新田恵理子ピアノ・コンサート

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2005年6月3日(金)プレゼンター:オムロン倉吉

新田恵理子ピアノ・コンサート

リスト・アーヴェント

会場:倉吉交流プラザ視聴覚ホール
午後7:30   700円

【プログラム】
[第一部]@2つの演奏会用練習曲 「森のざわめき」「こびとの踊り」
      A即興的ワルツ
      B4つ忘れらけたワルツより
[第二部]@巡礼の年 第1年 スイスより
       第3曲 パストラル
       第4曲 泉のほとりで
       第6曲 オーベルマンの谷
 
【プロフィール】新田恵理子
 武蔵野音楽大学器楽科ピアノ専攻卒業。山陰を中心にソロ・リサイタル、室内楽、声楽・器楽の伴奏等演奏活動を行っている。内外のオーケストラとの共演も数多く、その内1995年ザルツブルグ室内オーケストラ、1997年下北山弦楽アンサンブルとのライブは、カウベルホールよりCDとしてリリースされている。昨夏には、澤和樹指揮、弦楽アンサンブル斑鳩と共演。今年1月、京都市にて、モーツァルト生誕記念のサロンコンサートにゲストとして招かれる。主催するハーモニッシュの会においては、若手演奏家のコンサートや、来日演奏家との交流コンサートなどを企画している。全日本ピアノ指導者協会正会員、同鳥取県支部事務局。日本ピアノ教育連盟会員。ハーモニッシュの会主宰。ピアノを西岡光夫、長井充、徳川愛子、福井直敬、西川秀人の各氏に師事。現在、鳥取オペラ協会ピアニスト。倉吉市在住。
 

〜ご案内〜

 何がそうさせるのか知らないが、最近の新田氏の音楽活動は、とんでもなくエネルギッシュで、かつてない音楽の高みに到達しつつあるように見受けられる。昨年の夏、カウベルホールで開催された、弦楽アンサンブル「斑鳩」とのモーツァルトの23番の協奏曲は、近年希に見る名演として記憶される出来であった。それは、センスの良さとか音楽性の有無を越えて、音楽する事のセオリーを確実にこなして初めて出きるプロフェッショナルな演奏だったのです。地方の音楽界において、情感を表面に出すことが表現だと、勘違いする音楽家は多いが、音による思考や拮抗する響きの対話から、音楽を紡ぐピアニストは数少ない。新田氏の音楽づくりは、音づくりから始まって、音楽を構築するスタイルを取っているように思える。だから、いつもクリアな音色と、明確なメッセージを持っている。音楽は音楽であり、音楽以外の何者でもないと言うことを、これほど明確に示せるピアニストはいないかも知れない。
 理屈はどうであれ、美しい音色と心をときめかすようなリズムの快感、そしてスケールの大きな構築物を思わせ、ダイナミックに交響する空間を作る力量は、並の才能ではない事を感じさせる。今年も又、オール・リストによるプログラムで、私たちを楽しませていただける。サロンという、プロセニアムのないワンフロアで聴く音楽の快感を、十分にお楽しみいただければ幸いである。