楽監督・ヴァイオリン】

辺見康孝
(へんみ やすたか)

日本をはじめヨーロッパ諸国、オーストラリア、アメリカ合衆国、メキシコ、南アフリカ共和国、韓国、香港で演奏活動を行っており、様々な国際音楽祭に招待されている。ベルギーの現代音楽アンサンブルChamp d'Actionの元ヴァイオリニスト。松村多嘉代(ハープ)とのデュオ、X[iksa](イクサ)では新たな境地を開拓している。2012年には日本人初のジョン・ケージ『フリーマン・エチュード』全32曲リサイタルを日本現代音楽協会主催で行い話題となった。Megadisc(ベルギー)からリリースされたソロCD、数々のX[iksa]アルバムの他、多数のCD録音に参加している。

【ソプラノ】

佐々木まゆみ
(ささき まゆみ)

 昭和音楽大学音楽学部声楽学科卒業、同大学音楽専攻科首席修了。修了時学長賞授賞。「バスティアンとバスティアンヌ」バスティアン役、「フィガロの結婚」ケルビーノ役、「イソップ物語」太陽役、「春香」ではタイトルロール好演、新作オペラ「窓」3つ目の窓の女役、「魔笛」ダーメ役、第九ソリスト、ソロリサイタル等開催、山陰の名手出演。06年よりアザレアのまち音楽祭出演など、県内外で精力的に活躍中。これまでに生原幸枝、越賀理恵、田野崎加代、田島祥恒、平野弘子各氏に師事。とっとりの芸術宅配便講師、Meary'sメンバー、鳥取オペラ協会会員

【ピアノ】

新田恵理子
(にった えりこ)

 武蔵野音楽大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業 倉吉市在住。ピアノを故西岡光夫、長井充、徳川愛子、福井直敬、西川秀人の各氏に師事する。ソロリサイタル、室内楽、声楽・器楽の伴奏など、各地で幅広い演奏活動を行なっている。内外のオーケストラとの共演も数多く、そのうち、ザルツブルク室内オーケストラ、下北山弦楽オーケストラとのライブ録音が、カウベルホールよりCDリリースされている。後進の育成にも力を注ぎ、各地で門下出身の若手ピアニストが活躍している。全日本ピアノ指導者協会正会員、同鳥取県支部支部長、鳥取オペラ協会ピアニスト。ハーモニッシェの会主宰。
■アザレア室内合奏団(プロフィール)

 ヴァイオリンの名手と人気の高いヴァイオリニスト「辺見康孝氏」に、新しく結成して頂いたバロック・オーケストラの3度目の登場です。メンバーは主に西日本でプロとしてソロ活動をしている弦楽器奏者を結集しており、これまでにないハイレベルのアンサンブルを実現させているオーケストラです。昨年末のオペラ「ヘンゼルとグレーテル」のオペラ・オーケストラとして登場し、大成功をおさめたのは記憶に新しい。今回はその核となった弦楽パートの緻密なアンサンブルをお聴きいただく編成です。


■演奏者プロフィール

【ヴァイオリン】

辺見康孝
(へんみ やすたか)

日本をはじめヨーロッパ諸国、オーストラリア、アメリカ合衆国、メキシコ、南アフリカ共和国、韓国、香港で演奏活動を行っており、様々な国際音楽祭に招待されている。ベルギーの現代音楽アンサンブルChamp d'Actionの元ヴァイオリニスト。2012年には日本人初のジョン・ケージ『フリーマン・エチュード』全32曲リサイタルを日本現代音楽協会主催で行い話題となった。

三島文佳
(みしま ふみか)

松江市出身。愛媛大学教育学部芸術文化課程(ヴァイオリン専攻)を卒業。今岡康代、三上徹、大野裕司の各氏に師事。これまでに3度のソロリサイタルを開催する。2013年より山陰フィルハーモニー管弦楽団のゲストコンサートミストレスを務める。松江クラシックス2015、2016に出演。山陰フィルジュニアオーケストラ、しまねシンフォネット弦楽キャンプの指導に携わるほか、病院や福祉施設、保育所、学校、イベントでコンサートを行うなど、ソロ、室内楽、県内外のオーケストラにおいて幅広く演奏活動を行う

湯淺いづみ
(ゆあさ いづみ)

3歳よりヴァイオリンを始める。岡山県作陽高等学校音楽科に実技特待生として入学、卒業。愛知県立芸術大学音楽学部器楽科卒業。選抜により、京都国際学生音楽フェスティバル2014に参加。第8回ベーテン音楽コンクール全国大会一般の部第1位受賞。第3回鳥取県クラシックアーティストオーディション優秀賞受賞。鳥取市にてソロリサイタルを開催する。また、鳥取市交響楽団とソリストとして共演。これまでにヴァイオリンを山川はるみ、井上民恵、入江洋文、白石禮子の各氏に師事。現在、鳥取県内を中心に中国地方、関西、名古屋などの各地で幅広い演奏活動を行う他、音楽教室や高等学校弦楽部、保育園など後進の指導にも力を注いでいる。

安田つぐみ
(やすだ つぐみ)

6歳よりヴァイオリンを始める。岡山城東高校音楽学類を経て、大阪音楽大学を卒業。卒業演奏会に出演。2015年にアジアユースオーケストラ2015オーディションに合格し、アジアツアーに参加。公益財団法人ロームミュージックファンデーション主催「京都・国際学生音楽フェスティバル2017」にオーケストラ部門で出演。また同年、イタリアにてステファノ・パグリアーニ氏とフロリン・パウロ氏のマスタークラスを受講。修了演奏会に出演。これまでにSpecial Favorite Music、Homecomings、他アーティストのライブサポートメンバーとしても活動。現在、へんみ弦楽四重奏団の2ndヴァイオリンを担当。 ヴァイオリンを村上由美子、木田雅子、森下幸路、岩谷裕之、清永あやの各氏に師事。

【ヴィオラ】

原田詩穂
(はらだ しほ)

奈良女子大学附属中等教育学校、京都市立芸術大学卒業。 4歳よりヴァイオリンを、19歳よりヴィオラを始める。これまでにヴァイオリンを小山好子、安田華子、工藤千博、四方恭子、相原瞳の各氏に、ヴィオラを小峰航一、中島悦子の各氏に師事。ザルツブルクモーツァルテウム音楽大学、夏期国際音楽アカデミーにてピエール・アモイヤル氏のマスタークラスを修了。秋吉台室内楽セミナーにヴィオラで参加。現在はフリー奏者として、オーケストラでの演奏の他、ソロや室内楽、アーティストのライブなど関西を中心に幅広く活動を行なっている。ミュージック・ツリー音楽教室講師。

木田奏帆
(きだ かなほ)

10歳よりヴァイオリンを始め、また15歳よりヴィオラも始める。第31回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール審査員賞、第五回みおつくし音楽コンクール第2位及び大阪市長賞、第27回日本クラシック音楽コンクール第5位等多数受賞。 ソロの他室内楽でも積極的に活動しており、大阪市ユースオーケストラ準指導員を務める。 これまでに、永ノ尾文江、池川章子、西尾恵子、四方恭子、深山尚久、泉原隆志の各氏に師事。京都市立京都堀川音楽高校卒業、現在京都市立芸術大学在籍。

【チェロ】

大西泰徳
(おおにし やすのり)

京都市立芸術大学音楽学部卒業。 Ensemble-Akademie Freiburg2006にてensemble rechercheに室内楽を師事。next mushroom promotionのメンバーとして第16回テグ国際現代音楽際(韓国)、第42回セルバンティーノ国際芸術祭(メキシコ)、あいちトリエンナーレ2016に参加。 現在フリーランスの奏者として室内楽やソロ、オーケストラで演奏する傍ら、 現代音楽の演奏に取り組む他、演劇や舞踊との共演やレコーディングなどで活動している。 神戸女学院大学オーケストラ要員。 へんみ弦楽四重奏団チェロ奏者。

中嶋寄惠
(なかしま よりえ)

鳥取県出身。10歳よりチェロを始める。大阪教育大学教養学科芸術音楽コース卒業。相愛大学音楽学部音楽専攻科修了。同大学卒業演奏会出演。現在、東京芸術大学古楽科別科在学中。鳥取県出身アーティストによる宮川彬良プロデュースコンサート出演。故ゲルハルトボッセ氏指揮による、ジャパンアカデミーフィルオーケストラ、2017エディンバラフェスティバル参加。鳥取、大阪にてデュオリサイタル開催。シンフォニア?コレギウム?大阪に所属。鳥取、関西を中心にソロ、オーケストラ、室内楽等で活動。

【コントラバス】

永瀬未希
(ながせ みき)

島根県雲南市出身。2007年エリザベト音楽大学卒業。2011年東京藝術大学音楽学部別科修了。これまでにコントラバスを齋藤賢一、山本 修、永島義男の各氏に師事。第41回エリザベト音楽大学卒業演奏会に出演。2006年には、山陰フィルハーモニー管弦楽団(指揮:今岡正治氏)とディッタースドルフの協奏曲を協演。2009年から2015年まで若手育成オーケストラ「洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団」に所属。現在、山陰両県を中心に演奏活動を行うほか、後進の指導も行っている。出雲芸術アカデミー音楽院講師。山陰コントラバス協会会員。


曲目解説


パッフェルベルのカノン
ドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベルがバロック時代中頃の1680年付近に作曲したカノン様式の作品である。「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」(独: Kanon und Gigue in D-Dur fur drei Violinen und Basso Continuo)の第1曲。この曲は、パッヘルベルのカノンの名で広く親しまれており、パッヘルベルの作品のなかで最も有名な、そして一般に知られている唯一の作品である。この曲の自筆譜は残っていなくて、後世の人による筆写譜で伝えられています(ベルリン州立図書館で保管)。一方、よく耳にするオーケストラ演奏やピアノ演奏は、アレンジされた楽譜によるものです。 「カノン」とは、簡単に言うと「輪唱」のことです。同じメロディーを、タイミングをずらして重ね合わせるもの。大勢の作曲家が、数え切れないほどのカノンを作曲しています。 「ジーグ」というのは、ワルツやタンゴと同様、舞曲の名前です。スキップするような軽快なリズムの3拍子の舞曲です。基本的にクラシックの曲というのは、具体的な何かを表現しているようなものは少なくて、ほとんどの曲は、ただ純粋に音の美しさを楽しむものです。このパッヘルベルの曲も、おそらく「何かを表現する」ような曲ではないと思われます。

ペルゴレージ/奥様女中より
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(Giovanni Battista Pergolesi, 1710年1月4日 - 1736年3月17日)は、イタリアのナポリ楽派オペラ作曲家。ペルゴレーシとも呼ばれる。モーツァルトやロッシーニらに続くオペラ・ブッファの基礎を築き、甘美な旋律にあふれたオペラを作曲した。短い生涯であったのにも拘らず、古典派音楽の様式を最も早く示した人物として音楽史に名を遺している。 この曲は、オペラブッファ「奥様女中」より「セルピナ」のアリア「私のおこりんぼさん」です。

モーツァルトのこと

 モーツァルトの作品はほとんどが長調で、装飾音の多い軽快で優美な曲が多い。聴衆にとっては、明るく、華やかに聞こえる作品が多い。これは当時の音楽の流行を反映したもので、ロココ様式あるいはギャラント様式と呼ばれる。彼が主に使用していたピアノの鍵盤が沈む深さは現代のピアノの約半分であり、非常に軽快に演奏できるものであったことがその作風にも影響を与えた。 晩年に向かうにつれて長調の作品であっても深い哀しみを帯びた作品が増え、しばしば「天国的」と形容される。また、短調作品は非常に少ないながら悲壮かつ哀愁あふれる曲調で、交響曲第40番ト短調のように人気が高い。 モーツァルトの時代にはポリフォニー音楽(複音楽)が流行遅れになり、ホモフォニー音楽(単音楽)が支配的になっていた。しかし彼はJ.S.バッハやヘンデルの作品を研究し、交響曲第41番の終楽章のように対位法を活用する手腕があった。 「下書きをしない天才」とも言われ、モーツァルトが並外れた記憶力を持っていたのは多くの記録からも確かめられているが、自筆譜の中には完成・未完成曲含めて草稿及び修正の跡が多く発見されている。人気の高いピアノ協奏曲23番については、その数年前に書かれた草稿が発見されている。ただし作曲するのが早かったのは事実であり、交響曲第36番は3日で書き上げたり、交響曲第39番から41番「ジュピター」までの3つの交響曲を6週間で完成させている。 モーツァルトの作品の多くは、生計を立てるために注文を受けて書かれたものである。モーツァルトの時代に限らず、何世紀もの間、芸術家は教皇や権力者などのパトロンに仕えることで生計を立てていた。18世紀になってからはパトロンから市場に移ることが徐々に可能になっていく。幼いころから各地を巡業した理由のひとつが就職活動であり、ベートーヴェンのようにフリーランスとして生きていくことは非常に困難な時代であった。従って、モーツァルトの作品はその時代に要求された内容であり、たとえば長調の曲が多いのはそれだけ当時はその注文が多かったことの証でもある。実際、父の死後は依頼者のない作品が生まれている。これは、聴衆の嗜好に配慮せよとの父による規制が無くなったため、モーツァルト自身の目指す音楽に向かうことが可能になったからである。思想的には、フリーメイソンがパトロンであったこともあり、作品では特に魔笛、ピアノ協奏曲第20番にその影響が指摘されていたりする。
アヴェ・ヴェルム・コルプス

アヴェ・ヴェルム・コルプス (Ave verum corpus) は、カトリックで用いられる聖体賛美歌である。その歌詞は次の通り。 「めでたし、乙女マリアより生まれ給いしまことのお体よ。 人々のため犠牲となりて十字架上でまことの苦しみを受け、 貫かれたその脇腹から血と水を流し給いし方よ。 我らの臨終の試練をあらかじめ知らせ給え。 優しきイエスよ。 慈悲深きイエスよ。 マリアの子イエスよ。アーメン。」

アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク
本作はモーツァルトの楽曲の中でも非常に有名な曲の一つである。1787年8月10日にウィーンで作曲が完了された。この期日はオペラ・ブッファ『ドン・ジョヴァンニ』の作曲中の時期にあたる。ただし何らかの機会のために作曲されたと考えられるが、初演に関する史料は残されていない。父の死(1787年5月28日死去)の2ヶ月あまり後に作曲された。 モーツァルトの自作の目録には第2楽章のメヌエットとトリオを含む5楽章として記載しており、元来5楽章からなっていたと考えられる。しかし理由は不詳だが第2楽章は散逸しており、下記のような4楽章形式で演奏される。ただし、他のメヌエットを第2楽章に充てて5楽章形式で演奏される例もある。 今回は4楽章形式で演奏します。
1.第1楽章:アレグロ、 ソナタ形式 ト長調 4/4拍子
2.第2楽章:ロマンツェ(アンダンテ) 三部形式 ハ長調 2/2拍子
3.第3楽章:メヌエットとトリオ(アレグレット) ト長調 3/4拍子
4.第4楽章:ロンド(アレグロ) ロンド形式 ト長調 2/2拍子

ベルクのこと

 アルバン・マリーア・ヨハネス・ベルク(Alban Maria Johannes Berg, 1885年2月9日 - 1935年12月24日)はアルノルト・シェーンベルクに師事し、アントン・ヴェーベルンと共に、無調音楽を経て十二音技法による作品を残したオーストリアの作曲家。十二音技法の中に調性を織り込んだ作風で知られる。ベルクはウィーンで富裕な商家の子供として生まれた。幼い時から音楽や文学に興味を抱き早熟な少年時代を送る。15歳の時、父が没した頃から独学で作曲を試みるようになる。1914年、ゲオルク・ビューヒナーの戯曲「ヴォイツェック」の上演に接したベルクはこの戯曲を基にした無調音楽のオペラの作曲を始めたが、この年に第一次世界大戦が勃発、翌年から兵役に服する事になり作曲が不可能になったが、1917年になって休暇を与えられ、歌劇「ヴォツェック」 OP.7の作曲再開に踏み切った。「ヴォツェック」の完成はその5年後の事である。 1925年に歌劇「ヴォツェック」がベルリン国立歌劇場でエーリヒ・クライバーの指揮によって初演された。初演にあたって34回ものオーケストラ練習と14回のアンサンブル練習が行われ、分奏を含めると総計150回の練習が行われたという。ベルクと指揮者は激しい批判に晒されるが、この作品によってベルクの作曲家としての名声は揺るがぬものとなった。この年、プラハ訪問中に知り合ったハンナ・フックス=ローベッティーンとの不倫関係が始まり、この関係から「抒情組曲」という音楽的果実が実る事になった。

抒情組曲より アンダンテ・アモローゾ

抒情組曲(じょじょうくみきょく、ドイツ語:Lyrische Suite )は、アルバン・ベルクが1925年から1926年にかけて作曲した弦楽四重奏曲。ベルクが十二音技法を用いて作曲した最初の大曲である。ただし、全6楽章のうちこの技法が用いられたのは第1楽章と第6楽章の全体、第3楽章と第5楽章の一部で、この組曲第2曲のAndante amoroso(アンダンテ・アモローソ/愛を込めたアンダンテ)は無調、ロンド形式によっている。



バッハのこと

 ヨハン・ゼバスティアン・バッハは、18世紀のドイツで活躍した作曲家・音楽家である。 バロック音楽の重要な作曲家の一人で、鍵盤楽器の演奏家としても高名であり、当時から即興演奏の大家として知られていた。 チェンバロ協奏曲は、バッハのライプツィヒ時代に興隆を見せた器楽ジャンルの一つである。協奏曲における独奏楽器としてチェンバロを使用したのは、歴史上バッハが初めてであり、さしずめ彼を「チェンバロ協奏曲の父」と呼ぶこともできよう。チェンバロ協奏曲は1?4台用まで13曲存在する。これらはライプツィヒの学生を中心とした音楽団体である「コレギウム・ムジクム」で演奏された。そして、半分以上が他の楽器用の協奏曲をチェンバロに転用した物であると考えられている。

ピアノ協奏曲第一番 ニ短調

この曲は本来「1台のチェンバロのための協奏曲第1番」です。譜面が消失したヴァイオリン協奏曲の編曲版である。楽曲の成立時期は、1738年頃であると想定されている。独奏部がチェンバロ、合奏部がヴァイオリンI・II、ヴィオラ、通奏低音という編成が組まれている。第1楽章から第3楽章まで、冒頭部分ではほぼ全てのパートが同じ動きをしているが、楽曲が進むにつれてそれぞれ独立していく。特に、独奏部を担うチェンバロにおいては、中間部以降極めて技巧的な旋律が与えられている。メンデルスゾーンが1832年に、この楽曲をピアノ協奏曲として演奏して以来、チェンバロの代わりにピアノでの演奏が多々行われるようになった。




ご案内

 昨年のとりアートオペラ公演のオーケストラを担当したのが、アザレア室内合奏団だったのです。本来はバロック仕様の室内楽なのですが、管楽器を導入しての拡大版でしたが、その演奏レベルの高さで、聴衆をアッと言わしめました。それは、コンサートマスターであり音楽監督を務めた「辺見康孝氏」のスキルの高さと、そのマネジメント能力の凄さがなせる技なのです。とりもなおさず、オーケストラのベースとなる弦楽合奏の緻密さ、その音楽性の高さがあってのものであり、アマチュアには到底まねのできない集中力とアンサンブル技能の秀逸さを見せています。今年度のオープニングには、ダブル・カルテットで、さらに先鋭化した弦楽合奏と、ソプラノ、ピアノとのアンサンブルで、音楽の究極の美しさを聴いていただきます。古典から近代にいたるプログラムを用意し、小アンサンブルの楽しみを、そして倉吉未来中心大ホールの豊かな響きの中で至福の時を醸し出したいと願っています。どうぞご期待ください。