【ご案内】

ファイナル・コンサート（倉吉未来中心大ホール）

　今年のファイナル・コンサートも、一部に「尾前加寿子ソプラノ・コンサート」を用意いたしました。そして二部には合唱としています。尾前さんは、アザレアのまち音楽祭にことあるごとに出演して頂いていますが、今年は、オペラで大活躍です。近年では合唱指揮者、トレーナーとしても活躍され、後進の指導にも力を入れておられます。
尾前さんの演奏を初めて聴いたのは30数年前、モーツァルトのレクイエム公演でソプラノソロを担当された時です。やわらかで柔軟性のある歌声は、正にモーツァルトのレッジェーロを美しく甘く歌うものであり、流石、本場で学んだ成果があったなと感心したものです。鳥取オペラ協会がオペラ活動を開始以来、その活躍の場はオペラになりましたが、コシ・ファン・トゥッテでの「フィオルディリージ」役は見事なものであったと、今も脳裏に残っています。今回のステージでは、良く知られた日本歌曲と、オペラを歌っていただけますが、尾前氏の蝶々さんに期待しています。
　今年の合唱の祭典は、お母さんコーラスの大会と重なったため、７団体の参加となりました。それに、倉吉未来中心大ホールのメンテナンス休館と重なり、小ホール公演になりました。しかし、小さなホールでの合唱の楽しみは、また格別のものがあり、新しい体験になるのではと期待しています。
赤碕女声コーラス「まどか」は、指揮者が変わって全く新しい顔を見せています。これまで地声の混じった歌声から、クラシカルコーラスの本格的な発声に変わり、合唱の可能性を高めて来ています。コーラスはわいは、大合唱の迫力で聴く者を圧倒していますが、心の囁きを演奏できるようになりつつあり、楽しみです。成徳小学校合唱団は、今年はどんな合唱を聴かせてくれるか楽しみです。　混成合唱団みおは、倉吉市における合唱の草分けであり、優れた指導者の下、益々存在感を高めています。　三朝コールげんげは、少人数コーラスの特徴を生かし、透明感のあるハーモニー作りで独自路線を模索しているようです。　明倫小学校合唱団は、昨年度は素晴らしいコーラスを聴かせてくれました。音楽に大人も子供もないと言うレベルの高い合唱で聴衆を沸かせました。ますます進化している合唱を期待しています。　合唱団こさじは、県内最高峰の合唱団であり、その実力の程は皆さんご存知の通りです。今年も、合唱の最高峰の一端を披露してくれるものと期待しています。