倉吉 アザレアのまち音楽祭
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木村恵理ファゴット・コンサート

Piano/重利 和徳
2018年6月14日(木)19:30〜 倉吉交流プラザ視聴覚ホール 700円



 過去の演奏のご紹介

♪ サラバンドとコルテージ/ディティユ作曲 (wmaファイル 3.42MB 7分23秒)


第一部

@ わたしを泣かせてください 〜歌劇「リナルド」から           G.F.ヘンデル
A リコーダーと通奏低音のためのソナタ ハ長調 Op.1-7       G.F.ヘンデル
  T.Larghetto - Allegro
  U.Larghetto A tempo di Gavotti
  V.Allegro
B オンブラ マイ フ(樹木の陰で)           G.F.ヘンデル
〜歌劇「クセルクセス」から
C シシリエンヌ Op.78                   G.フォーレ
D エレジー Op.24                     G.フォーレ


第二部

@ ランメルモールのルチアによるディヴェルティメント   A.トッリアーニ
A ファゴット協奏曲 イ短調 RV498             A.ヴィヴァルディ
  T.Allegro (ma moderato)
  U.Larghetto
  V.Allegro
B ファゴットと室内オーケストラのための7音による舞曲  H.ヴィラローボス




プロフィール

木村恵理
(きむら えり)Fagotto

 ファゴット奏者。島根大学卒業、同大学院修了。教育学部社会科研究室に在籍しながら数学も学び、大学院にて音楽に取り組むというユニークな経歴を持つ。ファゴットを伊藤昇、岡崎耕治、井上俊次、吉田將の各氏に、室内楽を手塚実氏に学ぶ。バッハを軸とするヨーロッパ音楽精神史について丸山桂介氏の講義を受講中かつバロック音楽の指導を受ける。国際教育音楽祭ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン(MMCJ)2009、2010、またローム ミュージック ファンデーション 音楽セミナー2016で研鑽を積む。Leipzig(ドイツ)にてJ. M. Thomcafé氏、Milano(イタリア)にてO. Meana氏、Riva del Garda(イタリア)にてV. Zucchiatti氏のマスタークラスを受講。
 出雲室内管弦楽団、出雲楽友協会室内オーケストラとヴィヴァルディのファゴット協奏曲ホ短調、ミンクス室内オーケストラ、出雲フィルハーモニー交響楽団とモーツァルトのファゴット協奏曲、DNAフィルハーモニックと池辺晋一郎のファゴット協奏曲「炎の資格」を共演。2011年リサイタル開催。「アザレアのまち音楽祭」においてもソロコンサート(初出演2008年)を重ねるなど、ソリストとしてファンを魅了する奏者の一人。オーケストラ、室内楽等で中国地方を拠点に演奏活動を続けている。
 2008年にはBethlehem(パレスチナ)での演奏、音楽交流を仲間とともに実現。後進の指導に加え、出雲医療看護専門学校看護科非常勤講師として「音楽とリラクゼーション」の授業を担当し、未来の医療従事者へあえて音楽を、という主旨の教育にも携わる等、音楽活動は多岐にわたる。出雲芸術アカデミー音楽院専任講師、音楽研究院研究主事。出雲楽友協会音楽家会員。木管五重奏シャルールメンバー。

重利和徳
(しげとし かずのり)Piano

 岡山県立岡山城東高校、東京藝術大学音楽学部器楽科、くらしき作陽大学音楽部音楽科モスクワ音楽院特別演奏コース卒業。くらしき作陽大学音楽専攻科ピアノ専攻修了。ピアノを筒井恵子、日高七重、笠間春子、アンドレイ・ピサレフ、ウラディミール・オフチニコフ、山崎孝の各氏に師事。第26回山陽学生音楽コンクール高校の部第1位、第46回全日本学生音楽コンクール大阪大会第1位、第76回読売新人演奏会出演。フッペル平和記念第13回鳥楢ピアノコンクールにてフッペルグランプリ及びコンチェルト大賞受賞。くらしき作陽大学創立40周年記念演奏会で、オーケストラ・アンサンブル金沢とベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」、出雲フィルハーモニーアカデミーオーケストラとグリーグのピアノ協奏曲、福岡室内合奏団とベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番、倉敷管弦楽団とサン=サーンスのピアノ協奏曲第5番「エジプト風」を演奏。第9回上代記念音楽コンクールにて、最優秀指導者賞受賞。WINER MUSIC SEMIAR(International Master Classics 2013)にて、Johannes Kropfiseh師に師事。全日本ピアノ指導者協会(PTNA)正会員、日本ピアノ教育連盟会員。現在、くらしき作陽大学・作陽音楽短期大学、講師。

ご案内

 ファゴットと言う楽器は、メロディを担当するには音が低すぎて映えないと思われていました。しかし、近年は、奏者のスキルアップが著しく、ソロ・コンサートでは歌曲や他の楽器に書かれた曲を材料様式を移転して演奏する場合が増えています。今回の木村氏のコンサートでも、一部には、本来はファゴットのために書かれたものではない曲を、様式変換したアレンジで、全く新しい曲想を携えて登場させます。良く知られたヘンデルの歌曲は、バリトン歌手がこぞって歌う曲であり、低音での表現に適したものだと言えます。そして、オリジナルはリコーダーの曲(ハ長調)を、ファゴットと言うダブルリード楽器で演奏することに、新しいアーティキュレーションの工夫が見られるものと期待しています。オリジナルはアルトリコーダーであり、声楽曲と音域が近く、演奏効果はありそうです。二部では、明らかにファゴットを意識して書かれた作品ばかりであり、楽器の特性が十二分に生かされた名曲ばかりです。理屈抜きに音楽を楽しむことの出来る選曲であり、大いに楽しみにしています。