倉吉 アザレアのまち音楽祭
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渡邉寛智バス ・コンサート

Piano 渡邉芳恵
2015年6月14日(日)14:00〜 倉吉交流プラザ 700円


 過去の演奏のご紹介
バス 渡邉寛智 (第32回アザレアのまち音楽祭2014コンサートより)
♪ ただ憧れを知る者だけが (チャイコフスキー) (wmaファイル 1.47MB 3分9秒)


第一部

〜ヴェルディの歌曲〜
 1. 墓に近づかないでおくれ
 2.エリーザよ、疲れた老人は死ぬ
 3.寂しい部屋で
 4.詩人の祈り
 5.哀れな男
 6.亡命者


第二部

〜日本の歌曲〜  1.荒城の月(土井晩翠作詞/瀧廉太郎作曲)
 2.出船(勝田香月作詞/杉山長谷夫作曲)
 3.波浮の港(野口雨情作詞/中山晋平作曲)
 4.砂山(北原白秋作詞/中山晋平作曲)
 5.六騎(北原白秋作詞/山田耕筰作曲)
 6.平城山(北見志保子作詞/平井康三郎作曲)
 7.初恋(石川啄木作詞/越谷達之助作曲)


プロフィール

渡邉寛智
(わたなべ ひろのり)Bass
 国立音楽大学声楽科卒業、同大学院音楽研究科声楽専攻修了。2003年、イタリア(ミラノ・ボローニャ)へ留学。国立音楽大学「ソロ・室内楽定期演奏会」、「大学院新人演奏会」に出演。現在、京都市立芸術大学大学院博士(後期)課程在籍中。同大学院オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」ドン・アルフォンソでオペラデビューした後、「ラ・ボエーム」コッリーネ、「魔笛」ザラストロ、「清教徒」ジョルジョ、「エフゲニー・オネーギン」グレーミン、「シモン・ボッカネグラ」フィエスコなどに出演。また、バッハ「マタイ受難曲」、モーツァルト「戴冠式ミサ」、「レクイエム」、ベートーヴェン「第九」、フォーレ「レクイエム」、のバスソロをはじめ多くの作品に出演し、貴重なバス歌手として高い評価を得ている。現在、県内外で演奏活動を精力的に行うとともに、県内の合唱団において自らの経験を生かした的確な指導を行い、後進の育成に力を注いでいる。折江忠道、田口興輔、アンドレア・パピ、ジュリアーノ・チャンネッラ、マッシモ・グイデッティの各氏に師事。
渡邉芳恵
(わたなべ よしえ)Piano
 国立音楽大学ピアノ教育専攻卒業。尚美学園コンセルヴァトアールディプロマ学科ピアノコース修了。鳥取大学大学院地域学研究科地域創造専攻を卒業。現在、後進の指導の傍ら、県内の多くの合唱団のピアノ伴奏や指導を行う。さらに県内外において、器楽や声楽の伴奏、ピアノソロなど精力的に演奏活動をし、様々なジャンルの共演者との演奏も多い。2009年鳥取オペラ協会主催「フィガロの結婚」では、ケルビーノ役、2011年鳥取オペラ協会主催オペラ「窓」では、3つめの女役として出演。また自身初の作曲作品「朗読とピアノのための『月のうさぎ』」を発表し、好評を得る。音楽による新たな試みに挑戦し続ける中、子供から大人まで音楽に親しむことができる環境づくりを目指し活動している。ピアノを三富二葉、故和久利幹子、故ウラジミール竹ノ内、窪田隆、酒匂淳の各氏に師事。声楽を生原幸枝、瀬川武、常松喜恵子の各氏に師事。作曲法を新倉健氏に学ぶ。ピアノグループrelationメンバー。鳥取オペラ協会会員、ピアニスト。

ご案内

 四国出身の渡邉寛智氏が、縁あって鳥取県に就職され、縁あって赤碕在住のピアニストとご結婚されたことに、深く喜びを感じるものです。昨年のカウベルホールでのコンサートに於いて、圧倒的な歌唱を披露され、鳥取県にもついにオペラの新時代が来たなと思わせました。今年の11月にはとりアートオペラ公演で、大変重要な役であるザラストラを歌う予定になっていますが、今からワクワクしています。渡邉氏のキャリアはプロフィールの通り、大ベテランの域に達しています。その音楽性の高さは言うに及ばず、聴衆を魅了するすべての要素をもち、期待を裏切らないプロフェッショナルの歌手なのです。今回のプログラムは前半にヴェルディを配し、後半は日本歌曲を置くという心憎い演出がなされています。お得意のヴェルディで聴衆を興奮の渦に巻き込み、その後、日本歌曲で心を「静謐の森」に誘う嗜好は、「恐れ入りました」と兜を脱ぐものです。それも、石川啄木の「初恋」でコンサートを終わらせるなど、垢抜けたセンスを見せてくれます。どうぞ多くの皆様に、音楽でしか得られない悦楽の時をお楽しみください。