倉吉 アザレアのまち音楽祭
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中野隆尺八・コンサート

筝 山路みほ
2015年5月30日(土)19:30〜 倉吉交流プラザ 700円


 過去の演奏のご紹介
尺八 中野隆 (第32回アザレアのまち音楽祭2014コンサートより)
♪ 春の海 (宮城道雄) (wmaファイル 1.4MB 3分程度)


第一部

@ プロローグ   山路みほ作曲
A 春の海   宮城道雄作曲
B キビタキの森   宮田耕八朗作曲
C 流露   杵屋正邦作曲


第二部

D 古典本曲 山越   (博多一朝軒所伝)
E 古典本曲 滝落   (伊豆龍源寺)
F 風の歌   沢井忠夫


プロフィール

中野隆
(なかの たかし)尺八
 鳥取大学工学部卒業。1970年から尺八を始める。上田流を田中薫堂、谷泉山の各氏に師事する。 琴古流を古屋輝夫氏に師事する。 古典から現代曲まで演奏する。 古典は主に虚無僧の吹いていた曲(海童道祖、横山勝也の流れの古典本曲)を演奏、研究している。 2003年度より、鳥取県文化振興財団芸術宅配便事業に邦楽部門で参加し、小中学校で演奏している。 芸術宅配便事業では主に学習教材の「春の海」・「鹿の遠音」を演奏しています。
山路みほ
(やまじ みほ)筝
 東京藝術大学音楽学部卒業。NHK邦楽技能者育成会42期修了。文化庁芸術インターンシップ国内研修員に合格、沢井一恵氏に師事。長谷検校記念第5回全国邦楽コンクール全部門総合第1位。第4回国際芸術連盟(JILA)音楽コンクール邦楽部門第1位。第3回賢順記念全国箏曲コンクール奨励賞受賞。第1回琴で弾くポップスコンクールにて特別賞を受賞。平成14年岡山芸術文化賞準グランプリ受賞。平成17年倉敷市文化連盟奨励賞受賞。第10回福武文化奨励賞受賞。オーストリア・フィリピン・イギリス・アメリカ・韓国などでも演奏を行った。また尺八奏者アンドルーマクレガー氏とオーストラリア15ヶ所にて「祈詩REN-MEN」ツアー公演。また、ABCラジオ放送にてオーストラリア全土に演奏が放送され好評を得て、翌年14年にも「国際尺八フェスティバル」に公式箏曲講師として再びオーストラリアへ、平成15年には2度目のオーストラリアツアーを行う(全25ヶ所)日本国内でも「吉幾三ショー」やNHK教育テレビ「芸能花舞台」、NHK-FMラジオ「邦楽のひととき」などに度々出演。全国ツアー(全18ヶ所)も行い好評を博した。
 平成25年には文化庁より文化交流使としてロシアおよび東欧9か国に派遣され、ツアーおよび教授活動を行った。洋楽器との共演はもちろんのこと、合唱やオーケストラ・ブラスバンドとのセッション、能舞台や野外でのコンサート、ホテルでのディナーショー、落語とのジョイント、ミュージカルや芝居音楽・朗読などの音楽プロデュースなど、邦楽の枠を超えた幅広い活動を繰り広げている。
 現在、東京藝術大学同声会、森の会会員。岡山大学非常勤講師。
 国内外にて演奏活動を行う傍ら、作曲・編曲も行う。


ご案内

 アザレアのまち音楽祭での邦楽コンサートは、中野さんの尺八のみとなりました。かつては筝曲の大西瑞香氏が1989年から2008年の間に20回のコンサートをしていただきました。そして中野氏が2004年からバトンを受け継いで今回が6度目の登場となります。中野氏の筝による伴奏は、当代きっての名演奏家である「山路みほ氏」が担当され、一段とレベルの高い公演となっています。アンサンブルの相手が、上手い人になればなるほど、アンサンブルのスキルは上がるもので、11年前の中野氏と今日のそれとは見まごうほどの成長ぶりを見せてくれます。不安感を隠せなかった演奏が、今日では自信にみなぎる音を聞かせるようになっています。そのスキルを付けたのは紛れもなく山路氏であり、音楽的な先導をしたのが功を奏したのでしょう。技術的なスキルは、ある限界までは誰でも到達できるますが、音楽的なスキルは共に歩む優れた先導者の存在が必須のことです。そんな意味でも、二人のアンサンブルは、聴いて学び、喜びを共有する体験としてベストなコンサートだと思います。伴奏者が、全てのプログラムを暗譜で演奏するなど、優れた演奏家の資質にあふれ、聴く者の心に触れてくるアンサンブルの妙味を堪能させてくれます。どうぞお楽しみください。