倉吉 アザレアのまち音楽祭
曽田千鶴ヴァイオリン ・コンサート

Piano 渡辺治子
2013年6月1日(土)19:30〜 倉吉交流プラザ 700円


 過去の演奏のご紹介
ヴァイオリン 曽田千鶴 (アザレアのまち音楽祭2004コンサートより)
♪ メロディー 第3(チャイコフスキー) (wmaファイル 1.64MB 3分33秒)


第一部

@モーツアルト/ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第25番ト長調 KV301
 第一楽章:Allegro con spirito
 第二楽章:Allegro
この曲はマンハイムでまとめて書かれた3曲の第1作で、後にパリで書かれた3曲と合わせて「マンハイム・ソナタ」としてパリで出版され、プファルツ選帝侯妃に献呈された。


Aスーク/ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 Op.17
 第一曲 バラード風に
 第二曲 アパショナート
 第三曲 少し悲しみをもって
 第四曲 ブルレスカ
ヨセフ・スーク(1874-1935)はプラハ音楽院でドヴォルザークに作曲を、ベンネヴィッツにヴァイオリンを学び、チェコ現代音楽の基本的レパートリーを形成している。このOp.17は1900年の作品。


第二部

@ ブラームス/ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第3番 Opus 108
 第1楽章:Allegro
 第2楽章:Adagio
 第3楽章:Un poco presto e con sentimento
 第4楽章:Presto agitato
この作品は、他の2曲のヴァイオリン・ソナタと較べて、より外向的でヴィルトゥオーソ的な点が特徴的です。室内楽というよりも、むしろ、コンサート・ホールのような場所で演奏される方があうかもしれない。とくに、最終楽章では、交響曲的なスケールの大きさがある。


プロフィール

曽田 千鶴

(そた ちづる)Violin
 島根大学教育学部特音課程卒業、同教育専攻科修了。ヴァイオリンを坂本博之、故知念辰朗、漆原朝子各氏に師事。境港にてデュオ・コンサート、倉吉アザレアのまち音楽祭にてソロ・コンサートを開催。広島交響楽団など中国地方各地のオーケストラの客演、トリオ、弦楽四重奏、室内楽グループ「ミュージック・ファクトリー」などを中心に演奏活動を行なうかたわら、島根大学教育学部非常勤講師をつとめる。
 アメリカに渡り、ニューヨーク州立大学交響楽団副コンサートマスターを委嘱されるほか、ヨーロッパを代表する現代音楽グループ、アンサンブル・サープラスの指揮者・ピアニストとして著名な故ジェームス・アヴェリーとの共演を初め、現代音楽の初演・再演に数多く参加。アラン・ファインバーグ、ミミ・ホァン、ジョナサン・ゴロヴより室内楽のレッスンを受け、フルートトリオ、カルテット、ピアノトリオ、室内オーケストラ、フォークロア・アンサンブルなど、幅広い分野の室内楽コンサートに出演、好評を博する。帰国後、在京オーケストラの客演、ミンクス室内オーケストラ、瀬戸フィルハーモニー交響楽団等の演奏活動の他、後進の指導を行っている。

渡辺治子

(わたなべ はるこ)Piano
 松江市生まれ。島根大学教育学部特音課程卒業。東京藝術大学別科修了後、チェコ共和国政府給費奨学生としてプラハに留学、プラハ芸術アカデミーにおいて室内楽の巨匠として名高いヤン・パネンカ氏のもとで研鑽を積む。帰国後各地でソロリサイタルを行いソリストとして活動するかたわら、シュトゥットガルト室内合奏団、ベルリン室内合奏団、チェコフィル六重奏団などとの室内楽の共演も多い。チェコの音楽家たちをはじめ様々なソリストと共演、パネンカの音を受け継ぐアンサンブルピアニストとして共演者たちから信頼を得ている。2002年ドヴォルザーク国際音楽祭に日本人ソリストとして初めて招待を受け好演。2003、2004年と続けて出演している。2007年プラハ・スークホールにてチェコフィル主催の室内楽演奏会に出演し、好評を博す。シューベルト/ドヴォルザーク五重奏曲のCDがリリースされ、チェコフィル室内楽シリーズの1枚に選ばれている。


ご案内

 曽田さんは、これまでアザレアのまち音楽祭に2002年よりソロ・コンサートに連続4回で参加して頂いていました。その後、ご主人さんアメリカ留学のお供で、渡米されていました。しかし、アザレア室内オーケストラの有力メンバーであり、毎年のオープニングには里帰りを口実に帰国され、参加して頂いていましたので、近年、帰国されていたことに気が付きませんでした。毎年のオープニングでは顔を見ていましたので、完全帰国されていたことを知らなかった訳です。そこで、今回13年ぶりにアザレアのまち音楽祭のサロンに再登場して頂くことにいたしました。
 曽田さんのヴァイオリンは、いつも清楚で誇張のない清潔感あふれる演奏をされます。しかし、渡米後、ニューヨーク州立大学交響楽団の副コンマスを務めていたり、現代音楽の演奏グループと共演するなど、多くの他流試合を体験して来ておられます。その辺りの経験が、曽田さんのヴァイオリンに影響を与えたのか、与えず個性を更に先鋭化したのか、見定めたいと思っています。これまでのコンサートでは、毎回「アザレアの歌」を演奏し続けておられますので、特に今回のコンサートは楽しみです。